犬と免疫:犬も悩む免疫とアレルギーの話


こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、今日も体を病気から守る仕組み

 

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●免役

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の話をしていきますね。

 

今日は、犬も最近悩んでいるケースが多い「アレルギー」と「免疫」の関係について、興味深い説を一つご紹介しようと思います。

 

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●アレルギー疾患が何故、近年増加しているか?を考える

『衛生仮説』の話

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アレルギー疾患は、人間でも犬でも、近年増加している病気です。

 

一方で、野生のサルとか野生のオオカミにアレルギー疾患が増加している、という話は私が知る範囲では聞きません。

 

(野生動物なのでそもそもそういうことが起こっていても分かりにくいのかもしれませんが少なくとも、野生動物にアレルギー疾患が増えているというトピックスは見かけません。

その一方で人間の手が入っている動物園で飼育されるニホンザルに一部、スギ花粉症の症状がみられるのは興味深いことです)

 

 

犬は今、生活環境も人間とほぼ同じ屋内飼育が主ですし、感染症予防の投薬などもきっちり受けられる環境で育つケースが多いです。

 

そういう意味で、人と生育環境が似ている犬にアレルギー疾患が多いことは、やはり関係があるのでは?と個人的には感じることが多いですね。

 

そこで、人間のアレルギー疾患が近年増加した理由を上手く説明できる説のひとつとして

 

『衛生仮説』

 

が有名なので、今日はその話をします。

 

これは衛生状態が改善され、清潔な環境過ごすようになったことで免疫細胞の一種

 

●ヘルパーT細胞

のバランスが崩れてしまい、それによりアレルギー疾患が増えているのでは?という考え方です。

 

 

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●ヘルパーT細胞とは?

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ヘルパーT細胞は白血球の仲間である「リンパ球」の一種です。

 

白血球というのは大まかに言うと、体内に侵入した病気をもたらす微生物やがん細胞を駆除してくれる、私たちの身体を守る、セキュリティ集団のようなものです。

 

それぞれの白血球ごとに、

 

・がん細胞の駆除が得意(NK細胞)

 

とか

 

・寄生虫をやっつけるのが得意(好酸球)

 

とか、いろいろ得意分野があって、そういう力を駆使して私たちの身体は守られている次第です。

 

ヘルパーT細胞は

 

●Th1細胞

 

 

●Th2細胞

 

の2種類に分けられます(このあたりからちょっとややこしくなります)。

 

Th1細胞は、「細菌やウィルス」に対する対応が仕事です。

 

キラーT細胞やマクロファージという細胞を刺激して、直接細菌などをガンガンやっつけるよう促す働きをしています。

 

Th2細胞は抗体生産に関与します。「カビや寄生虫」に対する免疫を制御するのが仕事です。

 

キラーT細胞やマクロファージがこん棒をぶん回し、1匹1匹菌をガンガンぶん殴って殺すイメージであれば、

 

Th2細胞は「抗体」という飛び道具を使って、機関銃で一気にカビなどを撲滅する感じです。

 

ここではわかりやすく、

 

●Th1細胞:こん棒で1匹ずつガンガン

 

●Th2細胞:機関銃で一気に撲滅

 

という感じで覚えておいてください。

 

で、このTh1細胞とTh2細胞。

 

成長の過程で、寄生虫に感染したり、細菌に感染することで互いに抑制しあい、バランスが取れた状態に落ち着くよう、私たちの身体はプログラムされています。

 

ただ、現代の日本において私たちが「寄生虫」感染することは稀です。

 

小学生の頃、ギョウチュウ検査というのをやった記憶がありますが、あれはお腹の中に「ギョウチュウ」という寄生虫がいないか?をチェックするためのものです。

 

以前は小学校で行われていましたが、2015年を最後に一部の地域を除き、全国で廃止になりました。

 

余談ですが、小学生のギョウチュウ卵保有率は:

●1958年:29.2%

●1983年:3.2%

●2013年:0.2%

と現在、ギョウチュウはほぼどこの家庭でもいない…という状態です。

 

ところが、です。

 

寄生虫感染の経験なしに成長すると

 

●Th2細胞:機関銃で一気に撲滅

 

のシステムが優位になってしまい、暴走することによってアレルギーが発症するというのが一つの説として考えられています。

 

私たちは病気から体を守るために、生活環境を清潔にし、寄生虫の感染撲滅に努めてきました。

 

一方で、私たちの身体は、遺伝子は1万年前からあまり変わっていません。

 

そのため、寄生虫や病原菌にさらされる危険の多かった時代に対応するよう、免疫システムも構築されています。

 

それが、急激に衛生環境が良くなり、病原菌も寄生虫も体に入ってこなくなりました。

 

感染症を減らすことで、犬も人も全体として寿命が延びています。

 

これは紛れもない事実としてほぼ確実なのですが、もしそれと引き換えに、免疫システムのバランスが崩れ、アレルギー疾患となって私たちに降りかかる、というのであれば厄介です。

 

免疫というのは私たちの身体にとってとても大切なシステムです。

 

一方で、それが暴走したり、自己を攻撃したりするケースもあります。

 

これが自己免疫疾患と呼ばれるものだったり、アレルギー疾患となります。

 

そこには、私たちが生活する「環境」も大きな要因として関わっています。

 

では、私たちはこれらの状況を踏まえて、どう考え、どう行動したらいいのでしょうか?

 

今メルマガをお読みのあなたご自身であれば、どう考えますか?

 

ぜひ今日はこれについて、考えてみてくださいね。

 

次号のメールでは、こうした「知識」をもとに自分自身の生活をどう考え、どう行動するか?をテーマにお話ししようと思います。

 

ぜひ楽しみにしていてくださいね。

●本日の参考書籍:
病気はどこで生まれるのか:進化医学でさぐる病気のしくみ

Office Guri
諸橋直子

(終)

 

 
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