こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。
さて、先日から新しいテーマを取り上げています。
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■犬と塩分って実際のところどうなの?!~基本のおさらい(1)
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塩の話ですか!楽しみにしています。
そんなに塩は悪いわけではない、とは聞くものの、
なんとなく…あんまり安心しているわけではないので。
人間の塩分の摂り過ぎはよくない。
それと同じ、という程度に考えていいのかなあと思ったりしています。
(登武子さん)
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犬のNG食品に対する不安には色々程度があります。
「食べたら即死ぬ!というレベル」
なのか
「少々食べたところで特に問題の無いレベル」
なのか
「少々食べたところで多くのケースでは問題は無いが
状況によっては食べ続けない方がいいレベル」
なのか。
基本の考えとして、
「どんな食べ物だって度をすぎれば何だって毒になりうる」
ということを、ぜひ覚えておいていただければと思います。
水中毒ってご存知ですか?
水だって、短時間に飲みすぎると腎臓の処理能力を超えて
低ナトリウム血症を起こします。
ただ、ここで大事なのは
「ええええ、水も毒!?じゃあ水もNG食品なのですか!?」
とは、多くの方は考えないですよね?ということです。
ビールの中ジョッキを1~2本飲みほしたところで
私たちは水中毒には、普通なりません。
つまり、ある程度までは身体の方でちゃんと処理してくれますし
その処理能力は私たちが考えているよりははるかに広いケースがほとんどです。
このメルマガでは繰り返しお伝えしていますが
●NG食品についての噂を聞いたら
●きゃ~!と鵜呑みにして慌てるのではなく
●一歩引いた冷静な態度で
●「何故」その食品が犬にとっていけないのか
●「どのくらいの量」を摂取すると危険なのか
●危険な症状は「どのような作用機構によって」もたらされるのか
を、客観的な視点で情報収集することが大切です。
では今回のテーマである「塩分」についてはどうなのか?
まず、本屋さんに行って手に取れる「一般書籍レベル」の中に
何かヒントが無いか?を考えています。
食品成分表をご存知でしょうか。
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食品成分表2013【RCP】
http://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&394m3
これは私たちが身近で口にする食品について
可食部100g中にどのくらいの量の栄養素が含まれているか?を
一覧表にしたデータ集です。
毎年微妙に改訂になりますが
私は2010年度版を購入し、そのまま今も使っています。
これで、「鶏ささみ」を調べてみると…。
●鶏ささみ(生)
…ナトリウム40mg 食塩相当量0.1g (廃棄率5%)
というデータがあります。
試しに本屋に行ってこの本を探して
他の肉類、魚類を見てみてください。
多かれ少なかれ、「塩分」は味付けをしない肉や魚にも入っています。
つまり、特に味付けをしない手作りご飯を食べている犬や猫も
肉や魚を摂取している限り、微量ですが「塩分」は摂取しているわけです。
いかがでしょうか?
犬や猫は何万年も昔から、こうした肉、魚といった食品から
「適度な塩分」を摂取して生きてきました。
そもそも生き物には「適度な塩分」が生きていく上で不可欠です。
「なるほど~。塩分=犬の腎臓に負担をかける!と聞いていたので
微量でも有害なものかと思っていました!
そうではなくて…適度な塩分は必要だし、
塩分そのものが”毒”というわけではないんですね?!」
はい、そのようにご理解いただければ結構です。
ではここで、○○さんに質問です。
「塩分そのものに罪が無いのはわかりました。
でもどんなものでも”過度の摂取”はよくないんですよね?
じゃあ、実際にはどのくらいの塩分を摂取すると
犬の健康に具体的な影響が出るんでしょうか?」
↑
この質問に「具合的な数字」をあげて答えらるようになれば
「塩分に対する不安、疑問、モヤモヤ…」
は、無くなります。
ぜひ考えてみてください。
本日は以上です。
★Office Guriの今後のセミナー予定
■7.14 ペット食育入門講座(札幌)
http://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&394m6
ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子
(終)
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