歯垢(プラーク)を放置するとどうなるの?:犬の口腔ケア~我が家ではこうしています(5)


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

昨日はアロマの口腔ケアスプレーの試作品を作り
我が家の犬2匹に使用しました。

 

私も使ってみましたが非常に爽やかです。

 

ただ、犬は渋い顔でしたし
2匹のラブラドールのうち、年上のぐりさんは
走って逃げて2階の寝室まで逃げました。

 

今回のスプレーは口内細菌のバイオフィルム形成を
妨げることが実験で証明されている組み合わせと濃度で作成していますが
個人的には結構やみつきにやりそうな爽快感です。

 

バイオフィルムについては後ほど…。

 

さて、今日も読者さんからの
「犬の口腔ケア体験談」メールをご紹介していきますね。

 

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我が家の歯磨きは、小さな頃から、
大好きなヨーグルトを歯磨き粉代わりにまずは舐めたり噛んだり、
口の中で歯ブラシを慣らすことから始めました。

 

愛犬にとって歯磨きは、あまり好きではないようですが、
ペロペロ舐めているので、なんとか現在でも続けられています。
褒めることも忘れずにしています。
「すごいね~」「上手だね~」と言っています(笑)

 

歯ブラシは、最初、人間の子供用を使っていましたが
前歯を磨くときにとても嫌がりました。
犬用の360度ブラシがあることを知り、試してみるとGOODでした!
ブラシが短く歯ぐきにも優しく痛くないようです。
磨きやすいので愛用しています。

 

体制は、椅子に愛犬と並んで座って、横から磨いています。

 

外側の歯は磨きやすいのですが、内側はやはり難しいです。
無麻酔の歯石取りを一度試したことがあります。
現在、9歳のミニチュアダックスです。
年齢もあるので再度きちんと取ってもらおうかとも考えています。
無麻酔の歯石取りに付いても情報の共有が出来たら嬉しいです。

 

シニア期に入り、ヨーグルトから殺菌の為に
マウスリセット(フィトンチッド入り)で磨いています。
あまり時間をかけずに、口の中をすすぐ位でも
マメにやることがポイントでしょうか。

 

我が家ではこんな感じです。

 

(クリンママさん)

 

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犬の歯磨きについて…

我が家のくぅ(5歳トイプー)は、歯磨き嫌いです。

以前はガーゼを指に巻いて歯磨きしたり、
歯ブラシ使って歯磨きしたり
(歯ブラシの毛先?をカジカジしちゃって歯磨きになりません)、
口腔にちゅっと入れるだけでいい液体歯磨きを
使ってみたりしましたが…それも嫌がるので断念。

 

今は、毎食後にアキレススティックを
しっかり手に持って少しずつ両奥歯でカジカジ。

おやつにステックガムを1-2本。

 

それだけでもかなり口腔の状態はいいようです。

 

歯磨きしていると食器のなかなか取れないぬめりが
無くなるという話を聞いた事があり、
食後のくぅ食器は洗っていてもぬめりを感じた事がありません。

 

ただ、病院で口腔内の治療を嫌がってはいけないので、
遊びの中で、指を口の中に入れて
歯磨きのように歯を触ることはたまにしています。

(優布美さん)

 

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諸橋 様

毎号楽しく読ませていただいてます。
犬のデンタルケア、犬と暮らし始めて15年以上経ちますが、
やっと習慣になりつつある状態です。

 

うちの場合ですが、歯磨きをするといいことがある、という
関連付けで今では飼い主が歯ブラシを手にすると
寄って来るまでになりました。

何をしたかといいますと、歯を磨いたあとにヨーグルトをあげる、
ただこれだけです。

 

ただこれだけなのですが、これは歯磨き以外の
いろんな場面での接し方・犬との向き合い方の土台作りがあったからこそ
歯磨きを受け入れてくれる犬になったと思っています。

土台作りには、しつけと称して叱ったり・怒鳴ったり・罰したり・
体罰(リードショックを含む)しないということと、
犬の社会化、ハズバンダリートレーニングなど飼い主の学びが必要となります。

 

飼い主が学び土台作りを丁寧にやっていくことで、
歯磨きのみならずお手入れや診察が苦手というという場合も、
緩和していくことが可能です。

予防医学の観点からも、諸橋さんのメルマガで学び、
自宅ケアができるワンちゃんがいっそう増えていくといいなと思います。

(中川 志保さん)

 

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愛犬の歯磨きについて。

うちは3歳半のオスのノーフォークテリアを飼っております。

4ヶ月の時にブリーダーから引き取りました。
永久歯が生え始めた5ヶ月頃から、歯磨きと歯石取りを始めました。

 

最初は暴れて大変でした。

夫がまず歯石を取りますが、その間私が仰向けになったうちの犬の
下半身をずーっと押さえていました。

最初は嫌がって暴れていましたが、
1歳を過ぎる頃にはあきらめたのか暴れなくなりました。

 

今は夫でも私でもどちらでも一人で、下半身を抑えることなく、
ほぼ大人しく歯磨き、歯石取りをやらせてくれます。

飼い主としても忍耐の一言ですかね。

愛犬が年をとったときのことを考えると歯の健康はとても大事なので、
その一心であきらめずにがんばりぬきました。

 

子犬のころから定期的にケアをするのが大事かと思います。
歯磨き粉がチキン味なので、その匂いを嗅がせてから
歯ブラシを口に入れたりもします。参考になれば幸いです。

 

(成犬になってから始める場合は、少しずつ、
まず上の歯1本だけとかから行うのが良いのかもしれませんが、
経験がないので何とも言えません...)

(Limiさん)

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メルマガの歯磨きの件、
うちはすっぽりと指に装着するガーゼのようなグッズと、
犬用の磨き剤を使っています。

毎日やらないといけないんだろうなと気になりつつも、
嫌がるので頻度は週一回程度です…。

歯磨き気になっていたので、特集嬉しいです。

(ふるやさん)

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歯磨きですが、パピーの頃から始めたので・・・
なんとか続いています。

いまは、ベビー用の歯ブラシを使用しています。

14歳で他界したゴールデンも歯磨きをしていたので、
6歳になるいまの子はすんなりできました。

それでも奥歯に歯石が溜まりやすいです。

人も犬も歯磨きは大切ですね。

(ルビーさん)

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歯磨きですが、2頭共、夕飯のあとにガムを与えているだけなんです。

奥歯が汚れているのが気になっていますが、
使い捨てタイプの指で磨いてあげるのを、
やらなくてはいけないかな?と思うのですが、
素直にやらせてくれるか自信がありません。

(はるさん)

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いつも楽しみにしております。

新しい発見が沢山あってワン共々参考になります。

我が家は特別に歯磨き用グッズ(ガムなど)は使わずに
毎晩Petioのデンタルジェルと人用のPremiumcare歯ブラシ
(ゴールデンなので大きさはOKです)でピカピカです。

 

先生にきれいですねとほめられます。

パピー時代に習慣にしているので嫌がらずに
歯ブラシを見るだけで飛んできます。

手作り食をしておりますがカルシュウムの摂取量が心配になります。
以前は生食でしたので手羽元やネックなどをあげていましたが
今は加熱の為サプリメントに頼ってしまいます。

お魚の時には頭や大きな骨はたたいてくずしてあげていますが、、、
セミナー参加は九州ですので残念です。

(goluさん)

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クリンママさん
優布美さん
中川 志保さん
Limiさん
ふるやさん
ルビーさん
はるさん
goluさん

 

体験談のメールをお送りいただきありがとうございます。

今回は、

「しつけの一環として、犬が嫌がらないように土台を作って始めた」

と言う体験談から、

「歯磨きは大事だってわかってるけど、ちょっと自信がなくて…」

というお話まで幅広くご紹介させていただきました。

 

 

歯磨きを犬に受け入れてもらうには
飼い主さんの努力も大切ですが
やはり「犬の性格や許容度」も大きく関係します。

 

と、言うのは…。

 

 

我が家は現在2頭のラブが暮らしています。

実家にはF2(1/4ゴールデン、3/4ラブの血が入った雑種第2代です)のカンナがいます。

3匹とも子犬の頃から見ていますが

●許容度

という意味では8歳の黒ラブ:ぐりが一番低いです。

 

 

3匹とも北海道盲導犬協会出身の犬ですが
やはり「できるだけ盲導犬になれる犬を」と交配を重ねているためか

 

8歳:ぐり
3歳:カンナ
0歳:ニコ

 

の順に手がどんどんかからなくなってきています。

 

(これは先日パピー担当の職員さんともお話ししましたが
性格のおとなしい、物事を許容する能力が
やはり交配のおかげで年々上がっているとのことでした)

 

ぐりはパピーのときにあまりに引っ張りが強く
散歩をした後はしばらく手が痛いくらいでしたが…。

 

カンナ、ニコに関していうと
引っ張りもほぼなく、非常に楽ちんです(対ぐり比)。

体のお手入れなども、あきらめて何でもさせるのはニコです。

ぐりはスプレー系は嫌いなので、スプレータイプの口腔ケアグッズは
2Fまで走って逃げたのは冒頭で書いた通りです。

 

なので…。

 

犬の性格、許容度に合わせて
地道に馴らしていくことが歯磨きの一つのポイントになると
私は考えています。

 

あまりに嫌がる子であれば
専門の訓練士さんに相談しながら進めるのも一つの選択肢ですね。

 

歯磨き、共に頑張りましょう!

 

 

ここから「プラーク(歯垢)」について
前回のお話の続きになります。

 

「プラーク(歯垢)」が実は細菌の塊であることは前回お話ししました。

 

今日は、このプラークを放置するとどうなるか?について
さらに詳しくお話ししていきます。

 

プラークと言うのは実は、細菌が自分を守るために
「ねばねばした物質」を産生した状態です。

 

この「ねばねばした物質」が環境変化や化学物質から
その「ねばねばした物質」内にいる細菌を守る役割を果たします。

 

これの厄介なところは、
医療においては、例えばカテーテル内に黄色ブドウ球菌などが
バイオフィルムを形成することが問題となります。

 

バイオフィルムで守られた細菌は、抗生物質や免疫に対する抵抗性が
高くなるからです。

 

歯科医療では、口腔二大疾患のう蝕(虫歯)と歯周病が共に

 

●バイオフィルム感染症

 

であることから、予防、治療、予後のどの場面においても、
抗生物質の効きにくい厄介なバイオフィルムにどう対処するかが
大きな課題となります。

 

「うーん、何のこっちゃ…頭がごちゃごちゃしてきたわ」

 

と言う方もいらっしゃるかもしれませんので
まとめると、

 

「細菌は自分を守るために”ねばねばした”物質を出して
 その中でぬくぬくと暮らしています。

 ”ねばねばした”物質は薬剤等が外部から侵入するのを防ぐ働きもあるので
 抗生物質が効きにくくなるといった厄介な問題も起こってきます」

 

「なので、歯磨きをして”物理的な力”を加えてちゃんと取り除きましょう」

 

ということになります。

 

「なるほど、やっぱり歯磨きって大事ですよね。
 細菌が犬の口の中で増殖して、歯周病になったり
 口臭が強くなるほど症状が進んでしまうと
 抜歯等の大変なことにもなってしまいそうで怖いです…。

 ところで、他の方もおっしゃっていましたが
 アロマの精油を使った口腔ケアって出来るんでしょうか?

 今回のメールでも”アロマの口腔ケアスプレー”を実際に作ってみたと
 書いてありますよね?

 そこのところが詳しく知りたいです…」

 

 

こんな風に思っている方も多いと思うので
次回は「メディカルアロマテラピーの考え方に基づいた」
アロマによる口腔ケアで何ができるのか?について
お話をしていこうと思います。

 

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 

 

 


 

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