犬の腰を温めるには理由があります~犬の冷え対策(3)


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

「冷え」をテーマに今日もメルマガをお届けしていきます。

前回のバックナンバーはこちら。

 

■シニア犬のあしのふらつき、どこを温めたらいいの?~犬の冷え対策(2)
http://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&488m1

 

私が通常セミナーなどでお話する冷え対策は3つあります。

 

1:温める(お灸など)
2:運動(筋肉を動かして血液の循環をよくする)
3:食事で体を温める食材を取る

 

その中でもまず「直接温める」方法として
前回はホットパックやカイロの活用方法に触れました。

 

読者の方が実際にシニア犬の腰、脚の関節の部分にホットパックを当ててあげると
気持ちよさそうにしていた事例なども
ご紹介させていただきました。

 

私自身が体を温める際は、腰にカイロを当てます。

 

これには理由があります。

 

腰には”腎”があるからです。

「腎って何ですか?腎臓???
腎臓温めればいいんですか?」

そう思われた方もいらっしゃるかと思います。

 

ここで言う「腎」とは、腎臓、とはちょっと違います。

 

中国の古典医学である「中医学」の考え方をベースに
今日は

「なぜ冬に腎を温めるといいのか?」

「それがなぜ、シニア犬にもいいのか?」

について解説して行こうと思います。

 

 

東洋医学、といった方が世間一般の通りがいいので
普段「東洋医学」と言っていますが
正確には私がお話しする内容は「中医学」よりです。

 

 

「中医学」では体の生理代謝機能を「5つ」に分類して
説明しています。

 

肝(かん):肝臓および肝機能

心(しん):心臓および循環器機能

脾(ひ):消化器全般および消化・吸収の働き全般

肺(はい):肺および呼吸器全般

腎(じん):腎臓および泌尿器(水分調整機能)・生殖機能全般

 

ここでは「腎」をピックアップして取り上げます。

 

「腎」は腎臓および泌尿器を指しますが
実は「生殖」にかかわるエネルギーや能力、
もっというと生き物が元気で活動するエネルギーを貯蔵する場所として
ちょっと特殊な働きをする、と考えられているんですね。

 

○○さん、藪から棒ですが
仕事でクタクタに疲れたとき、運動して体のエネルギーを使い切ったとき
ものすごく頭を使って精も根も尽き果てた・・・というとき
どうしますか?

 

「はー、疲れた!何か身体が元気になるもの食べるか!」

 

という風にならないでしょうか?

 

「スタミナのあるもの食べるぞー!焼肉!!」

 

みたいな。

 

…。

 

スタミナって、何でしょう?

 

 

栄養学的には血糖値を上昇させる高カロリーな食べ物、と
考えることもできますが
私たちは単純に血糖値が上がるだけで元気になるか?といわれれば
そう単純ではありません。

 

 

スタミナといわれてお肉を思い浮かべる方は多いと思いますが
そもそもお肉って何故、スタミナがつきそうなイメージなんでしょうか?

 

 

これは非常に概念的なイメージの話になりますが
元気な鶏や豚、牛などの肉を食べることによって
自分がその元気なエネルギーをもらえるような感じがしないでしょうか?

 

 

このスタミナを中医学では「」という言葉で表します。

 

精がつく、精力的、精も根も尽き果てた・・・

 

私たちは普段、自分たちの元気のレベルをあらわすのに
こんな言葉を使います。

 

つまり、中医学でいうところの「精」は
単に栄養学的なエネルギー貯蔵を差す言葉ではなく、

 

●生命力があふれて生き物が生き生きとしているための活力そのもの

 

をあらわしています。

 

そして、その「精」が貯蔵されているのが「腎」だと考えているわけです。

 

そのため、この「精」が減少すると元気が無くなったり
老化が進むと考えられています。

 

そのため、元気が無いとき、疲れやすいといったときには
食事から「精」のつくものを補うと同時に
その貯蔵場所である「腎」を温めて元気づける、といったことを行ないます。

 

なので、「腰にカイロ」なんですね。

 

完全に余談ですが、中国語でカシューナッツを

「腰果(ヤオグオ)」

といいます。

 

 

私は中国在住時に鶏肉のカシューナッツ炒めをオーダーする際に
覚えたんですが

「腰果鶏丁」

という文字を見た際に「何でカシューナッツが腰の実なの?」と疑問に思いました。

 

 

 

で、聞いてみたら

 

「腰には腎臓があるでしょう?
 そしてカシューナッツは腎臓の形にそっくりでしょう~。
 だから腎臓の形のナッツって言う言い方なんだよ!」

 

という答えが返ってきてびっくりした記憶があります。

 

なので、私は腰にカイロを当てる際には
必ずセットでこのエピソードを思い出すんですね。

 

「生き生きと生きるためのスタミナが貯蔵される場所=腎」

 

を温めることは理にかなっていますし
シニア犬の場合は特に意識的に温めてあげたい箇所でもあります。

 

そして…。

 

この「腎」の文字がついた「腎愈(じんゆ)」というツボをご存知でしょうか?

 

このツボも実はシニアの犬には非常にお勧めのツボです。

 

次号ではこの「腎愈(じんゆ)」の場所の探し方と
お灸でどうやって温めるの?のお話をしていきますね。

本日は以上です。

 

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 


 

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