アロマは天然だから100%安全!?の嘘~ 家庭の薬箱「犬と飼い主さんのためのアロマテラピー」(5)


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、今日も

「犬と飼い主さんのホームケアに役立つアロマテラピー」

をテーマにお届けしていきます。

 

前回の記事はこちら。

●喘息の症状がアロマで改善した話~
家庭の薬箱「犬と飼い主さんのためのアロマテラピー」(4)
https://www.officeguri.com/archives/4764

 

メールを1通いただいているのでご紹介しますね。

 

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諸橋さんこんにちは。
毎回為になる情報を教えていただき、
愛犬達との暮らしが一層健康的に、ハッピーになった気がします。

 

我が家では5年ほど前から手作りごはんを実践しています。
もちろん食材は安心・安全なものを!と、様々な書籍や
諸橋さんのメルマガで学んだことを取り入れています。

 

そんな手作り食のなかで一つだけ不安な点があります。
それは犬用の食器や調理器具を清潔に保てているか?ということです。

 

犬は直接食器を舐めますし、洗剤が残っていたら・・・と思うと
泡立てた洗剤でゴシゴシというわけにもいかず。

 

かといって犬特有のヌメリは落ちにくいので、熱いお湯で洗い流したり、
市販の合成洗剤を水で薄めたものを使用したりしています。

 

最近は天然成分と大きく書かれたペット用の食器洗剤なんかも見かけますが、
以前メルマガで「天然=100%安全ではない」という諸橋さんの言葉が
印象に残り、どこまで犬に安全なのか?と疑問を持っています。

 

アロマでできることの一つに、
例えば、殺菌・抗菌効果のあるアロマ精油などが
犬の食器洗いに役立つのか?と気になり、メールを送らせて頂きました。

 

取り上げていただけると嬉しいです!

 

(クールさん)

 

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このご質問にはアロマとは別の視点で回答します。

 

>犬は直接食器を舐めますし、洗剤が残っていたら・・・と思うと
>泡立てた洗剤でゴシゴシというわけにもいかず。

 

我が家の場合ですが、まず犬の食器は水にしばらく漬けてから
家庭用の食器洗剤でごしごし洗っています。

 

それでぬめりは取れますし
きれいになります。

 

こまめに洗っていると、洗剤無しでも結構落ちます。

 

洗剤もいくらかは食器に残留するようですが
私は全く気にしていません。

 

人間用の家庭用食器洗い洗剤はそこまである程度計算して作られていますし
洗浄成分に関して言えば、基本的に肝臓で分解できるものがほとんどです。

 

 

そうでないと、健康被害が起こって大問題になりますから
洗剤メーカーもちゃんと考えています。

 

 

そういう意味では、少量の洗剤で食器を洗った場合に
それが蓄積して、果たして犬に健康被害が出るか?というのは疑問です。

 

 

よほど敏感体質の犬であれば
何らかの反応を示すケースもあるかも知れませんが。

 

 

なので、あまり気にされなくても大丈夫では?というのが
私からの回答になります。

 

 

そもそも食器洗浄の目的は、
殺菌というよりは、

 

●食べ物や犬の唾液など、たんぱく質汚れ

 

 

●その他の汚れ(脂質など、いろいろなものが付着します)

 

を物理的にしっかり落とし、
なおかつ表面についた雑菌等もきちんと洗い流し、キレイにすることにあります。

 

 

アロマ精油には確かに殺菌・抗菌効果はありますが
精油自体が脂溶性の有機化合物ですから

 

(つまり、油に近い性質の液体)

 

アロマ精油を薄めたもので殺菌したとしても

 

「食器」

 

という性質を考えた場合、
精油成分を付着させたままにするわけにもいきません。

 

また、たんぱく質や油脂を分解し、落とすには
やはり食器用洗剤などの界面活性剤の力を借りるのが早いです。

 

精油にたんぱく質や油汚れを落とす力はありませんので
これは、役割、働きの違いということですね。

 

結局精油で殺菌したとしても
その精油を何かを使って洗い流さなければならないので
油脂を分解できる洗浄剤でやっぱり落とす、ということになります。

 

 

そういう意味では、アロマ精油を食器洗いに活用する、というのは
あまり現実的でないと、私は考えています。

 

 

さらに余談ですが…。

 

「天然だから安心」

 

という”うたい文句”で売られている洗剤などの製品について。

 

天然由来が安全だとすると
石油だって天然の原料だから、石油系界面活性剤由来の洗剤も
天然になるじゃん!というのが私の個人的な突っ込みです。

 

これは、手作り石鹸を作るという私自身の職業柄
界面活性剤や成分については専門領域ですので
そのあたりの「広告マジック」は割とすぐ見抜けます。

 

たとえ、主成分である洗浄成分が天然由来であったとしても
その他の添加物(香料、着色料等)がどういう由来かはわからないですし

 

「そもそも植物由来だから100%安全」

 

と言うのは基本的にありません。

 

100%安全なものというのは存在しませんし
どんなものだって適切な量や用途を守らなくては害になります。

 

ただ、こういうことを念頭に置いて
様々な界面活性剤成分の種類や名前に着いて勉強し
その上で製品裏に書かれた成分表示ラベルを読みこなすのは
一般の飼い主さんの場合、結構大変だと思います。

 

そういう意味では、

 

「洗剤の残留が気になる」

「でも食器をしっかり洗いたい」

 

と言うような場合は、それこそ無香料の石鹸を買ってきて
石鹸で犬の食器を洗うのがいいです。

 

ここで言う石鹸というのは

 

「主な洗浄作用が純石けん分の界面活性作用によるもので、
 純石けん分以外の界面活性剤を含まないもの」

 

です。

 

成分表示が「脂肪酸ナトリウム(石鹸)」と言う風になっていれば
間違いなく石鹸です。

 

今は、商品名が石鹸でも、成分が石鹸でない紛らわしい製品も
結構あります。

 

脂肪酸ナトリウムであれば
例え誤って食べたとしても
胃酸で分解されて、それで終わりです。

 

そのため、体内に残留もしません。

 

以上が私からの回答です。

 

 

ちなみにアロマの精油でも何でもそうですが
体に直接、高濃度で取り込むものについては、
ある程度高品質のものを選ぶ必要があります。

 

例えば、マウスウォッシュのように、
犬の口の中に直接薄めてスプレーするようなアロマ精油の場合
残留農薬が不検出であることが証明されているような精油がいいですね。

 

何故なら、アロマの精油は
原材料となる植物を高濃度に濃縮して抽出されるからです。

 

原材料1トンに対し、取れる精油がわずか1kg…と言うような世界です。

 

これが、例えば香りを嗅ぐといった用途で用いる場合であれば
肺から吸収される精油量はわずかですから
そこまでこだわらなくても大丈夫です。

 

アロマ精油を取り扱う、専門ショップで売られている
一定の品質が保証された精油であれば
特にオーガニック認証のものでなくでも問題はありません。

 

ただ、マウススプレーのような用途の場合
消化器から結構な量が吸収されることになるので
おのずと、高い安全性が精油に求められるということですね。

 

そういう意味で、オーガニック、
成分検査を行い、農薬不検出の証明がされている精油、というグレードが
求められる次第です。

 

ときどき

 

「犬には絶対にオーガニックである●●社の精油でなくてはいけない!と
どこかの記事で読みました。

 

でもその●●社の精油はかなり値段が高いので躊躇してしまいます。

 

その他のメーカーの精油で有機栽培といった証明がされているものでは
だめなのでしょうか?

 

また、絶対犬に使う精油は有機でないとだめですか?」

 

 

といったご質問もいただきます。

 

 

そういうとき、私からの回答はいつも

 

「用途によるんじゃないですか?

もちろん混ぜ物をした粗悪品や、極端にクオリティの低い精油であれば
犬はもとより人間でも使うべきではありませんが…。

 

例えば、気持ちをリラックスさせるために香りを嗅ぐ、といった場合であれば
 一定以上の品質が保証されているメーカーのもので問題ありません。

 

ただし、犬の口のケアに使う等、口に入れる場合は
ある程度高品質のものがいいと思います。

 

私もいくつか安全面で信頼できるのでお勧めのメーカーはありますが
 このメーカーでなければだめ!と言う風には考えていません。

 

良心的なメーカーで有機栽培の精油であれば問題ないですよ?

 

マッサージや芳香浴ということであれば
有機にこだわらなくても、生活の木あたりで販売している精油でOKじゃないですか?」

 

 

と言う感じなのですが、
このあたりも、アロマテラピーの精油について

 

「どうやったら目的と用途に併せて、質の良い安全な精油を選べるか?」

 

という基礎知識を学ぶことで
臨機応変に対応できるようになります。

 

 

こういう基礎知識を学んでおくと安心ですし
こうした内容は、学ぼうと思えば
専門家が開催する有料セミナーや書籍から学べます。

 

もし、犬にアロマテラピーを活用するにあたり
こうした

 

「安全な精油の選び方」

 

について突っ込んで学びたいと言う場合は
身近な専門家に、きちんと有料のセミナーで教えてもらうことをお勧めします。

 

安全に関する知識は、大事なことですので
専門家に、きちんと対価を支払った上で
しっかりと基礎から学ぶことで安心できます。

 

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子

(終)

 


 

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