犬の栄養学(9)ガンの犬の食事の「糖質絶ち」について考えてみる


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

今日も「犬の栄養学」について取り上げていきます。

 

復習になりますが、栄養学というと

 

栄養バランス!!

 

と言う風に捉える方が多いのですが
栄養を単に「バランス」だけのテーマで捉えると、
少しもったい無いですね。

 

というのは、現在の日本は食材があふれていますし
よほど偏った単品ダイエットのような食生活で無い限り

 

「栄養の不足」

「栄養の過剰」

 

は起こり得ないからです。

 

手作り食実践者の方で、よくご自身で作る
犬の食事のバランスを心配される方もいらっしゃいますが

 

「リンゴしか食べさせないで半年」

 

とか極端な食事で無い限り、
栄養素の欠乏症も過剰症も起こりませんので
その点については、まず安心してください。

 

さて、前回は

 

脂肪←→炭水化物

 

は相互変換が可能だ、と言う話をしました。

 

どちらかが不足した場合、体内で変換がおこなわれて
不足分を補う、そう言う働きがありますよ、と言う話でしたね。

 

では、たんぱく質の場合はどうでしょうか?

 

炭水化物が体内で不足した場合、
たんぱく質から炭水化物への変換が行われます。

 

また、脂質が不足した場合も同様で
たんぱく質を分解して、脂質に変えることも可能です。

 

乱暴な言い方をすると
もし食料不足とか、無人島に限られた荷物しか持って行けないという条件で
移住しなくてはならないといった特殊な状況下の場合、

 

「何はさておき、たんぱく源が確保できていれば
 長く生きられる可能性が高まる」

 

と言う話です。

 

ところが、です。

 

たんぱく質が体内で不足してしまった場合、
脂肪はたんぱく質に変換できません。

 

炭水化物も、たんぱく質には変換できません。

 

 

ココが本日の重要ポイントです。

 

そこでいよいよこのテーマ、

 

「がん細胞は糖質をエネルギーとして消費するので
 食事から糖質を絶って、がん細胞を兵糧攻めにする」

 

と言う考え方に対し、栄養学的な立場から
考えてみましょう。

 

仮に、食事から入ってくる炭水化物を「ゼロ」になるよう
食事をコントロールしたとします。

 

(ただし、実際の食生活ではかなり難しいはずです。
というのは、単純にお米をカット、パンを食べない、だけでは
厳密に言うと炭水化物をゼロにすることにならないからです)

 

そうすると、食事から炭水化物が入ってこないので
体内に備蓄されている炭水化物…ここではじめて「糖」と言ういい方をしますが
その「糖」が不足します。

 

「糖」は脳が唯一エネルギー源とできる物質ですから
「糖」の不足は深刻な命の危険につながります。

 

するとどういうことが起こるか?

 

脂肪から「糖」を作る、
たんぱく質を分解して「糖」を作る。

 

そう言う働きが体の中で起こってきます。

 

特に【たんぱく質を分解して「糖」を作る】というのは
筋肉を分解して「糖」を作ることを意味しますので
深刻です。

 

筋肉は動物の健康を維持し、体温を適切に保つのにも
重要な働きをしています。

 

食事から「糖質」を追い出して
体内から「糖」が枯渇すると、筋肉を分解して「糖」を作り出す。

 

体にはそういうシステムが備わっています。

 

つまり、食事からいくら「糖質(炭水化物)」を追い出したところで
体内で「糖」は重要ですから
筋肉を分解してでも作りだされます。

 

そうなると…食事から「糖質」を追い出すことが
果たしてがん細胞にとっての「兵糧攻め」となり有効か?と言う部分については
慎重に検討する必要がありそうだ…ということが
見えてきます。

 

こういう「栄養学」「基礎的な生理学」をセットで覚えておくと
巷で言われている様々なことについても

 

「客観的で冷静な判断」

 

を、飼い主さんご自身でしていただけるようになります。

 

いかがでしょうか?

 

「そうか、栄養バランスにばかり目が行っていたけど
栄養の働きや、体の中で何がどう変化して
どういう風に使われるか?まで知っておくことが
健康を考える上で重要なんですね」

 

そんな風にご理解いただければと思います。

 

次号では

 

●ビタミン

●ミネラル

●食物繊維

 

に触れていきます。

 

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子

(終)

 

 

 


 

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