こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。
さて、昨日いっぱいで
「犬の血液検査・尿検査の興味のある方」
の募集を締め切りましたが、連休中にもかかわらず、結構たくさんの方がクリックで意思表示をして下さいました。
クリックしてくれた方には、後ほど別に、メールセミナー形式で役立つ情報をお届けしますので、ぜひ楽しみにしていてください。
今日は久々に、このメルマガや講座を通して、私がお伝えしたいことを書きますね。
これは、実は「犬の血液検査・尿検査の興味のある方」向けの特別メルマガで配信予定でしたが、私が普段考えていることを結構スッキリ書き出せたのでいつものメルマガで配信することにしました。
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●血液検査、尿検査はそもそも「何故」するのか?
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一言でいうと、
「犬の身体の状態を知るため」
です。
そして検査結果によっては、それまでの治療方針が180度ガラリと変わることも珍しくありません。
例えば、肝臓関連の数値が上がる…ということは
●肝臓に炎症や腫瘍などがあり、肝細胞が破壊され、細胞内の酵素がダダ漏れしている
という現象を指すことが多いです。
ただ、何の症状もないのに血液検査で肝臓の数値が上がると、え?数字が上がっただけでいきなり投薬??と病院に対して不信感を持つ人が結構います。
「犬は元気なのに、なんで薬を飲む必要があるだろう…」
という具合です。
でも、紙に書かれた数字だけを見ると、それは1枚のぺラッとした薄い紙にかかれたただの数字です。
なので、「数値くらいで…」と軽く見られる事が多いです。
しかしながら、検査数値に対する知識と理解が深まると、そこから読み取れる情報は多くなります。
「γ-GPPもAST、ALTも軒並み高いよ…これって肝臓でかなりの数、細胞がぶっ壊されてるってことだよねえ。腫瘍とかそういう性質の悪い物が原因だったらいやだなあ!」
つまり、数字の上昇を「たかが数字」ではなく、身体の中で具体的に、何が起こって何が異常なのかがイメージできる。
これは、でかいです。
話は少し変わりますが、世の中には一定数「薬が嫌いです」という考え方が存在します。
勿論、薬は万能ではありませんし一定の割合で副作用もあります。
副作用もなく、治療成績もよいのが理想の薬ですが、なかなかそういう風に行かないのが現状です。
なので、
●薬の副作用
と
●薬の治療効果
を天秤にかけて、メリットの大きい方を選択する。
100%安全でないと認められない!犬に飲ませられない!という考えであれば…。
じゃあ餅を食って喉を詰まらせ毎年1300人以上の人が亡くなっていますが、当然餅は危険食物なのでスーパーでの禁止すべきだし、
紫外線は非皮膚がんの発症率をあげるので、日が当たる時間帯は外出禁止にすべきですよね?
ということになります(極端ですが)。
現実問題として考えると、餅は正月に欠かせないですし、日光だって少量浴びる分にはむしろ健康上のメリットがあります。
世の中のあらゆるものは、メリットとデメリットが混在している。
そうした中で、うまくメリットが上回るように利用されているし、デメリットによる危険が起こらないよう、管理されている。
この「リスクコントロールされている状態」というのが、いわゆる「安全な状態」です。
ここで薬に話を戻しましょう。
世の中には「薬が嫌いです」という方が一定数存在します。
一方で、例えば「初期の肝炎」のように、ごく初期から投薬を開始することで、うまくコントロールできて、その後の人生(犬の場合も同様)を苦痛が少なく、長く楽しく生きることができる疾患もあります。
我が家の犬がまさにそうです。
薬でコントロールしながら、かれこれ3年ほど、何事もなく穏やかに暮らしています。
幸い、現代では犬も高度な生化学検査を受けることができ、血液検査、尿検査はその高度な医療技術の中でも犬が恩恵をこうむりやすいものです。
血液検査、尿検査でごくごく初期の病気が見つかった。
なので、初期から治療に当たれば、その後の人生を長く、穏やかに楽しめる。
症状が今、現れていないけれども、数値は明らかに異常を示しており、その異常が体のどこで、何が起こっているか?までイメージできれば早期の治療に積極的に参加できます。
「早く見つかってよかった」
と、検査結果に感謝して、早期発見の幸運を素直にかみしめることも可能です。
でももし、そこに「検査数値」への基礎的な理解がなかったら?
「何の症状もないし、薬は嫌いなのでもう少し様子を見たいです」
こういう飼い主さんは実際いらっしゃいますし、飼い主さんにそういわれると、獣医さんもそれ以上は何も言えません。
もちろん、飼い主さんそれぞれの考えがありますし、どういう考えを採用するか?は自由です。
しかしながら「薬は嫌い、体に良くない」という「イメージ」だけで、犬の病気の治療方針を決定してしまい、後から後悔する…というケースも実際後を絶ちません。
まだ症状が出ないうちから投薬を開始していれば、良い状態で管理できたかもしれないケースでも飼い主さんの意向で
「家庭のケアで治します」
と、食事療法やハーブなどを試してみたが、あまり効果がなく、結局最後は手遅れ状態になって病院へ駆け込んでくる。
これ、本当に後を絶ちません。
私自身、犬のアロマセラピーやマッサージ、薬膳やお灸などを、犬のセルフケアとしておすすめする仕事をしています。
でもその際、必ずお伝えしていることがあります。
それは、家庭でのケアはあくまでも、犬の身体の不調をやわらげ、家庭生活を快適に過ごすための手段であって
「病院での治療に替わるものではないですよ」
ということです。
家庭には家庭の役割が。
病院には治療という使命があります。
そこを混同して、はき違えてはいけない、と私自身は考えています。
ここを履き違えることで、折角家庭で犬の味方になるはずのケアが、犬を傷つけてしまうことにつながります。
こては絶対に、避けたい。
そのために、私自身は家庭で出来るケアをお伝えすると同時に、犬のための基礎的な
●家庭の医学の知識
をお伝えする取り組みを行っています。
家庭で出来ることはここまで。
ここから先は、獣医学の領域。
その両方を知った上で、両方を上手に生かす。
そういうバランス感覚に優れた、賢い飼い主さんを増やしたいですね。
そういう思いでこのメルマガを配信している次第です。
本日は以上です。
Office Guri
諸橋直子
(終)
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