犬の東洋医学:犬の身体の状態、どう見極める?


こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、今日も

 

●犬のための東洋医学:基礎知識

 

の話をしていきますね。

 

今回はいよいよ、東洋医学のキモである

———————————–

●それぞれの身体の状態に合わせたケア:

 身体の状態をどう見極める?

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という話をしていきますね。

 

(今日もちょっと長いですよ。興味のある方はしっかりついて来てくださいね)

 

東洋医学では、例えばひとくちに「風邪」といっても、身体の状態や反応によって

 

●証(しょう)

 

という概念を用いて分類分けをし

 

「身体の状態に合わせて」

 

漢方薬を選びますよ、という話を前回しました。

●犬の東洋医学:同じ風邪なんてひとつもない
https://www.officeguri.com/archives/7589

 

「証」というのは、ものすごくざっくりいうと

 

●病気に対する体の反応の仕方(陰陽)

 

●病気に対する体の抵抗力・反応・身体が持っている体力(虚実)

 

という基本の概念、それにプラスして

 

●気(代謝活動、身体のエネルギーの状態)

 

●血(血液循環およびその働き)

 

●水(水分代謝、体液全般)

 

の「バランス」という、身体の状態を知るための「フィルタ」を使って、身体の状態を丁寧に見ていくやり方です。

 

ひとつひとつ見ていきましょう。

 

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●陰陽(いんよう)

→ 病気に対する体の反応の仕方

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病気に対する体の反応の仕方についての分類です。

 

』は、体力が低下していて免疫力も下がっている状態、と理解すると、ここではわかりやすいかと思います。

 

病気に対する反応が、言い方は悪いけれど「鈍い」。

 

でも症状が激しく出ないからと言って、病気が深刻でない、というわけではなく、単純に、体が弱っているので激しく反応できない、そんなイメージでここではとらえてください。

 

・寒がり

 

・温かい場所を好む

 

・体温が低め

 

・舌の色が薄く、貧血気味

 

・脈が弱い

 

など。

 

では『』は?というと、病気に対する反応が旺盛な状態を指します。

 

・暑がり

 

・涼しい場所を好む

 

・体温は高め

 

・舌が赤い(血行が良い)

 

・力強い脈拍

 

一言でいうと身体がエネルギッシュな状態で病気に対しても活発に反応します。

 

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●虚実(きょじつ)

→ 病気に対する体の抵抗力・反応・身体が持っている体力

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普段の身体の状態を表すのが『虚実』です。

 

例えば、『虚』は文字通り、「虚弱」な状態を指します。

 

・体型がきゃしゃ

 

・いつも元気がなく、疲れやすい

 

・弱弱しい感じ

 

この場合、急性疾患に対する反応も比較的穏やかです。

 

症状の出方も弱いです。

 

一方、『実』は体力があり、病気に対する反応も激しいタイプを指します。

 

・がっちとりした体型

 

・気力があり、エネルギッシュ

 

・元気にあふれている

 

『実』は普段、元気で活動的ですが、その分、急性疾患の場合の反応も激しいです。

 

症状も強く、激しく出ます。

 

 

これらの組み合わせで「風邪」を見ていくと、例えば、

 

●陽×実

 

→ 激しい頭痛や関節痛、腰痛、咳

→ 典型的な例は「インフルエンザ」

→ 漢方薬は陽・実証に適した「麻黄湯(まおうとう」

 

 

●陰×虚

 

→ 頭痛、寒気、食欲がない

→ 体力のない人の風邪

→ 漢方薬は陰・虚証に適した「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」

 

という風に、その時の身体の状態に合わせた漢方薬を選べるようになります。

 

ここで大事なのは、特に東洋医学の初心者の方は、難しく考えるのではなく

 

 

「そうか、陰とか陽とか、虚とか実という物差しを使うことで、我が家の犬にとって

 ”今必要で、最適なケアは何か?”

をちゃんと知ることができるんだな」

 

という仕組みを知っていただくことです。

 

初心者の方はまずそれでOK!

 

そこにプラスして、先に軽く触れたような

 

●気(き)

 

●血(けつ)

 

●水(すい)

 

のバランスもさらに見ていく。

 

今日は長くなりますよ、ともう先に言ってあるので、ここまで読んでこられた方は

 

「今日は長いぞ」

 

とある程度覚悟されていると思うので続けますが(笑)

 

●気虚(ききょ):エネルギー不足

 

●気滞(きたい):代謝異常、ストレス

 

●血虚(けっきょ):貧血

 

●お血(おけつ):血行不良

 

●水毒(すいどく):水分代謝異常、むくみ

 

●陰虚(いんきょ);体内の水分不足

 

といった、身体の状態を知るための分類を掛け合わせてさらに考える。

 

そうすることで、「あなたの愛犬の身体の状態」を「より細かく」把握する手助けになる、ということです。

 

前回と今回は、分かりやすいように「漢方薬」を引き合いに出して話していますが、東洋医学のケアは、何も漢方薬を飲まないとだめ、というわけではないですからね。

 

大事なので繰り返しますが、ポイントは

 

『東洋医学の物差しを使って、いかに愛犬の身体の状態を把握するか』

 

なのです。

 

ここを分かっていないと、折角愛犬のために、とやってみた、東洋医学的なケアが、実は全然見当違いで明後日の方角を向いており役に立たなかった!なんてことが出てきます。

 

これのわかりやすい例が、

 

「水を飲むダイエットで万人がやせられるか?」

 

という問題です。

 

 

体温が低めでむくみがちな人が、水を大量に飲んでも、水分代謝が悪くなるだけで、多くの場合、やせません。

 

そういう人は、軽い運動をしながら、身体を温め、血行を良くするような食事を摂った方がはるかに効果的だと予想されます。

 

もちろん、水を飲むことで痩せた!という人も実際いるのだから、そういうダイエット法が確立し、本になったりするのでしょうが

 

「その方法、あなた自身に合っていますか?」

 

というのを検討するのはものすごく大事。

 

人は一人ひとり違うのです。

 

犬だって1匹1匹違います。

 

なのに、

 

「こういう症状には、こういう体の悩みにはこの方法!」

 

という、目に見えて現れている症状や悩みだけを見ていて、いいんですか?という話です。

 

東洋医学は、一人ひとり、動物1匹1匹を体の状態を丁寧に把握することからが、本当の意味でのスタートです。

 

クコの実を食べさせたから、とか、漢方薬を飲ませたから、とか

 

「どういうツールを用いたか?」

 

ではなく、

 

「東洋医学の視点で考えて、犬の状態を把握し、その上でどういうケアを選択したか?」

 

キモなのです。

 

——————————-

狙った的にズキュン!と当てる。

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東洋医学の目指すところは、一言でいうとそうなりますね。

 

●東洋医学ケアは「証」の把握がとにかく大事!

 

この1点だけ、今日は頭の中にメモっておいてください。

 

次号のメールでは

 

「この証って、じゃあどうやったらわかるの??」

 

という方のために、何を学んだらいいか?というお話をさせていただきますね。

 

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子

(終)

 
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