うちの犬は可哀想なんかじゃない!あゆみさんのストーリー(1)


こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、このメルマガでは前回、

 

「犬の手作り食を長く続けているにも関わらず、自信が持てない」

 

「栄養バランスをちゃんと考えているの?と聞かれると、犬の栄養学については素人なので、自信を持って自分の選択は正しい、と反論しにくい」

 

という悩みを抱える、手作り食経験をある程度お持ちの方の悩みを取り上げました。

 

 

また、こうした悩みは

 

「栄養学の基本を知らないから起こることであって、裏を返せば、栄養学の基本の知識を持つことで、こういう悩みは無くなるし、食事を健康管理に積極的に活かせるようにもなりますよ」

 

という話もしました。

 

「じゃあ実際に、犬の食事の栄養学を学ぶと、犬の手作り食に対して、どういう風に向き合えるようになるの?」

 

ということについて、今回は私が運営する「犬の栄養学講座」で学ぶ、受講生の方にご登場いただくことにします。

 

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「うちの子はかわいそうなんかじゃない!」

痩せっぽちの愛犬に向けられる哀れみの目と、いらないアドバイスに辟易していた、あゆみさん

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あゆみさんは手作り食3年目の飼い主さんです。

 

愛犬は推定5歳のミニチュアシュナウザー(オス)で元保護犬です。家族として迎えた際、食事を満足に与えられていなかったため、ガリガリに痩せており、皮膚もただれて酷い状態でした。

 

 

根気よく動物病院へ通院し、薬を使って炎症を抑えつつ、出来るだけ栄養のある食事をとらせて、体重も増やし、体がとにかく健康を取り戻せるよう、あゆみさんは地道に、家でできることを積み重ねていくことにしました。

 

皮膚炎は少しずつよくなり、人に対して不信感を持っていた愛犬も、徐々にですが、あゆみさんに対して心を開くようになり状況は少しずつ好転してきました。

 

ただ1点、どうしても悩みの種となっていたのが

 

「体重が思うように増えない」

 

です。

 

「我が家の愛犬は元保護犬で、飼い主に飼育放棄をされていました。

 

かなり酷い状態で我が家にやってきたわけですが、うちの犬になった以上、できるだけのことをして健康を取り戻しこれからは幸せな時間をたくさん過ごさせてあげたい!と強く思いました。

 

皮膚炎の方は、食事をある程度摂れるようになってきてからは、薬の効果もあってか、治ってきました。

 

炎症を起こしてハゲていた箇所も、今では毛が生えてきています。」

 

 

ただ、どうしても体重だけは思うように増えません。はたから見るとかなりガリガリです。

 

それでも我が家に来た当初と比べて、大分マシになりましたし、体重も、増えていることは増えています。

 

 

ただ、散歩をしているとどうしてもお節介な人から

 

 ”こんなに痩せていて、かわいそう!ご飯ちゃんと食べてるの?”

 

などと声をかけられることが多くて、それが腹が立って仕方がありませんでした。

 

この子はかわいそうなんかじゃない!と何度言い返したくなったことか!

 

「中には良かれと思ってなんでしょうけれど、自分が気に入っているペットフードやサプリメントなどを勧めてくる友人や知人も多く、これは私にとっては正直、ありがた迷惑以外の何物でもありませんでした。

 

 

私だって、愛犬を保護施設から迎える際、本当にこの子を幸せにできるのか?を真剣に考えて健康状態が悪い犬を家族にした以上、家庭での健康管理だって気を使っています。

 

ああした方が良い、これが良いよ、というアドバイスは、もうそんなのとっくに試している!というものばかり。

 

その上、頼んでもいないアドバイスをしてくる人に限って、やんわりとこちらが断ったり、自分の意見が採用されないと見るや

 

 ”人の意見に耳を傾けようとしないなんて、本当に犬のことを大切に思ってるの?”

 

といった口出しをしてきます。

 

そういう時、理論整然と反論できない自分が悔しくて…。

 

犬の健康のこと、食事のことだって、自分なりに勉強してベストを尽くしているのに、外野があれこれ言ってくるのが本当にうっとおしく、腹が立って腹が立って…。

 

 

そういうとき、心が弱ってきて、自分は良いとは思わないけれど、気に入らない意見でも、とりあえず全部耳を傾けられない自分が未熟で素直さが足りないのかな…と葛藤したり、本当に心の底から悩んでいた時期がありました。

 

 

そんな時にネットで検索していて、諸橋先生のサイトを見つけました。

”世の中には痩せた犬も太った犬もいますが、標準から多少外れていてもその犬が健康で問題がなく快適に過ごせていれば、それは許容範囲。犬の体の個性でもあるので、気にしすぎも良くない”

 

ということが書かれていて”そうそうそうそう!”と思わずPCを前にして声をあげてしまったことを今でも覚えています」

 

…。

 

今回のテーマはまさにこれです。

 

「周りの善意の、でも当人にとってはまるで要らないアドバイス」

 

あゆみさんのように

 

「良かれと思って周りがするアドバイス」

 

は時にはアドバイスされる側にとっては、負担や重荷になるケースがあります。

 

それでいて、意見を聞き入れないと

 

「素直さがない」

 

「本当に犬のことを考えていない」

 

という風に、人格攻撃めいたものが始まります。

 

個人的にはこの

 

「素直さがない」

 

「人の声に耳を傾けない」

 

ということを言うような人は、その人自身が

 

「他人を自分の思うようにコントロールしたい」

 

と思って、素直さ、謙虚さ、と言うワードを使っているケースが多いので、私はこの言葉が出た時点で、そう言う人とは縁を切るか、逃げるかしますね。

 

あと、ここが大事なポイントなのですが…。

 

大事な犬の健康について決定する際に、

 

「他人の意見を素直に聞かなくてないけないから」

 

と言う

 

「感情」

 

とか

 

「道徳的意義」

 

みたいなもの、のみを基準にするのは、絶対におすすめではありません。

 

これって冷静に考えてみればごく当たり前のことなのですが…。

 

健康について参考にしたいなら、まずは獣医師の意見を行くべきです。

 

食事ついての選択で迷ったら、栄養学に答えを求めるべきでしょう。

 

しかしながら、今回のケースのあゆみさんのように、犬の健康問題について周りからあーだこーだ

 

「余計な口出し」

 

をされて、その「口出し」が言っている人の

 

「単純な好みに基づいているだけ」

 

と言う場合、言われる方の心もかき乱されてしまいます。

 

結果、冷静で客観的な判断ができなくなる。

 

これだと、犬も飼い主さんも不幸です。

 

求められてもいないアドバイス、客観的な根拠に基づかない単なる好みの押し付け。

 

世の中ではこれを「クソバイス」(クソみたいなアドバイス)と呼ぶそうですが、まさに犬の食事に関する決定にもこの「クソバイス」は横行しています。

 

そして、真面目な人ほど、この「クソバイスの影響」受けやすい。

 

「犬がガリガリに痩せているのはあなたの与える手作り食が間違っているせいだ」

 

と言われたら、実は私の手作り食が間違っているせいかも…と、その人は悩んでしまいます。

 

本当は、その犬の消化器に問題があってなかなか食事から体重を増やすのが難しいと言う
別にところに原因があるかもしれないのに、

 

(だったらそれは獣医学の領域です。食事だけでどうこうなるものではない。必要なのは正しい診断と治療です)

 

「クソバイス」をしてくる側は、まるっきりそう言う背景がある可能性すら考慮しません。

 

あゆみさんは、私のサイトに辿り着かれた頃には、この「クソバイス」のおかげで、完全に疲れ切っていました。

 

そこから、私とあゆみさんの長いやりとりとお付き合いが始まるわけですが、その後あゆみさんは、どう考え、どう行動して、そして現在、どのように生活されているのか?

 

次号のメールで引き続きお話ししようと思います。

 

是非楽しみにしていてください。

Office Guri
諸橋直子

(終)

 
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