【食欲の無い犬(4)】シニア期に最適な食事ってどんなもの?


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、今日も「犬の食欲がない場合にどう考えたらいいか?」について
お話ししていきます。

 

前回の記事はこちら。

↓   ↓

■食欲の無い犬(3)あなたは「どんな香り」に食欲をそそられますか?
https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&381m1

 

犬の食欲を左右する要素はざっくり3つです。

 

●香り
●脂肪の含有量
●口当たり(これは脂肪の含有量と密接に関係)

 

前回は「香り」にスポットを当てて「香りで犬の食欲をそそる方法」について
具体的な調理法や食材を挙げてお話ししました。

 

今日は、

 

●脂肪の含有量
●口当たり(これは脂肪の含有量と密接に関係)

 

についてです。

 

これは言い換えると「食事にはある程度脂肪が含まれていた方がおいしい!」ということです。

 

ロース肉をじゅっ!と焼いたものがなぜおいしいのか?
なぜマグロの「大トロ」はおいしいのか?
豚ばら肉でつくるベーコンにぎゅっと旨みが凝縮されているのはなぜ?

 

こんな風に考えていくと
「ああ、食事のおいしさって確かに脂肪分の多さも関係しているよね」ということが
イメージできるかと思います。

 

脂肪含有量が多い食べ物は口当たりも柔らかでおいしく感じます。
逆に脂肪含有量の少ない食材は、ぱさぱさした感じがするものが多いです。

 

そのため、犬の食欲をそそるためには脂肪を多く食材も
上手に利用してみてはいかがでしょうか?

 

ささみの日があってもいいけれど
脂身の付いた豚もも肉を香ばしく焼いたものが犬の食卓に登る日があってもいいですよね。

 

話は少し変わりますが、犬が高齢になると

 

「やはり消化のいいあっさりしたものに切り替えた方がいいのだろうか?」

 

と考えて
食事に使うお肉もささみなどの低脂肪のものに切り替えたり
お粥などの歯ごたえのあまりない食事に変える
変える飼い主さんもいらっしゃいます。

 

そのため、犬の方はまだまだ元気で食欲ばりばりありまっせー!状態にもかかわらず
一定の年齢を超えたために

 

「今日からはあっさりした食事を!!」

 

と切り替えられると、却ってがっくりきてしまうケースもあります。

 

犬の消化能力は、高齢になっても成犬のときとほぼ変わらない、とする説もあります。

 

確かに私の周りの60~70代の人たちを見ていると
食べる量やこってりしたものを食べる<回数>
もちろん以前よりは減っていますが・・・。

 

でも、結構な割合で味噌ラーメンを食べに行ったり
お蕎麦屋さんで天ぷら蕎麦を食べたりしています。

 

回転すしでも、脂の乗ったサーモンやマグロなんかを
パクパク食べていますしね。

 

何がいいたいかというと・・・。

 

人間も、年をとっても結構脂っこいものやカロリーの高いもの、
こってりしたものを楽しんでいる人もいるし
そうでない人もいる。

 

なので、「●歳以上はシニア」と単純にひとくくりにできるものでもないので
シニア犬の場合も、犬の健康状態や食べ物の好みに合わせて
いろいろ食べさせてあげたらいいのでは?ということです。

 

「シニア犬の食事で気をつけることは何でしょうか?」

というご質問もセミナーなどでよくいただきます。

 

 

ただ、すでにお話ししたとおり
犬はシニア期に入っていきなり消化能力が一律「がくん!」と落ちるわけでもありませんし
噛む力が急激に「がくん!」と落ち込むわけでもありません。

 

 

これは同じ年齢でも、元気なお年よりもいれば
体に不調が出てくる人もいる・・・というのと同じことです。

 

確かにシニア期にはさまざまな体の変化が起こりやすいですし
病気なども現れやすい時期です。

 

だからといって「シニア期にはこういう食事が最適!!」とはひとくくりには
括れないのです。

 

個々の犬のケースを見ながら、ケースバイケースで考えていく。

 

犬を身近で一番良く観察して、細かなことまでご存知なのは飼い主さんですから
飼い主さんが犬の食欲が何によってそそられるか?といった基礎知識を
学んだ上で、ご自身の愛犬に合わせてアレンジをしてあげるのがいいですね。

 

6月に開講のペット食育士2級認定講座では
「シニア期の食事をどうするか?」といった
ライフステージについてのお話もさせていただく予定です。

 

→ ペット食育士2級認定講座
https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&381m2

 

本日は以上です。

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 


 

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【食欲の無い犬(3)】あなたは「どんな香り」に食欲をそそられますか?


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

犬の食欲がない場合の考え方と対応について
今日もお届けしていきます。

 

前回の記事はこちら。

 

■食欲のない犬(2)~犬の食欲を左右するもの。
https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&380m2

 

 

ここからは、

 

【2】食べられないわけじゃないし、食欲もないわけじゃない、
   でも何となく「食べるきっかけ」がつかめない

 

というケースについて取り上げていきます。

 

 

病気じゃないんだけど、何となく食べる気がしなくて
でも何か「美味しいもの」があれば食べたいな…。

 

 

そんな経験をお持ちの方も多いと思います。

 

 

犬にも同様のケースがあると考えてみましょう。

 

 

犬の食欲を左右する要素はざっくり3つです。

●香り
●脂肪の含有量
●口当たり(これは脂肪の含有量と密接に関係)

 

 

まず「香り」です。

 

 

ちなみに、○○さんは「どんな香り」に食欲をそそられますか?

 

 

例えば…。

 

 

醤油をフライパンで焦がしたような「焦がし醤油」の香ばしい香り…。

オリーブオイルでにんにくのスライスを炒めたときの
何とも言えない匂い…。

それともラーメン屋さんの前を通りかかったときにふっと香ってくる
濃厚なスープの美味しい香りでしょうか?

 

 

 

ちなみに私は「ニンニクとショウガを同時に炒めたときの香り」を嗅ぐと
少々食欲が無い時でも「あ、何か美味しそう」と感じます。

 

 

ここでちょっと思い出してみてください。

 

 

「犬の感覚で非常に優れた箇所はどこでしょうか?」

 

 

はい、嗅覚ですね!

 

 

犬は嗅覚が非常に優れた動物です。

 

 

人は「盛り付け」や「色あざやかさ」といった視覚でも食欲がそそられますが
犬の場合は何といっても「香り」「匂い」。

 

 

このことを考えると、既にヒントは見えてきています。

 

 

香り良く食事を作るには

「煮る、茹でるよりは”炒める”」

ですし、胡麻油などを上手く使うことで
犬の食欲が引き出されるケースは多いこともぜひ覚えておいてください。

 

 

カツオブシなど、香りが良くてなおかつ
香りに強さがあるものを少し足すだけで食欲が増すケースもあります。

 

 

裏技としては「味噌」「醤油」などを少量加えるというのもありです。

 

 

「ええええ、犬に塩分はいけないんじゃないですかあ!?」

 

 

そうびっくりされる方もいますが
健康な犬にとって味噌や醤油に含まれる塩分が「害になる」ことはありません。

 

 

(ありません、と一言言うために、私は根拠となるデータや論文などを
獣医師の開講する講座などに参加し
時間とお金を投資して、読んでいます。

一言そういうために、そういう背景をきちんと調べた上で言っているのだ、
という点をお察しいただければ幸いです)

 

 

塩分については根強い「不信感」があるので
これは講座などでじっくり時間をかけて、
知りたい!と思われる方にはお伝えしていこうと思います。

 

 

「味噌」「醤油」は日本伝統の素晴らしい発酵食品ですし
植物のたんぱく質が「発酵」というプロセスを経て
消化がしやすいように形を変えていること、

 

そして何より「発酵」というマジックが素晴らしい香りを生むことで
知られています。

 

 

「発酵食品」が腸内細菌に良い影響を与え
腸内免疫の向上に役立っているという研究が現在、
多くの研究機関で行われています。

 

ですから「品質の確かな醤油や味噌」を飼い主さんが日常的にお使いであれば
ほんの少量、香りづけ程度に、
時々「健康な犬の食事」に使ってあげる分には問題ありません。

 

香りづけという意味ではこういう選択肢もある、ということを
頭の片隅に置いていただければと思います。

 

発酵食品のすごさについては
怪人:小泉先生の書籍が分かりやすくてお勧めです。

 

●発酵食品の魔法の力
→ https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&380m3

 

 

次号に続きます。

 

本日は以上です。

 

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 


 

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【食欲のない犬(2)】犬の食欲を左右するもの。


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、今日も

「犬の食欲が無い時にどうするか?」

というご質問に対する私からの回答を書かせていただきますね。

 

ご質問の内容はこちら。

↓   ↓

「シニア犬の介護をしています。
その日によって体調が変わるので、
食欲がない時の食材はどんなのがいいか?を知りたいです」

 

昨日は食欲が無い理由を2つ挙げてみました。

 

【1】何かしら体に不調があって「何となく食べたくない…」

【2】食べられないわけじゃないし、食欲もないわけじゃない、
   でも何となく「食べるきっかけ」がつかめない

 

 

【1】についての回答はこちら。

 

■【食欲のない犬】シニア犬の介護をしています。その日によって体調が変わるので、食欲にムラがあるのですが…。
https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&379m2

 

 

ちなみに余談ですが
私もここのところ「食欲が無いわけじゃないけどそんなに食べられない」
という感じが続いています。

 

具合が悪いわけじゃないんですよ。

 

ただ、「そんなに食べたくない」。

 

なので、犬の散歩の帰りに
スタバによって、こんな高カロリードリンクを頼んで
それで朝ごはんはおしまい、みたいなこともあります。

 

→ https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&379m3

 

 

はたから見ると「なーんて乱れた食生活!」という見方もあると思いますが
本人にとっては「今は3食きっちり食べる方がしんどい」わけですから
こういう

 

「液体でとりあえずカロリーを取って血糖値あげとけ!」

 

的な日があっても全然OKなわけでして…。

 

余談ついでにもうひとつ。

 

 

私は「ペット食育上級指導士」というライセンスを掲げていくつか講座を開講していますが
この「上級指導士養成講座」という教育カリキュラムに参加すると

 

「消化と吸収の本当のところ」

 

をみっちりたたき込まれます。

 

 

人間の場合は3食きちんと食べるのが健康的、と大まかに考えられていますが
それも場合によりけりですよね。

 

 

例えば胃の調子が悪い時に、3食みっちり食え!と言われれば
それはそれできついですし、
胃の粘膜が少々荒れているような場合は
絶食をした方が良いケースもあります。

 

 

胃の粘膜というのは非常に新陳代謝…ターンオーバーの早い場所でもあり
これは酸度の非常に高い胃酸にさらされやすい環境であることを考えると
非常になっとくがいきます。

 

 

胃酸の酸性度の高さは「溶岩」に例える人もいるほどで
ここで有害な菌やウィルスを「殺菌」する目的もあります。

 

 

つまり、有害な菌などが「ぎゃー!」と死ぬくらいの
強烈な酸がどばどば出る環境で
胃は色々巧みな仕組みと戦術で
(ここも語りだすと非常に面白く、かつ長くなるので
興味ある人はセミナーなどで直接お会いした際に聞いてください・笑)
自分自身が「消化」されないよう守っているわけです。

 

 

なので、胃の粘膜は「傷が付いたらすぐに修復。細胞が入れ替わる」。

 

 

そんな仕組みになっています。

 

話を元に戻します。

 

なので、胃の調子が悪い時は1日くらい絶食して
胃を休ませるのがいい場合もあるということです。

 

その間に傷ついた粘膜が入れ替わって
元気になる、というようなことも起こってきます。

 

そう考えると、
常に食べ続けることがいいとは限らないケースもある。

 

こんな視点があると「うちの子が今日は食べない!どうしよう!!」と
焦ったり、不安になることも少なくなるのではないでしょうか?

 

そして…。

 

胃というのは、液体については短時間でさっと小腸に送り込む、という特徴があります。

 

胃の働きは「消化液と胃の運動によって食べ物をどろどろのお粥状にして
(これを糜粥:ビジュクといいます)
小腸へ送りこむこと」ですから
水とかジュース、スープなどは

 

「ほぼ素通り」

 

なんですね。

 

 

食欲が無い時に固形物を無理に食べると
何となく胃がもったりして気分が悪い、というようなことがあります。

 

 

その点、「スープ」であれば
胃での滞在時間も短くて済む。

 

 

食欲が無い時、でも水分は取らせたいし
栄養もできれば取ってほしい…というときに、スープをお勧めするのは
こうした理由からです。

 

 

これが「食欲が無い時に絶食か、スープをどうぞ」の理由です。

 

 

では【2】のケースはどうか?

 

犬の食欲を決めるポイントのひとつに

●香り

があります。

 

 

次に

●脂肪の含有量
●口当たり(これは脂肪の含有量と密接に関係)

などがあります。

 

 

ではこの3つのポイントを考慮して「犬の食欲をそそるには?」。

 

 

次号に続きます。
本日は以上です。

 

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 


 

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