こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。
ドッグフードの歴史をご存知でしょうか?
最近、歴史の本を読むことが多いので
ふと思いついて、そうだドッグフードの歴史について書いてみよう!と思った次第です。
今、世の中のペット(犬・猫など)の90%くらいがいわゆる『ペットフード』を食べています。
このメルマガの読者の方の中には手作り食を実践されている方が多いですし
私自身も我が家の犬たちは毎日自宅で作った犬のためのご飯を食べています。
また、読者の方の中には
「完全手作りとまではいかないけれど、興味があるのでフードにトッピングしています!」
という方も多いです。
または、
「仕事が忙しいので、休みの日だけ手作りで、後の日はフードを利用しています!」
という方もいらっしゃいます。
私自身は、犬の食事は手作りでもいいし、フードでもいいし、
フードにトッピングでもいい、時々手作りで後はフードでもいい、そういう考え方です。
ただ、世の中では先に示したように
9割くらいの犬の飼い主さんがペットフード(=ドッグフード)を利用しているという背景があるので
「えええ?犬にご飯を作るのですか??」
と、びっくりされることもありますし、
「犬にドッグフード以外のものをあげるなんて大丈夫なんですか?」
と言われることもあります。
これがもっと極端になると
「犬に手作りのご飯なんてけしからん!栄養バランスが崩れたらどうなるんだ!」
という考えになる場合もあります。
ここで取り上げたいのが、この
>「犬に手作りのご飯なんてけしからん!栄養バランスが崩れたらどうなるんだ!」。
つまり、ドッグフード以外の食事は犬にとってよろしくない!という理由を掲げて
非難されたり、反対されたりして、でも自分は手作り食にはいいところがあるし
続けたいので困っています、というお声もセミナーなどの場ではよく話題に上ります。
別に、そういう考えも世の中にあるのは事実ですから
それはそれとして、それに対抗して議論しようという気はさらさらないですが
時々のこのように、手作り食と対立するような形でドッグフードが取り上げられる以上、
●ドッグフードについての客観的な情報
というのも、
ぐり通信の読者のみなさんには、お届けする意味があるのではないか?と思った次第です。
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●ドッグフードの原型=犬用ビスケットだった
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ここでクイズ。
現在私たちが利用する、ペットフードの原型となるものの誕生は
今からどのくらい前だと思いますか?
↓
↓
↓
答えは次号で!
だと「ふざんけんな(゜Д゜)ゴルァ!」になると思いますので
さっさと答えを言います。
答えは今からだいたい150年のことになります。
当時、長期の航海用に船乗りが食料としてビスケットを積み込む習慣がありましたが
航海が終わると余った分は処分されました。
処分されたというか、船着き場に捨てられていた、というのが実態とする説が多いです。
それを野良犬が喜んで食べていた。
それを見て
「犬用のビスケットを開発して販売したら売れるのでは?」
とひらめいた人がいます。これがジェームズ・スプラットという人物。
そして実際に発売されたのが1860年、イギリスのロンドンです。
当時発売されたものは、
●Spratt’s Patent Meat Fibrine Dog Cakes
という名前でした。
肝心のその中身ですが、
小麦をベースに野菜、牛の血などを混ぜてビスケット状に固めたものでした。
(この話を私は時々セミナーなどでしますが、受講生の方が一様に「ええええええ」と
ビックリされた後、微妙~な表情になられるのが興味深いです)
●参考記事:The New York Times Magazine / Who Made That Dog Biscuit?
https://www.nytimes.com/2014/08/03/magazine/who-made-that-dog-biscuit.html?_r=0
面白いのは、このあたりの歴史や資料を当たっていると、
「犬用ビスケットなるものが販売されて、それを主食にする飼い主もいるみたいだが
そんなものだけで犬に必要な栄養は摂れるのか?」
といった、現代とは真逆の批判なども、当時はあったということです。
このあたりは、時代が変わると多くの人たちが常識と感じる価値観も変わるのだなと思えて
結構興味深いですね。
それ以降、ペットフード事業に参入する各社が出てきて
その後、日本にも入ってくるようになります。
日本で初めてのペットフードが販売されたのは1960年。
今から約50年前になります。
まとめると:
●ペットフード全体の歴史は約150年
●日本での歴史は約50年
に、なります。
その間、ペットフードは様々な進化をとげています。
栄養面、し好面からも改良が加えられていますし
悩み別、年代別、犬種別など、いろいろな製品が出ています。
特別な治療に特化した、療法食などもあります。
ここで考えていただきたいのは、
「日本の犬たちがドッグフードに接した歴史は50年ほどである」
というのを、どうとらえるか?ですね。
ちなみに今メルマガをお読みのあなたであれば、
この事実をどう考えるでしょうか。
ぜひ考えてみてください。
犬と暮らす上で、ドッグフードを利用する機会は
完全手作り食の方でもゼロではありません。
(ホテルに預ける、手術などで病院に入院するなどの際は
食事は多くの場合、フードになります)
そのため、そうした方たちにとってもドッグフードの歴史を
簡単にでも知っておくことは役立つと考え、
今回このフードの歴史について取り上げてみた次第です。
次号では、犬と人間のかかわりそのものの歴史を
ざっくりとご紹介しようと思います。
本日は以上です。
Office Guri
諸橋直子
(終)
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