ダニ駆除剤のメリットと限界を正しく理解する~犬の虫よけ対策(2)


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

さて、今日も「犬の虫よけ」をテーマにお届けしていきます。

 

前回のメールでは、

「犬の虫よけでは実は結構誤解されていることがある」

「知られていない、虫の危険な側面も多い」

と言うことをお話ししました。

今日は「誤解」の部分について話して行こうと思います。

 

 

まず、大前提として…。

●スポット型のダニ駆除薬
●服用するタイプのフィラリア駆除薬

これらの薬は

●虫の駆除のために使用するもの

です。

「はあ?何いってんですか、そんなの当たり前じゃないですか!
それの何がどうなって誤解なんですか?」

はい、そう言う方のためにもうちょっと深く突っ込んで話します。

 

これらの薬は「虫の駆除」を目的として動物病院で処方されます。
ただ、言い方として一般的に

「ダニの薬」

とか

「フィラリアの予防薬」

と言う言い方をされます。

 

すると中には、この薬は「ダニや蚊が着かないよう、予防してくれる薬なんだな」と
誤解されるケースが生まれます。

 

つまり、「防虫剤的なもの」という誤解ですね。

 

そしてここからが重要なのですが、
これらの薬は「虫よけ」ではありません。

 

例えば、スポット型のダニ駆除剤ですが
「フィプロニル」と言う成分を使って
ダニを駆除する仕組みが基本です。

 

スポット型の駆除剤を犬の肩甲骨の間くらいに垂らすことで
皮膚表面の皮脂の層に薬剤が広がります。

 

そして、ダニが犬の体に着いた際、
犬の体に触れ、皮脂からこの成分に触れることで駆除効果を発揮する、
と言う仕組みになっています。

 

つまり、「体についたダニを駆除する」ことが目的の薬、ということです。

 

そしてこれは製品にもよりますが
寄生して24時間~48時間以内の駆除をうたう製品が多いです。

ということは、非常に気持ちの悪い話ですが
このように、

●寄生

●駆除

の間に時間的間隔が空いている以上、
その間にダニは犬の体のあちこちに、あの細長いストローみたいな口を指して

「ちゅー」

と血を吸う時間的な余裕が、かなりある…という話になります。

誤解の無いように言っておきますが
私はダニ駆除薬を批判したいわけではありません。

実際に我が家でも春~秋には必ず使っていますし
とても助かっています。

ただ、「ダニ駆除薬の役割」について正しい認識がないと

●犬をダニから守る

ということについて、「駆除薬さえ付けていれば大丈夫」という
誤解が生じてしまう可能性を

「危険だな」

と考えている次第です。

 

 

ダニの駆除薬は確かにダニを駆除してくれます。

しかしながら、そこには条件が付きます。

●犬の「身体に着いた」ダニを

●24時間~48時間程度の時間内に(製品によって異なります)駆除してくれる

そういうものである、と言う正しい認識が大切です。

 

何故なら、ダニ対策は駆除薬だけでOK!と考えてしまい
それ以外の対策を行わないと
結局犬がダニに体をあちこち噛まれてしまうことにつながるからです。

 

もし

「ダニの駆除薬は確かに使っているけど、万一着いてしまった場合
 駆除までにはタイムラグが生じる」

と言う正しい認識があれば、

「だから外から帰ってきたら出来るだけブラッシングをして
 体にダニが付いていないかをチェックしよう」

という、人の手による対策も同時に行えます。

 

そうすることで、体に着いたばかりの
体の表面をさささささー!と動くダニを見つけることもできるようになります。

 

まだ体の表面を歩いている状態に発見し
ダニを捕まえて
犬がダニに「噛まれる前」に取り除くこともできるようになります。

 

「ダニに噛まれる前に駆除」が実はとても大事です。

 

ちょっと想像していただきたいのですが…。

 

ダニは小さい虫ですが
口先はストローみたいになっていて、
その口をぷすっと皮膚に差し込みます。

●●さんはそんな虫の口、自分の腕や背中に
刺されたらどうですか?

 

絶対いやですよね(苦笑)

 

刺されるという行為自体が気持ちの悪いものですが
もしその「刺される」ということを通して
重篤な感染症にかかってしまう可能性があるとしたら
もっと驚かれるでしょうか?

 

人間に関する記事ですが、こんなこともニュースになっています。

●全国で発症「マダニ感染症」 治療薬なく、致死率高い
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2100M_R20C14A5000000/

 

犬も同様です。
犬だって、マダニに噛まれることでウィルス性の感染症にかかり
死に至るケースもあります。

マダニはあなどれないのです。

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【今日のまとめ】

●マダニ用の駆除薬は確かに、マダニを犬の体から駆除してくれる。

●しかしながら、マダニは「噛まれただけで重篤な感染症になるウィルス」を
 持っている可能性がある。

●駆除薬は、駆除を完了するまでに48時間程度を必要とするケースもある。

●そのため、そのタイムラグの間にダニに噛まれてしまうと感染症リスクが発生する。

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「ダニって…ただ駆除すればいいと思ってましたが
噛まれた時点で感染症にかかるリスクが発生するんですね…。

じゃあ、噛まれないよう、噛まれる”前”に何とかしないと
感染症については危ないっていうことになりますよね(泣)」

 

はい、そうなります。

 

駆除薬も説明を良く読むと
「感染症リスクを低減します」と言う言い方をしているところが多いです。

 

駆除までにタイムラグが生じる以上、
そういう表現になるのだと思います。

 

(即駆除できる!というような強い薬剤だと、
それはそれで、犬の体に問題が起きそうですから
これは当然のことだと思います)

 

駆除薬には駆除薬の素晴らしい点があります。

 

ただ、当然それだけだと限界もあるので
そこは別の対策や方法で補っていく必要がでてくるのではないでしょうか?というのが
私が今回お伝えしたいことです。

 

駆虫薬を使用することのメリットと
同時に限界もある点はご理解いただけましたか?

 

次号では、引き続き「フィラリア駆虫薬」についての
効果と限界について詳しくお話ししていきます。

 

本日は以上です。

 

Office Guri
諸橋直子

(終)

 


 

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