犬の乾燥肌対策の薬膳食材の紹介。基本の考えについて。


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

さて、今回も

「ホリスティックケアという視点で犬の皮膚トラブルを考えてみる」

というテーマでお届けしていこうと思います。

 

前回のメルマガでは「東洋医学」の視点で

●肺~皮膚

の関連についてお話し、肺をケアするための薬膳の考え方についても
併せて解説しました。

●犬の乾燥肌対策に薬膳を取り入れる~基礎編
https://www.officeguri.com/archives/5351

 

 

全体の復習もかねて、ここで大事なポイントをお話しします。

今回取り扱っているテーマの大きなくくりは

●ホリスティックケア

です。

 

ホリスティックケアというのは、たとえば

「ハーブを使ったからホリスティックケア」

「アロマだからホリスティックケア」

という、いわゆる「手段がなにか?」という問題ではないのでは?という
話をこのシリーズの前半でお話ししています。

 

 

手段に何を選ぶか?ではなく、

手段に何を選ぶかはさておき、生き物を環境も含めた「全体」としてとらえ、

例えば病気であれば、
その病気が起こっている「部分」だけに注目するのではなく、

体全体を見て、バランスを崩しているところはどこなのか?を考えるのが
ホリスティックケアではないだろうか、と
少なくとも私自身は考えています、ということを言いました。

 

 

これについては

「最初は何のことかあまり理解できなかったが
読み進めていくうちに、あ!と腑に落ちる箇所があった」

「深く共感する部分があった」

というご感想を読者の方からいただくなど
嬉しい反響がありました。

 

 

そして、体全体を

「お互いにつながり、連絡を取り合ってバランスを保つ有機体」

という風にとらえるのがホリスティックケアであるなら

●東洋医学、薬膳

も、ホリスティックケアであると考え
今回、東洋医学、そして薬膳でこういう場合はこういう風に考えて
こういうアプローチの仕方もある、というお話をしている次第です。

 

何故、今回わざわざこのことを繰り返して話すかというと、
もちろん大切なことだから、というのもありますが
今日から薬膳食材と具体的なレシピについてお話ししていくにあたり

「そうか、乾燥肌にはこの食材、このレシピ!」

という風に、

●症状=じゃあこの食べ物!

という風に、単純な結び付け【のみ】で考えてしまうと
本質から離れてしまう可能性が高くなるからです。

 

例えば、乾燥肌には牛乳がいいんですね!と
そういうシンプルな考え方でもいいですが

「今回のケースは肺の不調が皮膚に現れたケースの可能性があるから
 肺の健康バランスを取り戻す牛乳をレシピに加えてみよう」

という風に、

●どこに問題があると考え、

●だからどういう方法でそこにアプローチするのか?

という段階をしっかり考えた上で行うのとでは
大きな違いがあります。

 

 

後者は、原因はどこか?どういう可能性があるか?という部分を
しっかり考えた上で手段を選んでいますが、
前者の場合は、そのプロセスを踏んでいません。

 

 

そのため、乾燥の原因が別の場所にある、という可能性が考慮されておらず
折角良かれと思ってやっても、成果に結びつかない場合もあるということです。

 

 

だからこそ、「手段」ではなく

●問題はどこにあるのだろう?

というところを、ちょっと立ち止まって考えてみる、というのが
大切だと、私は考えている次第です。

 

 

この話は多分、1回読むだけではわからない、という方も
いらっしゃると思います。

 

なのでもしよかったら
繰り返し、5回くらい読んでみてください。

 

5回くらい読めば、腑に落ちる部分があるはずです。

 

ここは大事なポイントなので
必要と感じる場合はぜひ、繰り返し読んで理解を深めておくことをお勧めします。

 

 

そしてここからは、「肺」をケアするのに
有効だとされている薬膳食材の復習と活用方法です。

———————————————–

●肺のケアに役立つ薬膳食材

———————————————–

・卵
・白ごま
・牛乳
・松の実
・ホタテ

卵、牛乳は普段、犬の手作り食で使っているという方も多いと思います。
なので、普段使っている方は
いつものやり方で、犬が好きなレシピで、喜ぶ方法で食べさせてあげてください。

 

白ごまは、擦ってふりかけのようにして
ごはんにかけるのがお勧めです。

 

可能であれば、いりごまを粒のまま買ってきて
食べる直前にすり鉢ですると、香りもよく、犬が喜びます。

 

松の実もすり鉢ですって、ごはんに混ぜる、野菜を茹でたものに
和え衣として和える、などの方法で犬に食べさてもよいでしょう。

 

ホタテは焼く、煮るなどお好きな方法で与えます。
消化しにくい場合もあるので
細かく刻むなどの工夫があると安心できます。

 

これらの食材はすべて、肺、または胃腸に働きかけ
崩れた健康バランスを取り戻すのに役立つとされています。

 

胃腸に働きかける食材もプラスしてあるのは
肺の働きを元気にするためには、
胃腸も元気であることが大切だと、薬膳では考えるからです。

 

薬膳のベースである東洋医学は「バランスの医学」ですから
体の内臓同士のつながりも重視するので
このような考え方になります。

 

いかがでしょうか?

 

「ふーん、東洋医学や薬膳って面白いですね。
内臓同士がつながっているっていうのは今まであまり考えたことがなかったですが
これからは日常生活の中で、ちょっと意識してみようと思います」

 

そんな風に感じていただけると、私もうれしいです。

 

乾燥肌に関するシリーズは
今回で終了します。

 

次回からは、先日メールでいただいたご質問、

●耳のトラブルを東洋医学ではどう考えるのか?

について、取り上げていこうと思います。

 

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子

(終)

 


 

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犬の乾燥肌対策に薬膳を取り入れる~基礎編


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

さて、今回も

ホリスティックケアという視点で犬の皮膚トラブルを考えてみる

というテーマでお届けしていこうと思います。

 

前回のメルマガでは「東洋医学」の視点で見ると
体に臓器と臓器、部位と部位は関連が深く
ある臓器の不調が、直接はつながっていないけれど
現れる場所がある、という話をしました。

●東洋医学で考える「皮膚の乾燥」の原因の話。

今回のテーマである

皮膚の乾燥、かゆみ

については、

肺の不調の表れである

という考え方も、東洋医学ではできる、というお話をしました。

 

*東洋医学はさまざまな角度から人間や動物の健康状態を考える医学です。
 そのため、実際に動物の健康を考えて不調の原因を探る場合は
 複数の視点から状態をチェックし、考えていきます。

 そのため、皮膚のかゆみ、乾燥=すべての原因が肺にある!ではなく
 あくまでも、そういう可能性もある、だからそういう方向からのアプローチも
 試してみる価値があるのでは?という考えで
 今回はお話ししています。

 

 

では、「肺」のケアをするにはどうしたらいいのか?

 

今日からは東洋医学の食事法である「薬膳」の視点で
肺に元気を補い、健康バランスを取り戻すには
どういう食べ方がいいのか?という話をしていこうと思います。

 

——————————————————-

●「肺」をケアする食事…一体どういうもの?

——————————————————-

 

「肺をケアする食事…いまひとつイメージがわかないのですが…」

 

薬膳に初めて接する方、
東洋医学の考え方に初めて触れる方は
こんな風に感じるかもしれません。

 

なので、東洋医学では「食事」をどのようにとらえているか?という
基本の話を先にしようと思います。

 

東洋医学では、私たちが口にするものにはすべて
体に対して何らかの働きかけを行う

●薬効

を持つと考えるのが基本です。

 

東洋医学というと「漢方薬」を思い浮かべる方も多いと思います。

 

薬に使われる、いわゆる「生薬(しょうやく)」と呼ばれるもの多くは
植物の根は葉、実、などですが
こうした薬も煎じたり、丸薬などの形で「口から摂る」ことで
体に取り込まれ、さまざまな薬効を発揮します。

 

ところで、漢方薬といえば「当然病気を治すためのものですよね?」という風に
考える方も多いのですが
その漢方薬の中にたとえば

●生姜

●山芋

なども使われるケースがあると知ったら、
●●さんは驚かれるでしょうか?

 

生姜などは私たちは普段、薬味としてお刺身と一緒に食べたり
山芋などはすりおろして普通におかずとして食べることもあります。

 

そういう「食べ物」も、場合によっては漢方薬の中の「生薬」として
使われるのです。

 

特に生姜については、漢方薬のかなり多くの処方に使われている
非常にポピュラーな生薬のひとつです。

 

熱を下げる、腹痛を和らげる、など、いわゆる一般的にイメージされる「薬」というのは
少量ではっきりとわかる効果が期待できるものです。

 

その分、体への働きかけも強いので
少量でOK。

 

逆に量が多すぎると体を害してしまう、というものです。

 

その一方で、生姜のように、私たちが普段食べる食材としてもつかわれるし
漢方薬の処方の材料として使われる、というような

●薬~食べ物

の中間に位置するようなものも存在します。

 

そして私たちが普段「食べ物」として普通に食べたり飲んだりする
いわゆる「食事の材料になる食べ物」ですが
これらのものにもすべて

●穏やかな薬効

が、「ある」と考えるのが薬膳の考え方です。

 

言い換えると、

「卵にも薬効がある」

「白ごまにも薬効がある」

「牛乳にも薬効がある」

というような「普段の食べ物にも体に働きかける力がある」と考えるのが
薬膳なのです。

 

いかがでしょうか。

薬膳っていったいどういうものなのか?という
基本の考え方はご理解いただけたでしょうか?

 

 

「へー!そうなんですか!

 特別な薬とか特別な食べ物じゃなくても
 卵とか牛乳にも体に何らかの薬効があるっていう考え方なのですね?」

 

 

はい、そのようにご理解いただければと思います。

 

つまり、普段食べている食べ物にもいろいろ薬効があるのだから
今回の「犬の肌の乾燥、かゆみ」を考える場合は

●肺が健康になるような働きかけをする食べ物

を積極的に犬の食事に取り入れてみる、というのが
薬膳を基本に考えた場合の第一選択肢になります。

 

そういう視点で考えた場合のおすすめ食材ですが

・卵
・白ごま
・牛乳
・松の実
・ホタテ

などです。

 

何故これらの食材がお勧めなのか?
どういう風に食べたらいいのか?というヒントについては
次号でさらに掘り下げてご紹介していきます。

 

本日は以上です。

 

Office Guri
諸橋直子

(終)

 


 

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東洋医学で考える「皮膚の乾燥」の原因の話。


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

さて、今回も

ホリスティックケアという視点で犬の皮膚トラブルを考えてみる

というテーマでお届けしていこうと思います。

このテーマを扱う今回の一連のメルマガですが

「ああ!納得!」
「ようやく腑に落ちました!」

という内容のご感想をいただくことがとても多いです。

—————————————————————-

諸橋先生
お久しぶりです。

今回のメルマガのテーマを大変興味深く拝見しております。
最初の頃のホリスティックケアの意味のメルマガは
何の事を言っているのか理解できなかったのですが、
読み進むことによって、あぁ!っと自分の中で腑に落ちました。

そして現在のテーマの1つの
皮膚の乾燥とかゆみの件も楽しみにしています。

と言うのも、我が家のダックスの1頭が外耳炎を繰り返しています。

しきりに耳をかくようになってペラ耳が赤くなって病院へ行き、
薬(ステロイド)を塗って良くなるのですが、
また数か月後に再発というのを繰り返しています。

食事もなるべく薬膳の考えを取り入れて作ったりはしています
が再発させてしまいます。

外耳炎と言っても外耳が汚いわけではなく、
耳介が真っ赤になり皮がむけると言ったもので、
病院ではアトピー性外耳炎かな?となんともあいまいな診断です。

耳も皮膚の一部なので、何か良くなるヒントは無いかと
メルマガの到着を楽しみにしています。
耳なら…と言った改善法があればメルマガで取り上げて貰えると嬉しいです。

これからも楽しみにしています。

(aladyさん)

—————————————————————-

aladyさん、いつもありがとうございます。

耳にトラブルが現れる場合、東洋医学の考え方では
「腎」との関連をまず考えます。

もし、耳が赤くなって乾く…というような場合、
体液の不足を考えます。

 

 

●体液=血液、血液以外の体内の水分全般

を、この場合はさしますので

●血液

●体内の水分

を正常に近づける食事と、ツボの指圧がお勧めです。

 

これは今回とは別テーマで分けた方がよさそうなので
今回のテーマの話が終わった後に、
別途取り上げていこうと思います。

 

それと、今回の「ホリスティックとはそもそもどういうものか?」というテーマは
実際になかなか説明するのが難しいテーマでもあります。

 

ただ、個人的にとても大切なテーマであると考えているので
なかなか伝わりにくい内容だという自覚はありながら
敢えてこのテーマを取り上げている次第です。

 

わかりにくいから、読んでいる人にとっては
何だこりゃ?で終わってしまうかもな…と思っていたところ
腑に落ちた!というメールをいただけて嬉しかったです。
ありがとうございます!

 

 

さて、ここからは前回の記事の続きになります。
前回の記事はこちら。

 

 

●犬の皮膚の乾燥とかゆみを東洋医学ではどう考える?
https://www.officeguri.com/archives/5345

 

前回は皮膚の乾燥を「肺」との関連で考える、という
東洋医学独特の考え方をご紹介しました。

では、「肺」と「皮膚の乾燥」が何故、関係あるのか
それを知った上で具体的に何をどうしたらいいのか?について
順を追ってお話ししていこうと思います。

——————————————————–

●各内臓の状態は、体の様々な場所に現れる
 ~華(か)~の話

——————————————————–

五臓六腑という言葉を聞いたことがあると思います。

・肝
・心
・脾
・肺
・腎

これが五臓です。

 

 

この五臓の状態が、体の別の場所に現れる、という考えが

●華(か)

です。

 

「華」というのは、内臓とは直接つながっていないのだけれど
五臓の異常が現れてくる場所と考えられています。

 

五臓は「5つのパート」ですから
それに対応して

・肝→爪
・心→顔
・脾→唇
・肺→皮毛
・腎→髪

の5つがそれぞれの「」になります。

 

今回のテーマは「皮膚」ですが、

●肺の「華」は「皮毛」にあらわれる

という考え方があります。

 

「皮毛」というのは体の表面部を指します。
すなわち、皮膚、汗腺、うぶげなどがそれに相当します。

 

ここまではOKでしょうか?

 

 

——————————————————–

●肺に不調があるとどうなるのか?

——————————————————–

肺が健康で、バランスが取れた状態にあると
皮膚表面に生える毛には光沢があり
外部への抵抗力も強くなると考えられています。

このような抵抗力というのは
現代風に言えば「免疫力」に相当します。

 

肺では、皮膚表面を覆い、外部からの異物や病原菌などから
体を守る「気のバリア」を作ると考えられています。

 

それが皮膚表面を覆うので
抵抗力が増す、という風に考えているんですね。

 

つまり、肺に何らかの問題やトラブルがあって
この体の表面を覆う「気のバリア」が不足すると
風邪や花粉症にかかりやすくなったり
皮膚の乾燥、かゆみなどが生じる、という風に考えるのです。

 

…。

 

という風に、かなり独特の考え方をするのが東洋医学です。

 

体全体をバランスの取れた有機体、と考え
そのバランスの崩れが健康を害する、と捉えるのがホリスティックケアですが、

 

このように体のどこかがバランスを崩したために
その影響が体の別の場所に現れる、という考え方は
まさにホリスティックな視点だと
私は考えています。

 

肺~皮膚のつながりについては
ご理解いただけたでしょうか?

 

では、こうした「皮膚」のトラブルを「肺」とのつながりで
どうアプローチして家庭でケアしていくのか?

 

食事の面でのケアということで
次号では「東洋医学の食事法~薬膳」の視点から
お勧めの食べ物などを具体的にご紹介していこうと思います。

 

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子

(終)

 


 

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