梅干しだけで腹いっぱいにするような高塩分な食事を食べ続けることができますか?~犬と塩分って実際のところどうなの?!~基本のおさらい(4)


Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、今日も「犬と塩分」の続きのお話です。

 

前回は、実際に犬の食事にどのくらい塩分が含まれていると
犬の身体に影響があるのか?について

 

「論文データ」

 

をベースにお話をさせていただきました。

 

【復習】

犬の食事と塩分血中濃度の変化を観察する実験:

【1】1.5%濃度の塩分を含むドライフードを食べさせました。
【2】2%…以下同
【3】3%…以下同

 

 

まず【3】の場合から。

 

 

海水並みの塩辛いフードなので
犬の方で実験の際に「吐いて」しまった。

 

→ 結論、ここまで塩辛いと犬の方で拒否。

 

 

【2】の場合。

 

2%の塩分を含むドライフードを食べることで
塩分血中濃度が明らかに上昇し
体内のミネラルバランスが崩れるという現象が起こった。

 

→ ということは、2%だと犬の健康には悪そう。

 

…。

 

 

それでは【1】の場合は?

 

 

ここからが今日の本題です。

 

 

ちなみに前回のメルマガでは、

 

●もしよければ「塩分濃度1.5%の料理ってどんなものがあるだろう?」を
○○さんご自身が調べて、考えてみてください。 

 

 

 

●また、実際問題として塩分濃度1.5%の味付けの食事を
犬に食べさせる機会が果たしてあるだろうか?という部分も
考えてみてくださいね。

 

 

というワークを出させていただきましたが
考えていただけましたか?

 

 

今日は「1.5%の塩分を含む食事が犬の健康に影響を与えるかどうか?」の
実験結果についてまずお話ししますね。

 

 

結論からいうと、1.5%の塩分濃度のドライフードを食べた犬の場合
特に問題無し、という結果がこの実験では出ました。

 

 

ただ…。

 

 

1.5%と言ってもかなり塩辛いはずです。

 

(一度1.5%濃度の食塩水を作って舐めてみるとわかります)

 

 

それでも、数回食べる程度では問題は起こらない。

 

 

もし問題が起こるとしたら1.5%の塩分濃度の食事を
数か月間食べ続けた場合…と考えられます。

 

 

ちなみに…料理でいうと、豚肉のしょうが焼き、里芋の煮物あたりが
塩分1.5%くらいの濃い味で作るご家庭が多いみたいですね。

 

想像してください。

 

○○さんは食事の際、

 

 

「豚肉のしょうが焼きだけをメインに、腹いっぱい食べる。

他のおかずも一緒に食べてお腹いっぱいにするところを
一切食べないで、胃の中は全部、
他のおかずの分まで豚の生姜焼きで満たす!!」

 

 

とか

 

 

「里芋の煮物ばっかりでお腹を満たして、あとの物は一切食べない」

 

 

というような偏食をされるでしょうか?

 

 

それを数カ月間続けろ!と言われたらどうでしょうか?

 

 

実験で使用したドライフードは
「フード全体が塩っ辛い」というところがポイントです。

 

 

つまり、食事全体の塩分濃度がかなり濃い目なんですね。

 

 

私たちは食事の際、豚肉のしょうが焼きのような味の濃いものもいただきますが
一緒に白いご飯、薄味のおひたしなども食べます。

 

 

さらに、お茶も飲み…と考えると、食事全体の塩分濃度で考えると
かなり薄まっているはずです。

 

 

しょっぱいイメージのある味噌汁でさえ、
0.8%~1.0%程度の塩分濃度です。

 

 

そして多くのケースで、犬の食事は味噌汁よりも
うんと薄い味に仕上げて食べさせている飼い主さんが多いのではないでしょうか?

 

 

 

そう考えていくと…飼い主さんが「犬に塩分は良くないと聞いたから…」と
余計な味付けを一切せず作る食事に含まれる微量の塩分程度では
大きな問題は起こりにくい、と言えます。

 

 

ちなみにこのデータは「健康な犬の場合」のデータです。

 

 

※病気の場合は、個々のケースで対応が必要ですので
かかりつけの信頼できる獣医さんにご相談ください。

時々病気の犬の場合の食事についてメールをいただきますが
病気の食餌療法は獣医師の領域ですので
ご了承ください。

 

 

 

「そうか…味噌汁より濃い目の味付けで犬にご飯をあげること自体
通常ありえないから
野菜や肉などを味付け無しで調理した犬の食事で
塩分を気にしすぎる心配はなさそうだな…」

 

 

そんな風に思っていただければ幸いです。

 

本日は以上です。

 

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 


 

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海水レベルの塩辛さの食事を犬に食べさせることってありますか?~犬と塩分って実際のところどうなの?!~基本のおさらい(3)


Office Guriの諸橋直子です。

 

さて、「犬と塩分」をテーマに今日もお届けします。
前回のメルマガにはたくさんのメールをお寄せいただきました。

 

掲載許可をいただいたメールを一部ご紹介します。

———————————————————

諸橋さん、こんにちわ。
いつも色んな情報を頂いて、とっても勉強させて頂いています。

 

これからの季節は犬にとっても暑さ等々過酷な日々になってきますので、
より参考にさせて頂いて元気にワンコ共々乗り切りたいです。

 

うちのワンコは(手作り食なのですが)先日の健康診断では、
少し塩分不足と指摘されました。
基本的にごはんを作る時にはお塩を入れないで作っていたので
ある意味納得かも。と思いました。

 

それ以来は、人が食べるには
少し薄いと感じる位はお塩を入れて作るようにしています。
といっても具体的にはどう。というのは難しいですね。
諸橋さんの回答を楽しみにまっております。

(れーこさん)

 

———————————————————

 

先日の大阪セミナーでは御世話になりました。

 

とても解りやすく、とても為になる講義でした。
特に、五行にははまりそうな勢いです^^。
少しづつですが、自分でも勉強していくつもりです。

 

ワンコのご飯もレパートリーが増えて嬉しいです。
日々に追われ、マンネリ化しつつあったので良かったです。

 

塩分については、毎日のご飯が海水ほど塩分が高くなければと
おっしゃって頂いたので安心しました。
適度に控えめに味の変化も楽しませてあげるつもりです。

 

(にっしーさん)

 

———————————————————

 

私も犬に必要な塩分がどれくらいなのか知りたくて、
本や獣医さんで聞きましたが、はっきりした数字がわかりませんでした。

 

それで、たまに手作り食に味噌を一つまみ入れています。
是非、どれくらいなのか教えて下さい。

 

(レイニーママさん)

 

———————————————————

 

 

メールをくださった皆さんありがとうございます。

 

 

この他にも

「味付けをしない食材にも
 塩分が微量ながらも含まれていたなんて驚きだ!」

というメールもお寄せいただいております。

 

 

完全に余談ですが
以前キャンプで「犬用スモークサーモンを作ってあげよう」と思い
塩を一切振らない

 

「生鮭」

 

というのを購入したことがあります。

 

 

で、キャンプ場で「なんちゃってスモークサーモン」ですから
味を付けるわけではなく
ただひたすら桜のチップでもくもくといぶしてみたのですが…。

 

 

水分が飛んで、きれいな飴色になった鮭があまりに美味しそうだったので
ちょっと味見…と一口食べたのが運のつき。

 

 

塩を加えなくても、鮭にもともと含まれている塩気が
水分が飛んだおかげでしっかり凝縮されていて
何とも言えない旨みがあるではありませんか!

 

「美味しい美味しい」

 

と結局、人間たちが全部ビールのつまみとして
食べてしまった!という経験があります。

 

 

(ぐりさんに悪いことをした…代わりに肉を炭火で炙って食べさせましたが)

 

 

当時、私はまだ犬の食事についての勉強を始めて間もない頃でしたが

 

「塩を振っていない生鮭でも、結構塩っけがあっておいしいものだな~」

 

と感じたのを覚えています。

 

 

こうした経験があるので
肉や魚にももともと微量の塩分が含まれていることを
「実感」としてわかっていましたし
そのため、塩分についても自分が様々なデータや資料を見ながら
学びを深めて行く中で

 

「ああ、やっぱりそうか」

 

と納得することが非常に多かったです。

 

 

このように

 

 

「特に味付けをしない状態でも、
肉や魚を食べている限り、微量の塩分は犬も猫も摂取しているんだ」

 

ということは、おわかりいただけたと思います。

 

 

「でも、あげすぎはよくないんですよね?
じゃあ、どのくらいの塩分だと犬の身体に害になるんでしょうか?
私が知りたいのはそこなんです!」

 

 

はい、ここからはお金を払ってでも聞いて置いた方がいい!という内容で話しますので
必要に応じてプリントアウトして保存しておいてくださいね。

 

 

…。

 

 

世の中には「犬にどの程度の塩分を与えると身体に異常が起こるのだろう?」ということを
真面目に研究している人がいます。

 

 

信頼できるデータを取り、十分な検証を重ねて「論文」として発表するために
そういう研究をしているんですね。

 

そして私自身がスキルアップのために参加する研修セミナーでは
こうした「論文」をベースにして
「犬と塩分」の関係を学びます。

 

その研修セミナーでは、以下の事例が取り上げられていました。

 

犬の食事と塩分血中濃度の変化を観察する実験:

 

【1】1.5%濃度の塩分を含むドライフードを食べさせました。
【2】2%…以下同
【3】3%…以下同

 

まず【3】の場合から。

 

3%といえば、海水並みの塩辛さです。

 

 

そんな塩辛いドライフードなので、犬の方で実験の際に「吐いて」しまったそうです。

 

 

…。

 

では、【2】の場合はどうでしょう。

 

 

2%の塩分を含むドライフードを食べることで
塩分血中濃度が明らかに上昇し
体内のミネラルバランスが崩れるという現象が起こったそうです。

 

 

それでは【1】の場合は?

 

 

この続きは、次号で詳しくお話しさせていただきますが
もしよければ「塩分濃度1.5%の料理ってどんなものがあるだろう?」を
○○さんご自身が調べて、考えてみてください。

 

 

また、実際問題として塩分濃度1.5%の味付けの食事を
犬に食べさせる機会が果たしてあるだろうか?という部分も
考えてみてくださいね。

 

 

本日は以上です。

 

 

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 


 

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水だって飲みすぎたら中毒に~?では、塩分は?犬と塩分って実際のところどうなの?!~基本のおさらい(2)


こんにちは。
Office Guriの諸橋直子です。

 

 

さて、先日から新しいテーマを取り上げています。

■犬と塩分って実際のところどうなの?!~基本のおさらい(1)

 

 

———————————————————-

塩の話ですか!楽しみにしています。
そんなに塩は悪いわけではない、とは聞くものの、
なんとなく…あんまり安心しているわけではないので。

 

人間の塩分の摂り過ぎはよくない。

 

それと同じ、という程度に考えていいのかなあと思ったりしています。

(登武子さん)

———————————————————-

 

 

犬のNG食品に対する不安には色々程度があります。

 

 

「食べたら即死ぬ!というレベル」

 

なのか

 

「少々食べたところで特に問題の無いレベル」

 

なのか

 

「少々食べたところで多くのケースでは問題は無いが
状況によっては食べ続けない方がいいレベル」

 

なのか。

 

 

基本の考えとして、

 

「どんな食べ物だって度をすぎれば何だって毒になりうる」

 

ということを、ぜひ覚えておいていただければと思います。

 

 

水中毒ってご存知ですか?

 

 

水だって、短時間に飲みすぎると腎臓の処理能力を超えて
低ナトリウム血症を起こします。

 

ただ、ここで大事なのは

 

「ええええ、水も毒!?じゃあ水もNG食品なのですか!?」

 

とは、多くの方は考えないですよね?ということです。

 

 

ビールの中ジョッキを1~2本飲みほしたところで
私たちは水中毒には、普通なりません。

 

 

つまり、ある程度までは身体の方でちゃんと処理してくれますし
その処理能力は私たちが考えているよりははるかに広いケースがほとんどです。

 

 

このメルマガでは繰り返しお伝えしていますが

 

●NG食品についての噂を聞いたら

●きゃ~!と鵜呑みにして慌てるのではなく

●一歩引いた冷静な態度で

●「何故」その食品が犬にとっていけないのか

●「どのくらいの量」を摂取すると危険なのか

●危険な症状は「どのような作用機構によって」もたらされるのか

 

 

を、客観的な視点で情報収集することが大切です。

 

 

では今回のテーマである「塩分」についてはどうなのか?

 

 

まず、本屋さんに行って手に取れる「一般書籍レベル」の中に
何かヒントが無いか?を考えています。

 

食品成分表をご存知でしょうか。

 

食品成分表2013【RCP】
https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&394m3

 

 

これは私たちが身近で口にする食品について
可食部100g中にどのくらいの量の栄養素が含まれているか?を
一覧表にしたデータ集です。

 

 

毎年微妙に改訂になりますが
私は2010年度版を購入し、そのまま今も使っています。

 

 

 

これで、「鶏ささみ」を調べてみると…。

 

 

●鶏ささみ(生)
…ナトリウム40mg 食塩相当量0.1g (廃棄率5%)

 

 

というデータがあります。

 

 

試しに本屋に行ってこの本を探して
他の肉類、魚類を見てみてください。

 

 

多かれ少なかれ、「塩分」は味付けをしない肉や魚にも入っています。

 

 

つまり、特に味付けをしない手作りご飯を食べている犬や猫も
肉や魚を摂取している限り、微量ですが「塩分」は摂取しているわけです。

 

 

いかがでしょうか?

 

 

犬や猫は何万年も昔から、こうした肉、魚といった食品から
「適度な塩分」を摂取して生きてきました。

 

 

そもそも生き物には「適度な塩分」が生きていく上で不可欠です。

 

 

「なるほど~。塩分=犬の腎臓に負担をかける!と聞いていたので
微量でも有害なものかと思っていました!

そうではなくて…適度な塩分は必要だし、
塩分そのものが”毒”というわけではないんですね?!」

 

 

はい、そのようにご理解いただければ結構です。

 

 

ではここで、○○さんに質問です。

 

 

「塩分そのものに罪が無いのはわかりました。
でもどんなものでも”過度の摂取”はよくないんですよね?

じゃあ、実際にはどのくらいの塩分を摂取すると
犬の健康に具体的な影響が出るんでしょうか?」

 

 

この質問に「具合的な数字」をあげて答えらるようになれば

「塩分に対する不安、疑問、モヤモヤ…」

は、無くなります。

 

 

ぜひ考えてみてください。

 

本日は以上です。

★Office Guriの今後のセミナー予定

 

■7.14 ペット食育入門講座(札幌)
https://officeguri.xsrv.jp/pchan/public/l.php?0001&0&394m6

ドッグホームケアセラピスト
諸橋直子

(終)

 


 

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