犬の食の安全(5)あふれる情報の「ウソ」「本当」をどう見極める?


こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。

さて、先週から続けて配信している

「犬の食の安全」

をテーマにしたメルマガ記事ですが、
反響が結構大きくて、反応は大きく分けて2つです。

 

「食品添加物にもメリットがあるなんて…私は自然派の食品が好きだから
 なんかそういう反自然的なものも肯定するなんてがっかり」

 

という方がいる一方で

 

「まあ今の社会で生きていく上で、完全に食品添加物ゼロとか
 保存料ゼロの食べ物だけで生きていくって事実上不可能だよね。

 

 野菜だってそりゃ無農薬のものがいつも買えればいいけれど
 お財布との兼ね合いもあるし。

 

 現実的にはどこでどう折り合いをつけて
 犬の口に入る食品の安全度を飼い主が判断したらいいか、
 そういうことを勉強するっていうのは確かに大事かも」

 

という風に

 

「添加物や農薬、生活の中から完全になくすのは無理だから、
だったら安全性やメリットについてもちゃんと知って、上手く付き合いたいな」

 

と考える方も多いです。

 

なので先週末から週明けにかけて、このメルマガは解除される方も相当数いたのですが
それ以上に

 

「読みたい!」

 

と新規登録される方の数の方が上回り、結果として読者数がじわじわ増えてきているような状態です。

 

それだけ、

・農薬

・食品添加物

といった問題は、犬の健康を考える上で注目されている方が多いということですね。

 

というわけで、今回も

「外国産の肉や魚への薬品残留が気になる」

というテーマでお話ししていきますね。

●前回の記事はこちら:
ペットフードの添加物が気になる、という方へ(4)外国産の肉や魚への薬品残留が気になりますか?
https://www.officeguri.com/archives/6642

 

軽く復習すると、
魚を養殖する際、また牛や豚、鶏などを飼育する際に、その飼料にも
添加物が入っている場合があります。

 

また、飼料には成長促進目的で抗生物質、合成抗菌剤などが加えられる場合があります。

 

これらをまとめて

●飼料添加物

と呼びます。

 

もうひとつ、動物の飼育の際、病気の治療・予防目的などで使用される薬品があります。

 

動物も病気になることがありますから、それを治療するために薬を飲んだり
注射をしたりもしますよね。

 

その際使用されるものを

●動物医薬品

と呼びます。

 

で、問題なのはこうしたものが、魚なり牛なり豚なり鶏なりが

「食用の魚」「食肉」

として私たちの食卓に並ぶ際に、
生きているときに摂取した飼料の中に含まれていた添加物や
病気の時に使った薬などが残っていないのですか?ということです。

 

このテーマでのご質問メールを頂いた際にも
外国産のサーモンで養殖時の餌に薬品を混ぜているので
食べないほうが良い、という話を聞きましたが実際はどうなのですか?という内容がありましたが、

 

まさに

 

「サーモンの養殖時に餌に薬品が入っているとしたら
 それがサーモンに残留して、食べると健康上の影響があるのでは?」

 

というご心配だと思います。

 

結論から言うと、一般に流通している食品に関していうと

 

「健康被害が出るような薬品などが残留する食肉や魚などは流通させない仕組みになっているので
大丈夫です」

 

になります。

 

先ほどお話した

・動物医薬品

・飼料添加物

は「食品衛生法」という法律により、厳しく監視されています。

 

動物医薬品、飼料添加物、それに農薬については残留している場合、
以下にように扱いが決まっています。

 

1:残留基準が定められているもの 
→ 動物医薬品、飼料添加物、農薬等が基準値を超えて残留しているものは「販売禁止

 

2:残留基準が「定められていないもの」
→ 一定量(0.01ppm以下)を超えて残留するものは「販売禁止

 

*ただし、ミネラル等、ある程度残留したとしても
人の健康を損なうおそれがないことが明らかなものは規制から除外されています。

 

残留が認められているものに対しても

●抗菌性物質
●遺伝毒性、発ガン性を有する等、許容限度値が設定できない物質

などは含んではならない、というルールがありますので
例えば

 

「養殖のサーモンは、エサに抗生物質を使っているので、それが残留しているから
食べるのは危険!」

 

という話をネットで見かけたとしても、
もしそういうサーモンがあったとしても「販売禁止」の対象になりますから
基本的にはあまり心配しなくてOKです。

 

輸入される食品に対しても、このルールは適用されますし
その辺を外国の生産者の方たちも良くわかっていて
日本で使用が認められていない薬品や添加物などは使用しない、残留させない、というやり方で
日本向けの食品を作ってくれています。

 

そうでないと、いざ輸入する際に検査でひっかかり、売れなくなってしまいますから。

 

ちなみに国では、こうした輸入水産加工品や、畜肉などへの
残留農薬及び残留動物用医薬品の検査実績を公開しています。

 

インターネットにアクセスできる環境をお持ちの方であれば
誰でも自由に閲覧できます。

●輸入食品監視業務FAQ
Q.9 中国から輸入される食品の残留農薬や残留動物用医薬品(抗菌性物質等)の
検査状況はどうなっていますか。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000072466.html

 

…と、ここまでいろいろ話してきましたが

「結構難しいなあ」

「面倒くさいなあ」

と感じた方も、正直多いと思います。

 

確かに、食品の安全性についてのHPは専門用語も多いし、読みにくいこともありますよね。

 

だからといって「わかりにくいから」と、自分で安全について調べたり

「情報を読み解く」

ということを、放棄してしまっていいのですか?ということです。

 

特に犬の食事については、健康に直結するものですから
より安全で、確かなものを食べさてあげたい、というのが飼い主さんの気持ちだと思います。

 

ただ、その「安全」や「品質」を

「なんとなくイヤ」

とか

「何となくこっちの方が安全そう」

というムードや気分で選んでいいのですか?ということなのです。

 

外国産の食品だから信用できないとか、どこどこの産地だから避けるとか
そういう「ムード」での判断は、肝心なところで逆に危険を回避できないリスクをもたらします。

 

「情報の読み方が分からないせいで、
本当はさほど心配しなくてもいいことを心配して、お金も時間も費やしている」

 

というケースは実際多いですし、過去、私自身もそういう失敗をたくさんしてきています。

 

例えば「遺伝子組換え食品」。

 

「遺伝子組換え食品」を何となく嫌だなあ、と避けて
「遺伝子組換えでない」と表示のある納豆などを積極的に少し高いお金を出して購入して
犬の手作り食などに使っていた時期がありましたが…。

 

実際調べてみると、「遺伝子組み換えでない」という表示がある場合でも
5%までは国で「遺伝子組換え作物」の混入を認めていると知り、がっくりしました(苦笑)

 

今までわざわざ「組換えでない」の表示のある納豆を、他の納豆よりも少し高くても買っていたし
むしろそういう自分を安全に配慮している良い飼い主だと思っていたが
実際には的外れなことをやっていたなあ…と。

 

それがきっかけで、意識高い系を気取っていた自分が恥ずかしくなりましたし

(今でも穴に入りたいですよ、本当に)

遺伝子組換え作物についても、きちんと勉強してみると
むやみやたらと恐れる必要も今のところなさそうだし
表示されていないだけで、知らないうちに食べているケースは思った以上にありそうだな…と
現実を知り、見つめるきっかけとなりました。

 

以来、我が家では犬の人間も、「遺伝子組換えでない」という表示のない納豆でも
美味しく、バリバリ食べています。

 

食品の産地や栽培方法にも以前はずいぶんこだわっていましたが
残留農薬基準や安全性について勉強したことで
今では無農薬野菜でも、そうでない野菜でも旬でおいしい物、という基準で楽しく選び
犬・人ともに食事を楽しんでいます。

 

読者のみなさんはいかがでしょうか?

 

気が付かないうちに、産地や栽培方法などで食の選択範囲をご自身で狭めてしまい
そのせいで窮屈な思いをした経験はないでしょうか。

 

ネットや新聞のニュースなどで、犬が口にしている食品について

「心配し過ぎる」

ほど心配して、あれもダメ、これもダメでは?と過敏になってしまった経験はありませんか?

 

犬にとって飼い主さんは、母親であり、父親です。

 

犬が子供の立場だとすれば、お母さんやお父さんが堂々と、精神的に安定しているのが心強いはずです。

 

犬の健康への責任をすべて引き受ける飼い主さんが、食の安全について
正しい知識と情報をより分ける基礎知識を持ち、
日々もたらされる様々な情報に冷静に対応し

「これが現時点でベストだ」

と信じられる選択を堂々と飼い主さんがしてくれる。

 

犬にとってもこれは、健康を守る上で大きな安心材料ではないでしょうか?

 

確かに、食に関するデータを読み解くには少しの知識、
多少の努力は要ります。

 

でもそれは、さほど難しいことではありません。

 

言い換えると、それは

「まったく運動経験のない人に毎日ジョギング10キロの努力をしろ!」

というレベルの過酷さは
要求されてはいない、ということです。

 

普段運動しない人が、
じゃあ1日5分、近所を散歩するところからスタートしてみようか?

 

そのレベルの努力と行動を少し続けるだけで
食の安全に対する情報を読み解く力は十分に、誰でも身につけることが可能です。

 

そういう情報を読み解く力を身に着け
さほど心配しなくてもいいことを心配するのはやめにして
本当に注意深く考えなくてはいけない問題を考える時間を持ち、対応できる。

 

そういう飼い主さんが多く増えてくれるといいな、という気持ちで
このメルマガを配信している次第です。

 

本日は以上です。

 

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Office Guri
諸橋直子

(終)

 
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