犬のアロマテラピー | 安全な使い方ガイドとお勧め精油の紹介【AEAJ認定アロマテラピーインストラクター監修】

目次

アロマテラピーを犬の健康管理やストレスケアに活かそう| 安全に楽しむために

アロマテラピーは植物から抽出した精油を用いて健康増進やストレスケアに活かす自然療法です。犬は優れた嗅覚を持つ動物なので少量の適切なアロマオイルの活用は、犬のストレスケア睡眠の質の向上不安を和らげる虫よなど様々な場面でメリットをもたらします。

他方犬には使用できない精油の把握や、犬への適切な使用量持病を持つ犬への配慮など、事前に安全な使用のための基礎知識を学んでおくことが必須です。

基本情報は「犬に避けたいアロマ精油23種リスト | アロマテラピーインストラクターが解説」で詳しく解説しているほか、要点をまとめた電子書籍での無料配布も行っています。必要な方は合わせて参考にしてください。

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アロマテラピーでは100%天然の「精油」を使用しよう

犬のアロマテラピーでは100%植物から抽出した精油を使用します。

精油とは?

植物に含まれる有機化合物を抽出したものです。

アロマオイル、エッセンシャルオイルなど様々な呼ばれ方がしますが、アロマセラピーで「精油」と呼ぶ場合、100%植物から抽出された混ぜ物のないものを指します。

抽出部位はだけでなく、葉、茎、根、種子、樹脂木部、枝など多岐に渡ります。植物によってどの部位から抽出するかが変わります。

植物によって精油を抽出するのに最適な方法が変わります。

水蒸気蒸留法

原材料となる植物を高温で蒸し、精油成分を水蒸気と一緒に蒸発させ、その蒸気を冷却して精油を得る方法です。

ラベンダー、ネロリ、ゼラニウム、カモミールローマンなどの精油抽出に用いられます。

水蒸気は高温になるため、熱に弱い芳香成分の抽出には向きません。

副産物として、フローラルウォーター芳香蒸留水)が得られます。

フローラルウォーターにも水溶性の芳香成分が溶け込んでいます。フローラルウォーターは作用が穏やかで、犬のボディスプレなどにも利用できます。

ラベンダーウォーター、ローズウォーター、ネロリウォーターなどが市販されています。

圧搾法

主に柑橘系植物の果皮から得られる精油の抽出に使われる方法です。代表的な精油はレモン、オレンジ・スイート、マンダリンなどです。

圧搾法は熱に弱い成分を多く含む場合に使用されます。そのため、圧搾法で抽出された精油は熱に弱く、酸化しやすいという特徴があります。保管場所や使用期限には注意が必要です。

上記の理由から、圧搾法で抽出された精油は開封後できるだけ早く使い切ることが推奨されます。

有機溶剤抽出法

ローズ、ジャスミンなど原材料から少量しか得られない精油を抽出する際に用いられる方法です。

原材料を石油エーテルやエタノールに漬け込むことで、精油成分が溶け出します。溶け出した成分も固まりから溶剤を取り除いて精油が得られます。

このようにして得られた精油のことを「アブソリュート」と呼び区別しています。

ローズの精油は水蒸気蒸留法で得られるものと、有機溶剤抽出法で得られるものがあります。後者は「ローズ・アブソリュート」と呼ばれます。

以前はローズ・アブソリュートなど有機溶剤抽出法で得られる精油には、有機溶剤が残留するのでは?と心配されていたことがありました。現在では抽出技術が向上し、残留の心配はありません

ローズ精油は高価なことでも知られますが、同じ原材料からより多くの精油を得られる「ローズ・アブソリュート」の方が、水蒸気蒸留法で得られた精油より価格が下がります。

利用しやすさという点では「ローズ・アブソリュート」の方が優れています。また香りの再現度もローズ・アブソリュートの方が優れています。

アロマテラピーを安全に楽しむルール

アロマテラピーを犬そして人が安全に楽しむためをルールをご紹介します。以下は、安全にアロマテラピーを楽しむための基本ルールです。

  1. 精油の原液を直接肌に触れさせない
  2. 精油を飲用しない
  3. 使用濃度を守る
  4. 保管場所、保管方法を守る
  5. 光毒性に注意
  6. 皮膚刺激を起こす精油に注意
  7. 犬への使用に向かない精油を把握する
  8. 持病がある、妊娠中の犬老犬への使用には注意する
  9. 6ヶ月未満の子犬には使用しない

一つずつ解説していきます。

1:精油の原液を直接肌に触れさせない

アロマテラピーで用いる精油は、植物に含まれる有機化合物を高濃度に濃縮したものです。そのためいくら穏やかな成分であっても非常に濃い状態で肌につくとトラブルの原因になる場合があります。

「植物由来でやさしい」は、一般的によく用いられるキャッチコピーですがが、植物全体を見渡すと決して植物は人間に対して優しくありません。

毒を持つ植物も多く、使い方次第では害になる成分を含むものもたくさんあるのです。

そもそも植物は「植物自身が繁栄し、子孫を残す」ために生きています。決して人間の役に立つために存在しているわけではありません。精油に用いられる植物は多くの植物の中から人間が改良を加えたり、人間に有益なものを選び出して栽培したりして、人間に有利なものを選りすぐって利用しているといえます。

そうして選び抜いた植物でさえ使い方によっては害になる成分を含む場合があり、その視点からみると精油は決して植物由来の優しい物質とはいえません。

このような説明を読むと少し怖いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、誤った理解のまま精油を扱い、その結果皮膚トラブルなど望まない不快な目に遭うよりも

精油は濃縮されたものなので直接そのまま肌につけるとトラブルになる場合もある。成分によってはさらに注意が必要なものもある

という慎重な姿勢で臨む方が安全です。

2:精油を飲用しない

精油は日本では雑貨扱いです。食品ではありません。また精油の引用を進める考え方も一部ありますが、専門知識がないまま飲用すると消化器を荒らしたり、大量の精油成分が消化器から吸収されることで健康を害する可能性があります。

そのため犬へ精油を飲ませることはしないよう注意しましょう。

3:使用濃度を守る

犬への精油の使用量は人間の1/4〜1/2程度です。

人間用のアロマを使った手作り化粧品で「直接肌に触れるもの」の場合、精油濃度は0.5%〜1%の範囲内が推奨されます。AEAJによれば、植物オイルで精油を希釈しトリートメント(精油を薄く皮膚に伸ばし、マッサージなどを行うこと)に使用する場合は、顔用0.5%以下、ボディ用1%以下を推奨しています。

引用元:AEAJ アロマテラピーの楽しみ方
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/howto/

これを基準に考えると、犬の体に吹きかけるボディスプレーや肉球ケアのクリームなどは精油濃度0.25%以下が望ましい基準となります。

精油瓶に付属しているドロッパーは、多くの場合1滴=0.05ml(*)に設定されています。
*ただしメーカーによって違いがあるため、要確認。

【精油濃度0.25%の犬用アロマスプレーをどう作る?】
ドロッパー1滴を0.05mlと考えた場合、100mlの水に対し精油を5滴加えると、ちょうど濃度0.25%になります。

精油:0.05×5=0.25ml
水:100ml
濃度:0.25÷100=0.0025 → パーセントに直すと0.25%

*厳密には溶液全体は100+0.25なので、0.25÷(100+0.25)ですが、計算が複雑になるのと計算結果も誤差の範囲内でカバーできる数値につき、わかりやすい方法での計算をご紹介しています。

犬は優れた嗅覚を持つ動物です。そのため少量の精油でも十分にリラクゼーションなどの効果を得られます。なので上記の使用量を目安に考えてみてください。

4:精油の保管場所、保管方法を守る

精油は日光、湿度、温度、酸素の影響を受けやすい物質です。そのため直射日光を避け、冷暗所に保存するのが基本です。精油が入っている容器はブルー、茶色、緑色など遮光性のあるガラスが多いのはこのためです。

酸化防止のため一度使用を開始した精油は都度しっかりと蓋を閉め、犬の誤飲防止のため、犬の手の届かない場所に保管します。

また精油は状態が良いうちに使い切りたいもの。精油のパッケージなどに記載際れている品質保持期限は未開封時のものです。 そのため開封後はできるだけ早く使い切ることが推奨されます。

一般的には開封後1年以内に使い切るようにとアロマテラピー関連の書籍には記載されますが、保管する環境によっては酸化が早まる場合もあるため開封後はできるだけ早めに使い切ることをお勧めします。

また柑橘系の皮から取れる精油は酸化しやすい成分を多く含むため、開封後半年以内の使い切りが推奨されます。

保存状態によっては使用期限内であっても酸化したり、匂いが変わるなどの変質が起こる場合もあります。そのため精油の匂いや色が少しでも変わっていたり、おかしいと感じたら使用をやめ、安全のために廃棄しましょう

こうした理由からアロマ初心者の方は、精油を小さい単位で購入することをお勧めします。ラベンダー、オレンジなど初心者向けの精油の3mlサイズからチャレンジすると良いでしょう。

5:光毒性に注意

柑橘の果皮から採れる精油の中には「光毒性」を持つ種類があります。

  • ベルガモット
  • レモン
  • グレープフルーツ

上記の精油は光毒性を持つ成分「ベルガプテン」を含みます。ベルガプテンは紫外線に当たると皮膚トラブルを起こすため、安全を考慮し、犬への使用を避けることをお勧めします。

他方上記の精油からベルガプテンを取り除いた精油も販売されており、これらは光毒性の心配が要りません。

フロクマリンフリー=Furocoumarin free精油について
皮膚刺激の元となるベルガプテン(フロクマリン類)を取り除いた精油は「フロクマリンフリー」「Furocoumarin free」「FCF」といった表記が付け加えられ、販売されています。

例えば「レモン(FCF)」「ベルガモット(フロクマリンフリー)」などです。

柑橘系の精油は爽やかな香りが多く、消臭効果も期待できるため、犬の生活空間を清潔に保つルームスプレーなどに使用されます。自宅でスプレーを手作りする際などに、フロクマリンフリー精油を選ぶと安心です。

尚、同じ柑橘系の精油でもオレンジ・スイートは光毒性の心配がありません。またビターオレンジの花から抽出されるネロリも、抽出部位が花であるため光毒性はありません

6:皮膚刺激を起こす精油に注意

精油の中には、肌に触れると炎症反応や赤みなどの反応を起こす成分を多く含むものがあります。これらの精油は希釈濃度を低くして使用する必要があります。

犬へよく使用される精油で皮膚刺激に注意が必要なもの:
ティーツリーペパーミント(ただしてんかんの犬へは使用しない)。

ティーツリーは犬の消臭スプレーやシャンプーなどに使用されるポピュラーな精油ですが、皮膚刺激があるため通常の使用量よりさらに少ない量で始める必要があります。

ペパーミントは虫よけスプレーに使用されますが、やはり皮膚刺激があるため低濃度で使用する必要があります。またてんかんを持病に持つ犬は、ペパーミントの使用自体を避けることをおすすめします

7:犬へを避けるべき精油を把握する

犬へ使用すべきでない精油を把握し避けることも大切です。ここでは犬に禁忌とされる精油23種をご紹介します。これらの精油は人間でもほぼ使用されないことを付け加えておきます。(心臓に持病がある方は使用不可など、条件付きのものが多くあります)

犬への使用を避けるべき精油23種

アニス / オレガノ / ウィンターグリーン / ウォームシード / カラマス / カンファー / カシア / クローブ / サッサフラス / サンタリナ / ジュニパー(果実より抽出したジュニパー・ベリーは使用可) / セイボリー / タイム / タンジー / バーチ / ビター・アーモンド / ヒソップ / マグワート / マスタード / ラベンダーストエカス / ルー / ワームウッド / ヤロー

なぜこれらの精油が動物へは使用禁止とされ、人間でも条件付きとなるのでしょうか?それらに含まれる成分に着目し解説していきましょう。

【フェノール類】
強力な抗菌作用、抗真菌作用を持つ成分ですが、皮膚刺激が強い成分です。精油の代表成分としては、オイゲノールチモールカルバクロールがあります。

オイゲノールはローズ精油などにも含まれる成分ですが、少量であれば温かみのある香りの元となり、スパイシーな心地よさを生み出します。

チモールカルバクロールタイム精油高濃度に含まれます。そのため希釈して使用したとしても皮膚刺激によるリスクが高いため犬への使用には不向きです。

【ケトン類】
刺激作用、粘液溶解作用、神経毒性があります。少量の有益なケトン類を含む精油にペパーミントやシダーウッド・アトラス、ペパーミント、ユーカリなどがあり、すべてのケトン類が有害というわけではありません。ケトン類を含む精油の中にも犬にメリットをもたらすものが多くあります。

他方、ルーのようにメチルノニルケトンを大量に含む精油は犬への使用に向きません。メチルノニルケトンは皮膚刺激が強いうえに、ルーには50~90%と大量に含まれているからです。

上記23種の精油は、「皮膚刺激が強い、または神経毒性が強い成分を高濃度に含む」という理由で犬への使用を回避すべきものです。

8:持病がある、妊娠中の犬、老犬への使用には注意する

現在持病があり通院している犬は、アロマテラピーを始める前にかかりつけ医に相談しましょう。特にてんかんを持病に持つ場合は注意が必要です。

また妊娠中は犬が香りに敏感になっている場合も多く、使用できる精油や使用可能な時期、使用法にも注意が必要です。そのためアロマ初心者の方は、妊娠中の犬にはアロマテラピーを避けることをお勧めします。

老犬は香りの影響を受けやすい場合があります。そのためごく少量の香りから始めましょう。

9:6ヶ月未満の子犬には使用しない

6ヶ月未満の子犬にはアロマテラピー控えましょう。体がまだ十分に成長していない子犬にはアロマテラピーは適しません。

犬に安全なクオリティの精油はどこで購入できる?

精油を販売する販売店、メーカーは数多く存在します。そうした中でどのブランドを選べばいいのか悩む方が多いです。

AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)は内閣府に公益認定されたアロマテラピー関連で唯一の公益法人です。日本国内で最も会員数が多く、アロマ関連の資格認定を行っている団体ですが、このAEAJが「AEAJ表示基準適合認定精油」を定めています。

AEAJ表示基準適合認定精油」ブランドリストが公開されています。参考にしてください。
https://www.aromakankyo.or.jp/aeaj/activity/oilguide/

おすすめブランド「生活の木」

AEAJ表示基準適合認定精油」の中でも筆者自身が利用し、安心しておすすめできるブランドをご紹介します。

生活の木:
https://www.treeoflife.co.jp/products/essentialoil.html

生活の木は全国に支店も多く、ネット販売サービスも充実しています。アロマセラピー専門店なので、マッサージオイルや容器類の品揃えも充実しています。

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犬にお勧めアロマ精油リスト

ストレスケア・抗菌・抗ウイルス | ラベンダー

犬におすすめ精油

ラベンダー

【おすすめ用途】ストレスケア、抗菌、抗ウイルス

甘さと爽やかさを併せ持つ香りでアロマテラピー初心者におすすめです。

ラベンダーには様々な種類があります。犬に使用できるのは真正ラベンダートゥルーラベンダーと呼ばれる種です。

必ず「Lavandula angustifolia」または「Lavandula officinalis」と表示されているものを購入しましょう。精油には「学名」の記載があるのが一般的です。

【ラベンダーにも種類がある:犬には必ず「真正ラベンダー」を】

ラベンダー精油には4種類あります。犬に穏やかに作用する「真正ラベンダー」と犬への使用を避けるべきスパイクラベンダー」「ラバンジン」「ラベンダーストエカス」です。。

「スパイクラベンダー」「ラバンジン」「ラベンダーストエカス」の3種に共通して言えるのは「カンファー」という成分を多く含む点。

カンファー」はいわゆる「カンフル剤」の成分ですっきりとシャープな香りが特徴です。ケトン類に分類され、神経毒性が指摘されます。

神経毒性、と書くと何やら恐ろしいものに見えますがこれは使用量と濃度に依存します。カンファーは適量であれば、筋肉や神経への適度な刺激となり痛み和らげる、集中力を高めるなどの作用が期待されます。

他方刺激が強い物質であることもまた事実です。そのため犬への使用に向かない成分でもあります。

優れた鎮静作用を持つ成分を多く含むため、犬のストレスケアやリラクゼーションに最適です。

また抗菌、抗ウイルス作用を生かして犬用ボディスプレーや肉球クリームへの使用もおすすめです。

  • 学名:Lavandula angustifolia / Lavandula officinalis
  • 抽出部位:葉と花
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:酢酸リナリル、リナロール

ストレスケア | ネロリ

犬におすすめ精油

ネロリ

【おすすめ用途】ストレスケア

ネロリはビターオレンジの花から得られる精油です。

柑橘特有の爽やかな酸味、甘さ、ほのかな苦味をバランスよく含む香りです。その優雅さから香水業界でも大人気の香りです。

ビターオレンジの花が希少であるため、精油も高価です。1ml 4,000円前後で販売されており、その価格から犬への使用を躊躇される飼い主さんも多いですが、素晴らしいリラクゼーション効果が得られるため犬には大変おすすめの精油です

「天然の精神安定剤」と呼ばれる香りで、質の良い睡眠と深いリラクゼーションを誘う

ネロリには鎮静作用を持つ成分が多く含まれており、不安や緊張を和らげる効果が期待できます。そのためストレスを感じてイライラしている、眠りが浅いといった犬のリラクゼーションにおすすめです

繊細な性格の犬は物音や環境の変化などでストレスを感じ、イライラして胃腸が不調になることもあります。そうした犬にネロリでマッサージオイルを作り優しくマッサージを行うことは、犬を安心させる手助けとなります。ネロリはストレスからくる胃腸の不調時にも、緊張を和らげて胃腸症状が回復する手助けになる精油としても人気です。なのでそのようなトラブルで困っている犬たちにも、ぜひ試してもらいたい香りです。

元気な犬たちも良い香りは大好きです。爽やかで心落ち着く香りは犬も、そして人も安心させます。

ほんの1滴、ホホバオイルに加えたネロリの香りは驚くほど優雅に優しく香ります。このようにマッサージオイルにすることで長く楽しめます。

そう考えると1mlは一見高価ですが、実は長く楽しめることを考えると意外とコスパが良いのです。犬のためのマッサージオイル、肉球ケアクリームなど様々なボディケア用品をご家庭で作って楽しめます。

  • 学名:Citrus aurantium
  • 抽出部位:花
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:リナロール、ネロリドール、酢酸リナリル

ストレスケア・スキンケア | ローズ

犬におすすめ精油

ローズ

【おすすめ用途】ストレスケア

甘く優雅な香りは「花の女王」と呼ばれます。大量の花からわずかしか取れないため希少価値が高い精油です。リラクゼーション効果が高く、犬のストレスケアスキンケアに最適です。

ローズ精油には水蒸気蒸留法、有機溶剤抽出法の2種類があります。後者は「ローズ・アブソリュート」として区別されます。

抽出法による違い「水蒸気蒸留法」「有機溶剤抽出法」

ローズには2種類の抽出法があります。

水蒸気蒸留法は、ローズの花びらを水蒸気に当て精油成分を蒸発させ、冷やして液体になった上澄を精油として使用します。そのため熱に強い成分が多く残ります。また副産物としてローズ・ウォーターと呼ばれる芳香蒸留水が得られます。

有機溶剤抽出法は、ローズの花びらを溶剤に漬けて香りの成分を丸ごと溶かし出す方法です。そのためローズそのものの香りが再現されます。抽出後溶剤は取り除かれるため、残留の心配はありません。また水蒸気蒸留法よりもたくさんの精油が得られるため、価格も水蒸気蒸留法で得られた精油よりも手頃です。

  • 学名:Rosa damascena
  • 抽出部位:花
  • 抽出法:水蒸気蒸留法、有機溶剤抽出法
  • 成分:シトロネロール、ゲラニオール

ストレスケア・安眠 | カモミール・ローマン

犬におすすめ精油

カモミール・ローマン

【おすすめ用途】ストレスケア、抗菌、安眠

カモミール・ローマンは作用が非常に穏やかで安全性が高く、犬にも使いやすい精油です。りんごに似た甘い香りが特徴です。

子供の安眠を誘うため部屋に香らせて使われる精油です。犬の不眠、睡眠の質を向上させたい時に部屋に少量を香らせるのがおすすめです

  • 学名:Chamaemelum nobile
  • 抽出部位:花
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:アンゲリカ酸エステル

ストレスケア | クラリセージ

犬におすすめ精油

クラリセージ

【おすすめ用途】鎮静作用

クラリセージは作用が穏やかで、中枢神経を鎮める鎮静作用があります。犬の気持ちを鎮めるためのアロマブレンドに最適です。

犬のストレスケア、リラックスに最適な精油
クラリセージの鎮静作用を生かした犬のアロママッサージ、芳香浴がおすすめです。

相性の良い精油はラベンダーローマン・カモミールです。これらの精油をブレンドすることで、犬の心を落ち着けストレスケアに効果を発揮します。

  • 学名:Salvia sclarea
  • 抽出部位:花、葉
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:酢酸リナリル、リナロール

ストレスケア・鎮静 | スイート・マジョラム

犬におすすめ精油

スイート・マジョラム

【おすすめ用途】鎮静・ストレスケア

鎮静作用に優れた精油で、興奮した犬の気持ちを落ち着けるのに有効な精油です。

興奮しがちな犬、緊張を感じている犬の気持ちを落ち着けるのに役立ちます。精油そのものを嗅がせる芳香浴の他、マッサージオイルにブレンドし、アロママッサージもおすすめです。犬のストレスケアにも。

  • 学名:Origanum majorana
  • 抽出部位:葉と花
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:テルピネン4-オール、リナロール、γ-テルピネン

ストレスケア・虫よけ(ダニ) | ゼラニウム

犬におすすめ精油

ゼラニウム

【おすすめ用途】ストレスケア、ダニよけ

ゼラニウムには多くの品種がありますが、精油として用いられるのは「ローズ・ゼラニウム」と呼ばれる香りが特に良いものです。

犬の場合、ダニよけの精油としてもよく知られています。

ローズを思わせる甘くフレッシュな香りが特徴です。フランス領レユニオン島のゼラニウムは「ゲラニオール」の含有量が高く品質が良いことで知られます。ゲラニオールはローズに多く含まれる成分で、その芳香を特徴付ける成分でもあります。

フケ、皮膚のかゆみなどのトラブルにも用いられます。老犬のスキンケアにも最適です。

  • 学名:Pelargonium roreum
  • 抽出部位:葉と花
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:シトロネロール、ゲラニオール、リナロール

ストレスケア | マンダリン

犬におすすめ精油

マンダリン

【おすすめ用途】ストレスケア

マンダリンは、マンダリン果実の果皮から抽出される精油です。

柑橘系の精油と比べると、マンダリンはフルーティーな甘さを感じさせるのが特徴です

マンダリンには少量の「アントラニル酸メチル」という成分が含まれています。これはブドウやジャスミンにも含まれる香り成分でキャンディのようなの甘い香りが特徴です

犬へのアロマセラピーでは、恐れや不安、ストレス軽減のためのブレンドによく用いられます。ディフューザーで香らせるほか、植物オイルと合わせてマッサージオイルとして使用するのもおすすめです。

尚、マンダリンには光毒性の心配はありません。

光毒性:柑橘の皮から得られる精油に含まれる成分「フロクマリン類」が紫外線に反応し、皮膚を刺激することによって腫れや赤みなどが現れること。詳細は「光毒性」の項目を参照してください。

柑橘系の精油は酸化しやすいため、開封後は使用期限にかかわらずできるだけ早く使い切りましょう。香りが変わるなど変質を感じた場合は使用を中止し廃棄してください。

  • 学名:Citrus reticulata
  • 抽出部位:果皮
  • 抽出法:圧搾法
  • 成分:リモネン

抗菌・鎮静・血行促進 | オレンジ・スイート

犬におすすめ精油

オレンジ・スイート

【おすすめ用途】抗菌・鎮静・血行促進・食欲増進

柑橘系のオレンジの果皮から抽出される精油です。甘く爽やかな香りが特徴です。

血行促進作用を利用し、犬のマッサージオイルのブレンドとして使用するのがおすすめです。

柑橘系の精油には精神を穏やかに向上させる働きがあります。犬がストレスなどで気分が落ち込んでいるときの芳香浴におすすめです。

柑橘系の果皮から得られる精油には光毒性(*)を持つものがありますが、オレンジは例外で光毒性の心配はありません。

光毒性:柑橘の皮から得られる精油に含まれる成分「フロクマリン類」が紫外線に反応し、皮膚を刺激することによって腫れや赤みなどが現れること。詳細は「光毒性」の項目を参照してください。

柑橘系の精油は酸化しやすいため、開封後は使用期限にかかわらずできるだけ早く使い切りましょう。香りが変わるなど変質を感じた場合は使用を中止し廃棄してください。

  • 学名:Citrus sinensis
  • 抽出部位:果皮
  • 抽出法:圧搾法
  • 成分:リモネン

血行促進 | ジンジャー

犬におすすめ精油

ジンジャー

【おすすめ用途】加温・食欲増進

ジンジャーは私たちの食卓での馴染み深い「生姜」から生成される精油です。

生姜はショウガ科の多年草です。薬味として料理に、漢方薬の生薬としても使用されます。スパイシーで温かみのある香りが特徴です。

犬の乗り物酔い防止に

犬の乗り物良い防止のために、車に乗る前にティッシュに染み込ませたジンジャー精油を嗅がせると効果的です。

加温効果を利用したマッサージに

ジンジャー精油は優れた加温効果で知られます。ジンジャー精油を加えた植物オイルでマッサージオイルを作成し、アロママッサージがおすすめです。

ジンジャーのマッサージオイル:
30mlの植物オイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)にジンジャー精油を1滴垂らし、マッサージオイルとして使用します。

ジンジャー精油は適度に希釈することで安全に使用できる

ジンジャー精油は原液のままだと皮膚刺激が強い精油でもあります。適度に希釈し、少量を用いる分には問題なく使用できます。犬に使用する際は適量を守るようにしてください。

直接皮膚に触れるマッサージオイルの場合、濃度の上限は約0.25%が目安です。精油の希釈濃度についてはこちらを参考にしてください。

関節痛、腰痛など痛みを伴う疾患のセルフケアに

ジンジャー精油の「鎮痛作用」を生かした痛みを伴う疾患のセルフケアにもジンジャーのマッサージオイルはおすすめです。

寒い季節に足腰や背中を痛そうにしている老犬に特におすすめです。

  • 学名:Zingiber officinale
  • 抽出部位:根
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:6-ジンゲロール、ゲラニオール

殺菌・消臭 | レモン

犬におすすめ精油

レモン

【おすすめ用途】殺菌、抗ウイルス、消臭

レモンの皮から抽出される精油です。さわかかなレモンの香りが楽しめます。

レモン精油には強力な抗菌作用があります。犬の気持ちを鎮める作用も併せ持っています。

消臭作用も抜群の精油で、ディフューザーで香らせることで室内の不快な匂いを和らげるのに役立ちます。

光毒性に注意:柑橘の皮から得られる精油に含まれる成分「フロクマリン類」が紫外線に反応し、皮膚を刺激することによって腫れや赤みなどが現れることを光毒性と呼びます。詳細は「光毒性」の項目を参照してください。

レモン精油には光毒性がありますが、フロクマリン類を除去したレモン(FCF=フロクマリンフリー)精油も販売されています。犬への使用はこのフロクマリンフリー精油がおすすめです

  • 学名:Citrus limon
  • 抽出部位:果皮
  • 抽出法:圧搾法
  • 成分:リモネン、β-ピネン

殺菌・抗菌 | ティーツリー

犬におすすめ精油

ティーツリー

【おすすめ用途】抗菌・殺菌

オーストラリア原産の植物で傷薬として長く利用されてきました。爽やかなハーブ調の香りが特徴です。殺菌作用、抗真菌作用に優れます

犬の生活空間にディフューザーで香りを拡散する芳香浴、ボディミストとして犬の体を清潔に保つなど幅広い用途で利用できる精油です。

名前からよく「お茶の木」と誤解されますが、お茶の原料となるツバキ科の植物チャノキとは全くの別物です。ティーツリーはコアラが食べるユーカリの仲間「フトモモ科」に属します。

刺激が強い精油であるため、使用する際は通常の半分程度から始めましょう。

  • 学名:Eucalyptus radiata
  • 抽出部位:葉
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:テルピネン-4-オール、y-テルピネン、α-テルピネン

抗菌・去痰 | ユーカリ・ラディアータ

犬におすすめ精油

ユーカリ・ラディアータ

【おすすめ用途】抗菌・抗ウイルス・去痰

ユーカリ・ラディーアータは数あるユーカリ精油の中で最も作用が穏やかです。

他のユーカリの仲間は神経毒性のあるケトン類を多く含みますが、ユーカリ・ラディーアータケトン類を含まず、作用が穏やかで犬にも安心して使用できます。去痰作用、抗ウィルス作用など、犬の家庭での健康管理に役立つ作用を併せ持った精油です。

一般的によく知られており、多く流通しているのはユーカリ・グロブルスですが、この種はケトン類を多く含み持病にてんかんを持つ犬への使用には向きません。

作用が穏やかで「去痰作用」を持つため、老犬期に入った犬で痰が絡みやすくなった場合の芳香浴に最適です。

去痰作用:
気管支にある余分な粘液を排泄する作用

咳や痰が絡みやすくなるのは老犬期に現れやすい体調不良の一種です。こうした症状が現れた場合は、必ず獣医師の診察を受け、深刻な病気が隠れていないかを確認しましょう。

*アロマセラピーはあくまでも家庭での健康管理の補助手段です。病院での治療の代わりにはなりません。この点をきちんと線引きした上で、ホームケアとして活用することが大切です。

  • 学名:Eucalyptus radiata
  • 抽出部位:葉、枝
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:1,8-シネオール、リモネン

虫よけ | シトロネラ

犬におすすめ精油

シトロネラ

【おすすめ用途】虫よけ・消臭

スリランカなどの熱帯雨林気候に生息する、イネ科の植物であるシトロネラの葉から抽出される精油です。甘く暖かい柑橘系の香りがしますが、少量でもかなり強い匂いがあります。

蚊を寄せ付けない効果は古来より知られており、蚊帳に編み込んで虫よけに利用されてきた歴史があります。

蚊の忌避効果があるため虫よけとして使用される他、消臭スプレーにも利用されるます。

シトロネラは適切な量を用いる分には特に禁忌はありませんが、少量でも香りが強いこと、皮膚に直接つくと刺激が強いため、必ず適切に希釈して利用することが大切です。

  • 学名:Cymbopogon nardus
  • 抽出部位:葉
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:ゲラニオール、リモネン、シロトネラール、シトロネロール

虫よけ | ユーカリ・シトリオドラ

犬におすすめ精油

ユーカリ・シトリオドラ

【おすすめ用途】虫よけ

ユーカリの一種。レモンに似た柑橘系の香りが特徴です。シトロネラール、シトロネロールという成分がレモン様の香りを生み出しています。この成分を蚊が嫌うことから虫よけに使用されます。

【DEETに代わる蚊忌避剤として】
DEETは市販の虫よけにもよく使用されるポピュラーな昆虫忌避剤です。
アメリカのCDC(The Centers for Disease Control)が低濃度のDEETに代わる安全で効果的な蚊忌避剤としてレモンユーカリ精油を推奨しています

  • 学名:Eucalyptus citriodora
  • 抽出部位:葉
  • 抽出法:水蒸気蒸留法
  • 成分:シトロネラール、シトロネロール
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