ペットフード

ペットフードの表示が「人間並み」に?米国発、最新動向を紹介します。

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Office Guriの諸橋直子です。さて多くの犬たちが毎日口にする「ペットフード」。このペットフードのラベル表記を「人間並み」にしようという動きがアメリカではじまっています。


これはどんな動きか?を一言で表すと


ペットフードのラベル表示に、人間の食品並のわかりやすさと透明性を


になります。


では具体的にはどのような変化なのでしょうか?またこの動きは日本のペットフードにどう影響するのでしょうか?


これについて、今回の記事で解説していこうと思います。

この記事の作成者:Office Guri 諸橋直子
日本ペットマッサージ協会認定 ペット東洋医学アドバイザー、JADP認定中国漢方ライフアドバイザー、SAE認定犬の管理栄養士アドバンス、JADP認定上級ペット看護士。
手作りごはん歴19年。犬の手作りごはん、アロマテラピー、薬膳など家庭でできる愛犬のケア普及のため活動しています。各種オンライン講座開講中。特に人気の犬の薬膳講座は受講者数250名を超える。犬の手作りごはんの専門Youtubeチャンネル(登録者数4,120名)運営中。

ペットフード・ラベル表記の「最適化」を目指す2015年よりスタートしたアイデアが、ようやく形に

ことの起こりは2015年。今から11年前のできごとなので、実は結構昔です。


アメリカの米国飼料検査官協会 (AAFCO) は、ペットフードのラベル表記をより消費者の望むものに変えたいというアイデアを持っていました。


それはアイデアとは何か?というと

ぱっと見て、どんな栄養素がそのペットフードにどれだけ含まれているかが直感的に理解できる

ということです。


これは人間の食品について考えるとわかることですが例えばコンビニでおにぎりを買うと、ラベルには以下のように、そのおにぎりのカロリーをはじめとする栄養成分が書かれていますよね。



熱量:170kcal、たんぱく質:3.0g、脂質:0.9g、炭水化物:37.8g(糖質:35.8g、食物繊維:2.0g)、食塩相当量:1.6g



カロリーは1個あたりのものですし、タンパク質や脂質などもこのおにぎり1個に含まれているものです。


なのでこのおにぎりを食べるとタンパク質は2.9g摂取できて、脂質は0.8gだなと、何も考えずに見たままの数値で理解ができるのです。



「ふーん、でもそんなの当たり前じゃない。それが何か?」


はい、そこなんですよね。その当たり前が「ペットフード」だとできないので、問題なのです。


厳密にいうと、できなくはない。でも間に計算を挟まないといけないしその計算で得られた数値も、実態は「保証値」という少しスッキリしないものなのです。


ペットは家族として大事にされています。そのため飼い主さんの犬の食事に対する健康志向や厳しい眼差しは、強まる傾向にあります。


大事な家族の食事ですから、そこは当然ですよね。



そうした要求に対し、ペットフードの供給側はきちんと応える必要があるのでは?という視点で考えられ始めたのが

pet food label modernization (PFLM)=ペットフードラベルの近代化


です。

modernization=近代化と訳されることが多いですが、ここでは「消費者のニーズに合わせて表記をわかりやすく、透明化する」というニュアンスを考えて


最適化


の言葉を当てることにします。



まとめると



ペットフードラベルの最適化



を目指そうという動きが11年前のアメリカで生まれたという話です。


11年前といえば、ペットフードに対する様々な情報が乱立していた時期です。

ペットフードに使用される材料に、実は粗悪な部位が使用されているのでは?など様々な噂が広がり、ペットフードへの恐怖感や不信感が煽られていた時代でもありました。


そうした犬の食を取り巻く環境を背景に、手作りごはんが注目され始めた時期とも重なります。


そのため当時「無添加」という言葉が大きくもてはやされました。


「無添加」という表記があれば安全というような価値観が形成されたのもこの時期と重なります。


そのようないわゆる「混乱期」の中にあって2015年に

ペットフードラベル表記のわかりやすさと透明性

に注目し、

ペットフードラベルの最適化

というアイデアを生み出したAAFCOの慧眼には素直に感服します。


ちなみにアメリカのペットフード市場規模は「約9兆円」。これに対して日本は「約6,500億円」とも言われます。(2025〜2026年の傾向です)


市場規模が大きいため、アメリカはペットフードの問題について敏感ですし、できる限り素早く対応しようという姿勢がみられます。


そのため、アメリカでのペットフードに対する動向や、今回のような「ペットフードラベルの最適化」について日本の消費者である私たちが知っておくことは重要です。


というわけで今回は


「なんかペットフードのラベル表記が変わる方向で動いているぞ!」

ということをまずはお伝えしようと思い、記事にした次第です。



次の記事では、具体的に何が変わるのか?を詳しくお伝えしていこうと思います。興味のある方はぜひ楽しみにしていてくださいね。


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