Office Guriの諸橋直子です。我が家の盲導犬パピー:ケイン君の2回目ワクチン接種が先週終わりました。
1回目は盲導犬協会で、委託前に接種済み。2回目はパピーウォーカーがかかりつけ医で実施するため、ぐり、ニコ、カンナがお世話になった病院へ。
先生にご挨拶をし、元気だねーと褒められ、カンナの最期の様子もお知らせできてよかったです。
ワクチンによる免疫ができるのを待って、いよいよお散歩デビューです。散歩でどんな反応を見せてくれるか、今から楽しみです。
というわけで今回は、「犬のための鯛のアラとトマトのスープ」をご紹介します。
フレンチで「フュメ・ド・ポワソン」とよく本に書かれているタイプのスープですが、鯛の頭と生トマト、ニンジン、トマトペーストで犬用にシンプルに作るスープにアレンジしました。
鯛の頭はたまたま魚専門店で売られていた、立派なアラです。アラなのでお手頃価格でした。
魚のアラは少々手間がかかりますが、手をかければそれだけしっかり美味しいスープになります。
また今回のように鯛の頭と骨のエキスをしっかりと絞り出したスープは、冷やすと固まってぷるぷるになります。たっぷりのコラーゲンが作るこのぷるぷるは犬や人間の身体を作る材料になります。
(タンパク質なので)
なのでもしご近所で魚のアラを見かけた時は、ぜひ買ってスープにしてみてください。
そしてせっかくなので「コラーゲンってそもそも何?犬の体に良いの?」についても解説しておきます。
コラーゲンは皮膚、血管などを作る重要なタンパク質
サプリメントの広告や体に良い食べ物の記事などで「コラーゲン」という言葉を目にする機会は多くあります。
ところでそもそも、「コラーゲン」とは何なのでしょうか?
一言でいうと「コラーゲンはタンパク質」です。
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所の解説では「コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯などの組織に存在する繊維状のタンパク質で、からだを構成する全タンパク質の約30%を占める。」と書かれています。
また、「コラーゲンを多く含む食品としては、鶏の手羽や、フカヒレ、牛すじ、鶏皮などがある。」という風に多く含む食品の紹介もあります。
出典:「健康食品」の素材情報データベース
https://www.nibn.go.jp/eiken/info/pdf/k007.pdf
「なるほど、コラーゲンは体を作る大事なタンパク質の一種で手羽や牛スジなんかを食べるといいのか!」
という風に、ここまで読んで理解された方も多いと思います。
しかしながら、ここに1点落とし穴があります。
ではその落とし穴というのは、一体何なのでしょうか?
「コラーゲン」を食べても、それが直接身体の中で「コラーゲン」として使われるわけではない
「んんん?コラーゲンを食べると肌や血管に良いってよく聞くので犬にも食べさせていたし、自分も積極的に食べるようにしていたんですが、違うの??」
はい、実は先ほどから繰り返し述べているように「コラーゲン」はタンパク質です。
そしてこのタンパク質、私たち人間や犬が食べると当然消化されます。
消化というのは消化酵素などの力を使って、タンパク質を元の形状がわからないほど細かく分解するということです。
詳しくいうと、タンパク質を構成する「アミノ酸」という小さな単位にまで分解します。そこまで分解してはじめて、私たちは「アミノ酸」を体内に吸収し必要に応じて様々なものに作り変えて利用することができます。
そして、そこまで小さい単位に分解されると元のタンパク質の性質はさすがに残っていません。
そのため「コラーゲン」を摂取することはタンパク源の供給としては意味がありますが、それがそのまま体内でコラーゲンとして利用されるわけではないことに注意が必要です。
「じゃあ、コラーゲン摂取は意味がないの?」
と少ししょんぼりした気持ちになってしまった方もいるかもしれません。
大丈夫です、意味がないということはありません。
体内で必要なコラーゲンを作るためには、材料となるタンパク質を十分に摂取することが重要です。尚、コラーゲンの生成にはビタミンCが必須であるため。良質のタンパク質と同時にビタミンCを摂取するのがおすすめです。
このメルマガの冒頭でご紹介した「犬のための鯛とトマトのスープ」では、生トマトにプラスしてトマトペーストも使用しています。
トマトペーストは、原材料はトマトのみ。トマトをうんと凝縮したもので、我が家で使用していうるのは約7倍濃縮のものです。
カゴメ、トマトペースト
https://www.kagome.co.jp/products/food/A1315/
トマトには様々な栄養素が含まれますが、ビタミンCが多いことでも知られています。
なので鯛の頭からでるぷるぷるのコラーゲン(=タンパク質)と一緒に、トマトのビタミンCをたっぷり摂取することで体内で必要なコラーゲンを生成する際、手助けになることが期待できます。
という具合に栄養素の働きや組み合わせによって期待できる効果なども知った上で、手作りごはんに活用してみてください。
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