老犬の食事

老犬のごはんの悩みと体験談

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Office Guriの諸橋直子です。前回の記事では、老犬の食べやすさと消化の良さを考えて作った手作りごはんをご紹介しました。

その際「皆さんのご家庭で、老犬のごはんをどう工夫されていますか?」を募集したところ
読者の方からメールをいただきました。今日はそれをご紹介します。

老犬のごはんの悩み色々、アルレディさんの場合

諸橋先生 こんにちわ。
お久しぶりです^^

最近の老犬ご飯のメルマガじっくり読ませてもらってます。

我が家の2頭のダックスですが、どちらも元気に過ごしております。
1頭が今年1月に17歳を迎えました。毎日ご飯を楽しみに飛び跳ねてます(笑)

この17歳の子なのですが、歯がすべてありません。
我が家に来る前の環境が悪すぎて、全ての歯を抜歯せざるおえませんでした。

それでも不自由なくご飯は食べていたので問題なかったのですが、

年々食べる力が弱くなってくるのは仕方のないことで、どうにか食べやすいようにと日々試行錯誤しています。

我が家のご飯はたいていスープかけご飯ですが、歯がないことにより舌もうまく使えず、口先でご飯を潰すようになってしまいました。

最終的に餅のような粘土ご飯が食器の中で出来上がる事が多くなって食べるのを諦めてしまう事が続いて、何が原因で餅が出来るのか色々観察して考えた結果、おそらくご飯の粘度かな?と思い、現在ご飯を洗ってサラサラにしてお肉や野菜と混ぜてあげています。

お芋やカボチャを入れた日にはマッシュポテトが出来ます(笑)

とろみなど色々試しましたが、逆にそのとろみが彼女の食の邪魔をしてしまったり、食べやすいかと思ってカリカリフードに変えたら美味しくないのか3日で飽きてしまったり(´Д`;

今のところサラサラした「洗いご飯」が一番食べやすいみたいです(;’∀’)

それでも完食するまでに20~30分かかる日もあったりして、食べることに体力を使って疲れてしまう日もあったり…。

比較的麺類は食べやすいようで、うどんやラーメンにしてみたり色々試してますが、

みなさんは他にどんな工夫をしているのかも気になります!

長々とメールしてしまいましたm(_ _)m

これからもメルマガ楽しみにしてまーす(* ̄0 ̄)/

(アルレディさんより)

アルレディさん、こんにちは。お久しぶりです。

ダックスさん、17歳とはめでたいご長寿です。ごはんも元気に食べてくれるのは嬉しいですね。

ごはんを食べるだけで疲れる、という感じもよくわかります。ハイシニアになると、食べるだけで体力を使うんですよね…。

そして洗いごはんとは、新しい工夫ですね。

老犬の食事は本当に個々の犬によるので、まずは観察!が大事だと改めて私自身も学ばせていただきました。

スプーンで直接口に食事を運ぶのも、一つの方法

すでに試されているかもしれませんが、スプーンで直接口に食事を運んであげることで、食事時間は短縮できます。

飼い主さん側の手間はかかりますが、食事に時間がかかって、ダックスさんが疲れてしまう…という場合は時短の手段としてご検討ください。

私は16歳半・黒ラブぐりが亡くなる1週間ほど前は

「食べられないならもう、口に運ぼうか」

と、はちみつを少量、寝ているぐりの口元に持っていき口の横からそっと入れる、ということをやっていました。

口まで持ってこられると、ペロペロと舐めて食べるんですね。

私の周りでも、口腔内にトラアブルがあり食事が思うようにできない犬の飼い主さんは、スプーンやシリンジで直接口元にごはんを運びました、という方が結構います。

歯や口の中にトラブルがあっても、舌が元気で動く場合、運びさえすれば、舌でぺろりと舐め取って食べてくれるので、というお話もよく聞きます。

個々の犬たちの性格にもよりますが、口元に食事を運ばれるのに特に抵抗を感じない犬の場合は、有効に機能するやり方です。

老犬の食事の悩みは色々、犬にあったやり方を探そう

老犬になると、体に抱える悩みもそれぞれです。こうした悩みを解決するには、まず犬の様子の観察から。あなたの愛犬は、何にどう困っているのか?を飼い主さん自身がじっくりと観察するのがスタートラインです。

ぜひ犬の様子を観察し、その犬にあったやり方で食事をアレンジしてみてくださいね。

この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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