こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。
「人間の病院でも漢方薬治療を取り入れているところって増えてきているけど、犬にはどうなの?使えるの?」
こんな疑問・興味を持つ飼い主さんが増えています。
そこで今回の記事では「犬に漢方薬治療を取り入れることに興味があります」という方向けに、犬に漢方薬を使えるか?という基本部分をお話ししていきます。
ちなみに私自身は「JADP認定中国漢方ライフアドバイザー」の有資格です。
実際に自分自身、そして我が家の犬にも必要に応じて漢方薬治療を取り入れています。
専門知識+実体験に基づいてこの記事を執筆しています。これから犬に漢方薬治療を取りれてみたい方の参考になれば幸いです。
犬に漢方薬は使えますか?→はい、使えます
「そもそも犬に漢方薬は使えるのでしょうか?」
という基本的な疑問からまずは解消していきます。
結論から言うと「利用可能」です。
現在はこうした「ペット向け漢方薬の使い方」をテーマにした書籍も販売されています。
漢方薬治療を行う動物病院も増えてきた
漢方薬は動物病院でも処方されるケースが増えてきています。ペット専用の漢方薬も製造されています。
漢方治療を行う動物病院のリストも検索可能です。興味のある方は下記のサイトをチェックしてみてください。
日本ペット中医学研究会 | 会員病院一覧
https://j-pcm.com/memberlist/
どんな症状に使えるの?
犬によくある様々な病気に対応する漢方薬が数多く存在します。
以下に、漢方薬が用いられる病気の例を挙げます:
- ドライアイ
- 目やに
- 外耳炎
- 風邪に似た症状(寒気・咳・痰・鼻汁など)
- 嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 食欲不振
- 肝機能低下
- 肝炎
- 先天性巨大食道症
- 皮膚の乾燥(ドライスキン)
- 湿疹・皮膚炎
- 筋肉のこわばり
- 関節炎
- 動機・息切れ
- 腎機能低下
- 血尿
- 膀胱炎
- 頻尿・排尿困難
- 結石症
- 糖尿病
- 甲状腺機能低下症
- 病後・術後の体力回復
- 虚弱体質
- ストレス・イライラ
- てんかん
- がん治療中の不調
ここに挙げたのは一部ですが、様々な病気に対して漢方薬の適用が可能です。
漢方治療の基本的な考え方
漢方治療は、西洋医学との対比でよく語られます。ここで両者を比較し、その特性を理解しましょう。
西洋医学的治療
- 病気が起こっている部位を分析・特定し、ピンポイントで治療
- 合成された薬物を使用、成分の多くが単一
- 病気そのものの根治を目指す
漢方治療
- 病気の原因を体全体のアンバランスと考え、
バランスを調整することで治療 - 天然由来の生薬を使用、複合成分
- 病気そのものの根治を目指すが、病気に伴う不快感を取り除くこと、病気とまではいかない虚弱体質も治療対象
それぞれに長所がある | 特性を理解し「いいとこ取り」を
西洋医学の長所は、病気の原因を特定し、ピンポイントで治療できることです。
感染症であれば原因となる細菌を抗生物質で治療する、がんなど病巣がはっきりしているものは外科手術で取り除くなどがこれに当たります。
一方で、漢方治療の特徴は「検査をしても異常が見つからない」「原因がはっきりしない」と言う場合でも「辛い症状を改善するための漢方薬を選んで飲むことができる」点にあります。
例えば、病気ではないは食欲不振で虚弱体質である、疲れやすい、こんな場合でも症状を軽くするための漢方薬を飲むことができます。
特に漢方治療は「慢性化し、治療が長期化する病気」に向いています。
西洋医学的治療、漢方治療、いずれも完璧ではありません。そのため、漢方薬の特性を理解し、西洋医学との併用で活用するのがおすすめです。
漢方薬についてさらに詳しく知りたい方は「漢方薬とは?普通の薬と何が違うの? | 犬と漢方薬」も併せて参考にしてください。

無料購読希望の方はバナーをクリックしてお申し込みください。







