犬の手作りごはん

冬だ!スープだ!犬の手作りごはん。犬の感染症予防にスープをどうぞ【牛すじスープ、タラのスープ】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Office Guriの諸橋直子です。昨日札幌はとうとう雪が降りました。

散歩でいつもの道を歩き出したら雪、この後吹雪になり散歩は短めにして切り上げてきました。

さてそんな寒い北海道なので、犬の手作りごはんもちょっと温めのスープ系が増えてきました。最近作ったスープ二種をご紹介した動画を公開したので、興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。

というわけで今日は「乾燥する季節こそ、犬ごはんにスープ」のお話です。

感染症対策のためにも水分摂取を!冬も結構水分は失われているという話。

「夏に水分摂取はわかるけど、冬もなの?なぜ?」

「水分摂取がどうして感染症対策になるの?」

こうした疑問をお持ちの方も多いと思うので解説していきます。まずは1つ目の疑問から。

冬も意識的な水分摂取が必要なのはなぜ?】→ 気が付かないだけで失われている水分が、実は結構多いから

夏は汗をかきやすいので、感覚として水分が失われているのがわかりやすいですよね。では冬はどうなのでしょうか?実は私たちは汗以外でも水分を失っています。皮膚や粘膜、呼気(口や鼻から吐き出す息のこと)からも水分は失われており、これを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と呼びます。

この「不感蒸泄」について少し掘り下げてみましょう。実際に、下記の量が「不感蒸泄」として失われると考えられています。

・人間:健常成人で1日に約900ml(皮膚から約600ml,呼気による喪失分が約300mL)程度(*1)
・犬:13~20mL/kg → 体重10kgの犬で130mL〜200mlになる計算

*1出典:一般社団法人 日本救急医学会
https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0515.html (2025年10月29日閲覧)

200mLといえば、マグカップの容量が平均約200mlです。マグカップ一杯分の水分が、体重10kgの犬から、気が付かないうちに失われているのはちょっと驚きですよね。

人間も900mLが意識しないうちに失われています。これも結構な量だと個人的には感じます。お茶のペットボトルは600mlが多いですが、あれの1本半分に相当します。

これ以外にも尿による排泄で水分は失われているので、かなり意識しないと水分が不足してしまいがちになります。

さて人間であれば「水分大事だから気をつけてお茶で飲もうかな」となりますが、犬はそうはいきません。なので「犬に水分を摂取してもらう工夫」が必要になってきます。

さらに冬は空気が乾燥し、湿度が下がります。湿度が下がると、「不感蒸泄」で失われる水分量も多くなることがわかっています。つまり冬に暖房の効いた部屋で犬が過ごしていると、空気の乾燥により水分が知らず知らずのうちに失われていることになります。

そのため「気が付かずに失われている水分」だからこそ、乾燥しがちな冬に注意して意識的に水分を補給するのが大切なのです。

【水分摂取がどうして感染症対策に役立つの?】→ 喉や鼻の「粘膜」の乾燥対策が、感染症防止につながるから

寒い季節に風邪が流行り始めるのはなぜでしょうか?

一つ目の理由は、秋の乾燥した空気はある種のウイルスが活動するのに適した環境だからです。例えばインフルエンザウイルスは高温多湿の中では生存しにくい特徴があります。その分乾燥した空気の中では長く生存し、秋冬に流行する傾向があります。

二つ目の理由は、空気の乾燥が喉や鼻の粘膜の防御機能を低下させるためです。防御機能が弱った状態で、空気中に含まれるウイルスに接触するとそこから感染が起こります。喉が痛くなったり、鼻詰まりから症状が始まり、風邪を引いてしまったという方が多いのはこのためです。

ではどう対策すれば良いのかというと、加湿器で室内の湿度を上げるのが有効です。そして十分な水分摂取を行い、体の内部からも乾燥を防ぐことが大切です。

秋冬に風邪を引きやすいのは、何も人間だけではありません。犬の風邪「ケンネルコフ」の原因となるウイルスも空気中には漂っていますし人間と同じ理由で、犬も乾燥によって粘膜の防御機能が低下します。そのあtめ犬の生活空間を暖房で暖かくすると同時に、湿度もチェックし、必要に応じて加湿することが感染症予防に役立ちます。デジタル温湿計の活用もおすすめです。

冬の水分摂取、犬にはスープごはんがおすすめ!

まとめると「秋冬の水分摂取は大切!」ということです。

参考までに犬が1日に必要とする水分量は40~60mL/kgで計算されます。体重10kgの犬であれば、400mL〜600mLです。600mLといえば、お茶や水ではもうスタンダードなペットボトルの大きさです。柴犬のオスで体重10kg前後の子が多いですから、平均体重の真ん中くらいの子で1日に600mLほどの水分を取る必要がある計算になります。ドライフードに含まれる水分量ば10%程度ですからフードをメインに食べている子の場合、残りは「水を飲む」ことで補う必要があります。

ただ水をさほど好んで飲まない子がいるのも事実で、もうちょっと水分を多めに取ってほしいんだけどなあという飼い主さんにとっては悩ましい問題です。

そこでおすすめなのが「スープごはん」です。スープであれば、食事から無理なく水分を十分に摂ることができます。こちらの動画では「牛すじスープ」「たらのスープ」の二種類をご紹介しています。気になる方はぜひ動画をチェックしてくださいね!

犬の手作りごはん初心者ガイド、無料配布中

犬の手作りごはんに興味がある方向けに、初心者の方が知っておくべきごはんのポイントをコンパクトにまとめた電子書籍を配布中です。こちらよりご請求ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加