犬の管理栄養士による「犬のお腹の不調時の栄養素、どう考える?」をテーマにお届けする記事です。下痢の時の犬ごはん、どう考えたらいい?という疑問に対し、下痢の原因の種類について解説します。そしてリクエストの多い「ストレス性の下痢」を乗り越える栄養素についてご紹介していきます。
痢の時の犬ごはん、どう考えたらいい?下痢の原因別に、対応が変わります!
犬の下痢についての悩みは多くの方が抱えており、前回メルマガで行ったアンケートでも「下痢の際の食事や栄養について知りたい!」という回答が多数ありました。
では具体的には、どうしたら良いのでしょうか?
まずはじめに「下痢の原因を特定すること」が重要です。一口に「下痢」と言っても、原因は様々です。以下は現在作成中の『ちょっとお腹の調子が悪い時の犬ごはん講座』テキストからの抜粋です。(作成中につき、正式な講座募集開始時には内容が変わる場合があります)
【1】体質によるもの
例えば牛乳を飲んで下痢をする犬は「乳糖不耐症」の可能性があります。
これは牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素が十分に分泌されないことが原因で起こる症状です。私たち人間も犬も哺乳類であるため、乳児期には「乳糖分解酵素」と呼ばれる酵素を十分に分泌できます。これが成長に伴い、乳を飲まなくなるに従い分泌量が減る場合があります。それにより「乳糖不耐症」が起こります。
ただし全ての人間が牛乳で下痢をするわけではないように、犬でも牛乳が平気な犬、そうでない犬がいます。
「牛乳をあげると犬が下痢をするのであげてはいけない」と一部で誤った理解がされているケースもありますが、「牛乳を飲んで下痢をする犬もいる」「飲んでも全く平気な犬もいる」が正解です。
【2】アレルギーやストレスによるもの
アレルギーやストレスが原因で下痢をする犬もいます。
特にストレスは犬の消化器に及ぼす影響が大きいことで知られます。この場合は、犬にとってのストレスは何か?を探り、ストレスの原因を取り除く、ストレスを和らげ発散するなど食事以外のアプローチが必須です。
【3】寄生虫、ウイルスや細菌による感染症
このほかにも、寄生虫、ウイルスや細菌による感染症でも下痢が起こります。いつもと違った食べ物を口にした際にも下痢が起こることがあります。
テキストからの抜粋はここまでです。以下に各項目の解説を続けます。
【1】体質によるもの、の場合
下痢の原因となる食材を避けることが必須です。牛乳以外でも、脂質の少し多い食事で下痢をする、食物繊維が多い食事だと下痢になるなど様々なパターンがあります。
脂質も食物繊維も犬にとっては有益な栄養素ですが、量が多いとお腹に響く犬もいるという事例です。
「我が家の愛犬は、どうもこれが合わないみたい」を見極めるもの大事だということですね。
【2】アレルギーやストレスによるもの
特にストレス性の下痢はよくみられます。アレルギーというと、皮膚が赤くなったり、痒みが出るのをイメージする方も多いですが、下痢という症状で現れる場合もあるので要注意です。
下痢をした時、どうも特定の食物が入っているようだ、と思った場合は動物病院へ相談しましょう。
ストレスの場合、ストレスの原因をできるだけ取り除く、取り除けない場合は、ストレス発散やストレスケアになる遊びやマッサージなど、別のアプローチも有効です。
というわけで、まずは「原因の特定」が必須です。そして「原因」がわかったら、どういう食事内容で、どういう栄養素を意識して摂るか?が決まります。
ここでは参考として「ストレス性の下痢」の際の栄養素について、どう考えるか?を解説していこうと思います。
犬がストレス性の「下痢」のとき、意識して摂りたい栄養素とは?
ストレスで元気がなくなるのは、人間も犬も一緒です。ストレスを感じると、私たち人間や犬の体内では「抗ストレスホルモン」が分泌されます。
この際、ビタミンCが大量に消費されます。同時にカルシウムやマグネシウムも失われるため、りんごなど、お腹への刺激が少ない果物をすりおろして食べさせたり、にんじんなどの緑黄色野菜をポタージュなど消化の良い調理法で食べさせるのがおすすめです。
特にビタミンCは水溶性につき。体内に大量に貯めておくことができません。そのため都度食事で摂る必要があります。
ストレスがかかっているときは、ビタミンCも不足しがちです。ぜひ意識して、犬に摂ってもらいたいですね。
こんな風に「お腹の不調」をテーマに原因やそれに適した対応方法などを学びながら食事、栄養について知っていただく講座を現在企画中です。多くの方のお役に立てる講座になるよう準備を進めています。必要を感じる方はぜひ、楽しみにお待ちくださいね。
それでは、また!
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