コラム

虫よけの成分を知ろう | 犬のマダニ対策2024年度版(2)

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Office Guriの諸橋直子です。今回も「暖かい季節=虫よけ」をテーマにお送りします。

前回の記事はこちら:犬のマダニ対策2024年度版(1)

特にマダニ対策は重要です。何故ならマダニによる感染症でヒトの死亡例が出ているからです。

犬のダニ対策も大切ですが、飼い主さんご自身も安全を考えてしっかり防虫対策を講じる必要があります。

というわけで今回は、防虫対策のメインとなり「虫よけスプレーをどう選ぶ?成分の話」をお届けしていこうと思います。

「虫よけの成分」を知って、犬の虫よけ選びを考える

マダニ、そしてフィラリアを媒介する蚊の対策には「虫よけスプレー」が有効です。

ただし犬に使用する際は、人間用のスプレーをそのまま使用しない方が良い場合もあるので注意が必要です。

その理由について、解説していきます。

まず虫よけスプレーで使用されている忌避成分は、大まかに分けて以下の2つです:

  • ディート
  • イカリジン

ディートについて

蚊、マダニ、ブヨ、アブ、イエダニ、ノミ、トコジラミなどの忌避剤として広く利用されています。効果が高く、日本ではもう50年以上幅広く利用されていますが、安全に利用するためにはいくつか注意が必要です。

  • 目に入らないようにする
  • 飲んだり、なめたりしない
  • 1回の使用で長時間効果があるが、使用濃度や使用可能な年齢に注意(ヒトの場合)

ディートは有効な昆虫忌避剤として長年日本で使用されてきた薬剤です。市販の虫よけスプレーにもよく使用されています。

有効な忌避剤ではありますが、ヒトの場合6ヶ月未満の幼児には使用しない、ディート含有量の高い製品は12歳以上からの使用など安全に利用するためにはいくつかの条件があります

さて、ここまで読んで

「飲んだり、なめたりしない」

という制限がつく時点で、犬への使用は避けた方が良いかもと感じた方が多いと思います。

ディートは決して危険ではありません。しかし犬はどうしても体を舐める動物です。そのため「なめたりしない」を守るのが難しく、使用する場合も背中などの犬の口が届きにくい箇所を中心に使用するのがおすすめです。

イカリジンについて

ではもう一方のイカリジンはどのような成分なのでしょうか。

イカリジンは比較的新しい忌避剤で、2015年に日本で承認されました。効果を発揮するのは蚊、ブユ、アブ、マダニです。

ディートと比べると守備範囲は少し狭いですが、年齢制限なく利用できる忌避剤として注目を集めています。

ペットでの中毒事例は、Office Guriが調べた範囲内ではありませんでした。

ただし目に入ると炎症を起こす場合があるので、注意が必要です。

状況に合わせて適切な虫よけを選ぼう

ではこれらの成分について知った上で、虫よけをどう選べば良いのでしょうか?

ディートは守備範囲が広い成分です。また現在市販されている虫よけスプレーはディートを使用した製品が多いため、入手しやすいというメリットもあります。

そのため濃度があまり高くないタイプを犬が舐めないよう、口の届きにくい場所を狙ってスプレーする方法が安全性も高くおすすめです。

ペット用と名前がついている場合、舐めても影響が少ないよう設計されています(ただし、影響がゼロではありません。舐めさせないのが基本です)。

イカリジンを使用した虫よけは、ディートに比べると製品自体が多くありません。

そのため大型ホームセンターや通販など、入手経路が少し制限される場合もあります。

余談ですが、犬とヒトには問題がない成分でもその他の動物には有害な場合もあります。

これについては犬以外の動物を飼っている飼い主さんご自身が、その動物への影響について十分事前に調べた上で使用してください。

香りを楽しみたい場合は「アロマの虫よけ」もおすすめ

市販の虫よけスプレー以外の選択肢として「アロマの虫よけ」もおすすめです。

理由としては「香りを楽しめる」ため虫よけ自体が楽しく、良い香りに包まれてリラクゼーション効果なども期待できる点です。

では虫よけ効果が期待できる精油には、どのようなものがあるのでしょうか?

これについて、次号のメルマガでお話しします。興味のある方は楽しみにしていてください。

それでは、また。

この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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