犬のツボマッサージ

動画解説:犬のツボを探そう!首のコリ解消に「肩井」

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Office Guriの諸橋直子です。さて「犬のツボマッサージ」について解説するこのシリーズもそろそろ終盤です。今日はそんな「ツボ」の探し方について、初心者の方でも探しやすいツボ「肩井(けんせい)」を動画を交えてご紹介していこうと思います。ぜひ動画を見ながら、愛犬の体を実際にさわって探してみてください。

犬の首の凝りをほぐそう。 「肩井(けんせい)」の効果と探し方

犬の首は凝りやすいと考えられています。理由は犬の首が体に対して斜めについているという構造にあります。私たちの首は、地面に対してほぼ垂直に体に乗っています。言い換えると、大きくて重いスイカのような頭を体に垂直に「載せる」ことで支えています。

一方犬は、胴体から首が斜めに突き出しその先に頭があります。そして頭というのは結構重いものです。それを重力に垂直に支えるのではなく、斜めの状態の首が支えています。

少し考えるとわかるのですが、例えばお米を5kg買って駐車場まで運ばなくてはならないとき、カートが使えないとなると肩によいしょと乗せたりしませんか?決して両手を前に突き出して、お米を持って歩いたりしませんよね。手を突き出した状態の先に重いものを載せると疲れますし、とても支えきれません。

これは肩に乗せることは米を体全体で支えるけれど、手を突き出す状態だと、腕と肩の筋肉だけで支えるためです。腕だけだと負担大きいということですね。そして犬はまさにこの両手を突き出してその先にお米状態で、首が頭を支えているといえます。要は首に結構負担がかかっているということなのです。

もちろん犬の首にはそれなりの筋肉があり、前足につながって犬の首を支えています。それでも疲れるものは疲れる。試しに犬の首を優しくマッサージしてみてください。多くの犬は気持ちよさそうにマッサージを受け入れてくれます。

そんな犬の首や肩の筋肉の凝りをほぐすのに最適なのが、肩井(けんせい)というツボなのです。

ではこの肩井、犬の体のどこにあるのでしょうか?

犬の肩井(けんせい)はどこにある?

犬の肩井は、犬の肩甲骨前側のくぼみにあります。肩井の詳しい探し方を動画にして公開しています。ぜひ動画を見ながら、皆さんの愛犬の肩井を探してみてください。

【犬のツボ001】肩井(けんせい)

肩井は犬のツボ初心者の方にも探しやすいツボです。なので初めてトライする方にはおすすめです。肩井の場所が確認できたら、やさしく指で指圧してあげてください。ポイントとしては、グイグイ強い力で押さないこと。強く押せばそれだけ効果があるというものではありません。そっと押してあげてください。

犬のツボ指圧、まずは気軽にトライしてみよう

というわけで今回は初心者でも探しやすいツボ「肩井」をご紹介しました。

ツボ押しははじめは難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると探すのが楽しくなります。愛犬の体のツボを探しながら体をあちこち触ることで、健康状態を確認したり、皮膚や体の表面などに異常がないか?の確認にもなります。

なのでツボが面白い!と感じられた方は、ぜひ指圧を習慣にしていただければと思います。

そして次回の記事では、犬のお灸についてもお話ししていこうと思います。

特にお灸はこれからの寒い季節に老犬にぴったりな、ご家庭でできるセルフケアです。

お灸の熱でじんわりとツボを温めることで、体の不調を整える効果はもちろん温熱効果により体を深部まで温め、寒さによる疼痛を和らげる効果も期待できます。老犬は寒い季節に黙って何も言いませんが、背中や腰、関節に痛みを感じている場合があります。

私たちは人間はそんなとき、ゆっくりお風呂に入ったり温泉に行くなど色々な対策がありますが、犬はなかなかのんびり温泉に浸かったり、お風呂で体を温めたりはできません。そんなとき、お灸という強い味方があると手軽に犬の体を温めることができます。

お灸で温めるのにぴったりな「腎兪(じんゆ)」という疲労回復に効果的なツボも。併せて次回ご紹介予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちくださいね。

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