中医学アロマテラピー

中医学アロマテラピーで考える犬の不調 

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Office Guriの諸橋直子です。さてメルマガ購読者の方限定で行っていた「犬の中医学アロマテラピー」についてのアンケートの結果を発表します。また上位となった犬の体調についての悩みについて、中医学ではどう考えるのか?について解説します。


犬のストレスケア、老犬の認知症ケアについて読者の皆さんが知りたいことは?

メルマガ上で犬の中医学アロマテラピーについて、読者の皆さんに興味のある項目を尋ねるアンケートを行いました。その中で特に回答数が多かったのか以下の2つです。

犬のストレスケア、リラックス
認知症の犬のホームケア

そこでさらに、これらについて具体的にどのようなことで悩んでいるかを深掘りするアンケートを行いました。その結果は以下の通りです:

犬のストレスについて

ダントツ1位音に敏感で大きな音(雷、嵐、花火、工事などの生活音)

2位】老化や病気などで思うように動けない、以前できたことができないことのストレス

以下、僅差でほぼ同数:

  • 環境の変化が苦手(家族の増減、引越しなどで環境が変わる)
  • 知らない人や犬が苦手、会うと体調を崩すこともある
  • 病院が苦手、行くと体調を崩すこともある

犬の認知症について

1位性格の変化(攻撃性が増す、吠えたり暴れたりする)

【2位】睡眠リズムの乱れ(夜寝ない、夜鳴きする)

【3位】食欲減退や食欲のムラ、それにともなう便秘などの消化器トラブル

犬のストレス「音に敏感」

ストレスでは圧倒的に「」に対するものがダントツで1位でした。

それだけ「」にまつわる悩みが多いのだと思います。

確かに考えてみれば、日常生活の中で大きな音というのは触れる機会が多いですよね。

以前、台風シーズンにたまたま東京にいて飛行機が欠航。北海道に帰れずホテルで一晩台風の中を過ごしたことがあります。

そのときの轟音というのがものすごく(基本北海道は台風は来ないため、強い台風を未経験でした)これは音の嫌いな犬だとなかなりのストレスだろうなと思いました。

台風までいかなくても強風、雷など音を伴う気象現象が多いですし、それに加えて工事などの大きな音も加わると、確かに「」に敏感なタイプの犬さんだと大変そうです。

これに加えて夏は花火があります。

たまたま川の近くにお住まいの方で、愛犬が花火の音が嫌いだけれど花火大会を毎年近くでやるので困っているという方もいます。

ではこうした「」による犬のストレスに、どう対応したら良いのでしょうか?

ストレスの元となる「」から離れられれば一番ですが、台風などの自然現象の場合なかなかそれも難しいです。

そのため「」によって受けた犬のストレスをうまく和らげる、ストレスが体調に影響しないよう、ストレスケアを行うのが現実的な対応となります。

では「中医アロマテラピー」の視点で見るとこのような状況はどうなるのでしょうか。

「中医学」の視点:感情が体に影響する「七情」を考える

中医学では、生物には「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」の7つの感情があると考えます。これを「七情」と呼びます。そして「七情」は身体の状態に影響を及ぼすと考えられています。

七情」が正常であれば身体の代謝や臓器の活動は正常に行われ健康を維持できます。

しかしこの7つの感情が強く刺激されたり、その状態が長く続いたりすると身体にダメージを与えるとされています。

実際に現代社会でもストレスが長期間続くと身体に影響があることが広く知られていますが、中国古典医学である中医学が、古来よりその可能性を指摘してきたのは興味深いですね

七情」は五臓と関連が深く、それぞれの感情に七情に変化があると五臓に症状があらわれます。

犬の場合、ストレスで胃腸症状が出ることが多いとされています。

例えば「」「」という感情は嫌なことがあってくよくよと思い悩む状態を指しますが、これが特に消化機能の低下につながり

  • 食欲がない
  • 吐き気
  • お腹の張り(ガスが溜まりおならが出やすくなる)
  • 下痢

といった諸症状となると中医学では考えます。

このようにストレスと臓器の不調を結びつけ、対応方法を考えるのも中医学の得意分野です。

この視点で精油を選び犬に合わせてブレンドを考えたり、マッサージオイルを作ってアロママッサージを行うのが中医学アロマテラピーです。

現在準備中の新講座「犬のための中医学アロマテラピー」では、このあたりを掘り下げて学習し、受講生の皆さんがより犬にあった精油を選ぶための知識をお伝えする予定です。

ぜひ楽しみにしていてくださいね。

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この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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