アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎 | 犬の皮膚病【初心者向け】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

犬の「アトピー性皮膚炎」についてこの記事では解説していきます。

他の犬によくある皮膚病一覧についてはこちらの記事を参考にしてください。

アトピー性皮膚炎とは

犬のアトピー性皮膚炎は近年、増加しています。症状としては、体の以下の部位に炎症やかゆみが見られます。

  • 腹部
  • 顔(目の周り)
  • 手足の指、指の間
  • 脇の下
  • 外耳

初期の症状は赤み脱毛が見られます。

慢性化すると皮膚の肥厚、黒ずみ、脂っぽくベタベタとした脂漏などが見られるようになります。

また、アトピー性皮膚炎の犬の多くに外耳炎が見られるのも特徴です。

発症のメカニズム

アトピー性皮膚炎発症のメカニズムはまだ正確にはわかっていません。

近年では皮膚から侵入した異物に対し、IgE抗体が結合することによるアレルギー反応により皮膚炎が引き起こされると考えられています。

治療法

皮膚から原因となる物質が侵入するのを除去するために、シャンプーを行います。

この場合、シャンプーは保湿効果のあるものを選びます。シャンプー後の保湿も重要です。

十分に保湿することで乾燥を防ぎ、皮膚のバリア機能を高めることが目的です。皮膚が水分を失って乾燥すると、異物が容易に侵入しやすくなるのを防ぐことが大切です。

ステロイドについて

副腎皮質ホルモンステロイド)が症状改善に有効です。ステロイドは必要な時に適量を使用することで炎症を抑え、健康な皮膚が再生するのを助けます。

ステロイドが怖い、という方もいますが獣医師の指示に従い、適切に使用することで治療でも良い結果が出せる確率が高まります

先入観を捨て、獣医師によく説明を聞き、疑問点は質問をして不安を解消した上で、上手に利用する姿勢が大切です。

マラセチア感染症やブドウ球菌に注意

アトピー性皮膚炎で敏感になり、防御力が低下した皮膚はマラセチアブドウ球菌に感染し、症状が悪化する場合があります。

病原菌による感染症の場合は、抗生物質などの薬物治療が有効です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加