犬に野菜を与える際の注意

犬は肉食動物?野菜は犬に負担?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。今回のテーマも「犬と野菜」です。

前回の記事で「犬は肉食動物なので、野菜を与えてはいけない」という話のどこが間違っているか?を考えてみてください、と呼びかけました。

今日はその答え合わせです。

犬は肉食動物ではない

以下にメルマガ読者の皆さんの回答をご紹介します。いつも興味深く読ませていただいております。

設問についてですが、まず「犬は肉食動物だから」というのは、確かに元は肉食ですが現在は雑食ですし、肉食をしていても草食動物の胃の中に残っている半消化された野菜(草)は重要な栄養素として摂取していたので、間違っていると思います。

また、「肉食動物に野菜なんて食べさせたら腸に負担がかかる!」というのも負担がかかるというよりも、犬は人間に比べて野菜の細胞壁であるセルロース分解酵素が少ないので、丸ごとあげたとしても栄養素を自分の栄養素として100%分解吸収できないのではないかと思います。

グリンピースやコーンはまず丸まま出てきてしまうのではないでしょうか?というのは私の犬の食事に対しての現在のつたない認識です。正解、楽しみにしています。


今日のメルマガにあった、「犬は肉食動物だから野菜ダメ」について、私なりに思ったことを書きます。

講座のときに、「肉食動物→肉しか食べちゃいけない動物、ということではない」という話を聞いて思い浮かんだことがありました。

テレビなどの野生動物のドキュメンタリーで、ライオンが狩りをしてシマウマとか食べてるシーンとかありますよね。お腹のところからがつがつ食べてて、生で内臓とかもうまうま食べてると思うんです。

かりに、食べられているのがシマウマだったとして、食べられる直前まで草はんでのほほーんとしていたら、食べたばっかりの草が入っている胃ごとライオンは食べてるってことなのかしら?

だったら「肉食動物→肉しか食べちゃいけない動物、ということではない」は、なんか納得と思ったしだいです。

食べている一部始終をテレビで見る限りでは、「これ草だわ、ぺっ」とより好みして食べている風にも見えませんし。という素人考えなので、ポイントずれまくっていると思うので、次回配信のメルマガでしっかり勉強させていただきます!


おはようございます。いつもいい勉強をさせて頂いてます。

昨日出た諸橋さんからの宿題、私なりに考えてみました。「犬は肉食動物なので」は、雑食動物でしたよね?

「腸に悪い」は、散歩中に油断していると(興奮すると尚更)雑草食べるけど、そっちの方が繊維質硬そうで、腸に悪そうだけど…って思います。自から雑草食べるという事は、食べても平気なんだろう。

ダメなら、本能で食べ無いか、もう食べ無いだろうし、具合が悪くなるはず。昔飼っていたワンコなんて、ドックフード食べると逆に下痢していたし。赤ちゃんだって、離乳食で柔らかく煮た野菜食べたりするから、柔らかく煮たら大丈夫でしょ。という考え方です。

ゴマと生ニンジンとわかめとトウキビは姿を見せましたが、うちは基本的に煮た野菜を与えているのですが、消化不良な事はないです、今のところ。

ところで、サツマイモやカボチャって生でも食べさせられるのですか?人間は無理ですけど。個人的に、人間が食べられる状態なら、ワンコも食べられる、と解釈しているのですが、ザックリ過ぎますか?

メールくださった皆様ありがとうございました。

まず、「犬は肉食動物」という定義から。

犬は雑食動物

犬は「もとは肉食の、現在は雑食性の動物」です。犬もヒトも、雑食動物。

犬は人間から食べ物の残りをもらって生きて来た生き物です。犬と人間のこうした関係は1万年~1万5千年前からとも言われています。

人は色々なものを食べますから、そうした残りを食べて来た犬も当然色々食べているわけです。

そうやって生き残ってきた現代の犬たちは「雑食動物」という形で「適応」をしてきました。

肉食動物は野菜を食べてはいけないわけではない

肉食動物=食事に「肉が入っていなければならない動物」

「猫」は肉食動物ですから、食事には必ず動物性の食材が入っている必要があります。

理由は猫は「肉」からでないと摂取できない栄養素があるからです。

例えば動物性の食品に含まれるレチノール。猫は野菜に含まれるβ-カロテンを体内でビタミンAに変換できませんから、必ず動物性の食品から摂取する必要があります。

犬は野菜の含まれるβ-カロテンを体内でビタミンAに変換できるので、野菜にもよく適応しています。

大切なのは「肉」を食べる必要があることと、肉しか食べちゃだめ!はイコールではないということですね。

肉食動物というのは「肉」を体内でエネルギーとして使うことに優れた動物のことです。草食動物が、草をエネルギーに換えて利用するのが得意なように、です。

そして犬は「雑食性」ですから肉でも穀類でもあるい程度消化して、自分のエネルギーに換えることができます。

野菜は犬の腸に負担か?

さて、次のポイントは「野菜を食べると犬の腸に負担がかかるか?」ということですね。

これについては、今回メールをくださった皆さんが様々な考えを述べてくださっています。

大事なことを1つお伝えすると、「自前の消化酵素で野菜に含まれる食物繊維を分解できる動物はいない」ということです。

これについて、次の記事でさらに詳しくお伝えします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

犬の健康を学ぶ無料メルマガ配信中!

この記事はメールマガジン「ぐり通信」のバックナンバーです。最新号をご希望の方は今すぐメールアドレスをご登録ください。

犬の手作りごはん、東洋医学、薬膳、ツボマッサージ、アロマセラピーなど、家庭で犬の健康を守る取り組みの最新情報をお届けします。

ご購読は無料です。


メルマガを購読する!