犬のアロマテラピー

秋におすすめドッグアロマ(3)安全に使用するルールを学ぶ、その2

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AEAJ認定アロマテラピーインストラクター、Office Guriの諸橋直子です。

今回も「犬のアロマテラピー」のお話です。

このシリーズの過去記事は下記よりお読みいただけます:

秋におすすめドッグアロマ(1)そもそも犬にアロマはOKなの?

秋におすすめドッグアロマ(2)安全に楽しむための注意点

前回の記事では「アロマテラピーは安全に楽しむためのルール」をご紹介しました。

ルールの数が多いため、前回の記事ではまず前半部分について解説をしました。今回は残りのルールについて解説していきます。

犬・人共通の「アロマを安全に楽しむルール」(2)

アロマテラピーを犬そして人が安全に楽しむためには誤った使い方をしないことが大切です。以下は、安全にアロマテラピーを楽しむための基本ルールです。

・原液を直接肌に触れさせない
・精油を飲用しない
・使用濃度を守る
・保管場所、保管方法を守る
・光毒性に注意
・皮膚刺激を起こす精油に注意
・持病がある、妊娠中である、乳幼児は使用しない方が良い場合もある

前半については前回の記事で解説したので、今回は後半についてお話ししていきます。

【4】保管場所、保管方法を守る

精油は日光、湿度、温度、酸素の影響を受けやすい物質です。そのため直射日光を避け、冷暗所に保存するのが基本です。精油が入っている容器はブルー、茶色、緑色など遮光性のあるガラスが多いのはこのためです。

酸化防止のため、一度使用を開始した精油は都度しっかりと蓋を閉め、犬の誤飲防止のため、犬の手の届かない場所に保管します。

また精油は状態が良いうちに使い切りたいもの。精油のパッケージなどに記載際れている品質保持期限は未開封時のものです。 そのため開封後はできるだけ早く使い切ることが推奨されます。

一般的には開封後1年以内に使い切るようにとアロマテラピー関連の書籍には記載されますが、Office Guriではできるだけ早めに使い切ることをお勧めしています。

また柑橘系の皮から取れる精油は酸化しやすい成分を多く含むため、開封後半年以内の使い切りが推奨されます。

ただし保存状態によっては上記期限内であっても、酸化したり、匂いが変わるなどの変質が起こる場合もあります。そのため精油の匂いや色が少し手も変わっておかしいと感じたら使用をやめ、安全のために廃棄することをおすすめします。

という風に、精油も鮮度が命でぜきるだけ新鮮なうちに使い切りたいものなので初心者の方は、精油を小さい単位で購入することをお勧めします。ラベンダー、オレンジといった初心者向けの精油であれば、3mlサイズからチャレンジすると良いでしょう。

【5】光毒性に注意

レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど柑橘系の果皮から得られる精油の中には、紫外線と反応して肌を刺激し、炎症反応を起こす物質が含まれています。この炎症反応を「光毒性」と呼び、その代表成分はベルガプテンです。このように、使用時に注意が必要な成分があることを精油使用者は心に留め、十分に注意する必要があります。

【6】皮膚刺激を起こす精油に注意

精油の中には、肌に触れると炎症反応や赤みなどの反応を起こす成分を多く含むものがあります。これらの精油は希釈濃度を低くして使用する必要があります。

【7】持病がある、妊娠中である、乳幼児は使用しない方が良い場合もある

現在持病があり通院している人は、アロマテラピーを始める前にかかりつけ医に相談しましょう。高血圧、てんかんを持病に持つ場合は特に注意が必要です。

また妊娠中は香りに敏感になっている場合も多く、妊婦に使用できる精油や使用可能な時期、使用法にも注意が必要です。妊婦のアロマテラピーに詳しい専門家の指導を受けることをおすすめします。

0〜3歳未満の乳幼児はアロマを使用せず、3歳以降も使用量を減らして行う必要があります。

犬も持病がある場合、妊娠中、パピー期には同様に注意する必要があります。

いかがでしょうか?

色々と安全に使用するためのルールがありますね。結構多いなと感じた方もいるかもしれません。それでも私たちは、自動車免許を取得する際に安全のルールを学びますし、インターネットを利用する際も、個人情報を守るためのルールを意識して写真や文章を投稿します。

日常生活でこうした「ルール」を守りながら便利なものを楽しんだり、活用しています。アロマテラピーも同様にお考えいただければ幸いです。

次回の記事では、「犬のために特に必要な配慮」について解説します。

この「犬のために特に必要な配慮」の情報は、探してもなかなか見つからず犬にアロマを行って良いか悩む飼い主さんが、もっともつまずき、戸惑ってしまうポイントでもあります。

なのでぜひこの機会に「犬のために特に必要な配慮」を知っていただければと思います。

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