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アロマセラピーが犬にもたらすメリット4つ | ドッグアロママッサージ

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Office Guriの諸橋直子です。「アロマセラピーマッサージ」が犬にもたらすメリットを解説する記事です。前回は「マッサージ」のメリットをご紹介しました。今回は「アロマセラピーが犬にもたらすメリット」についてご紹介します。

「香り=アロマセラピー」が犬にもたらす4つのメリット

犬は嗅覚の優れた動物です。そのため、少量の精油(=植物から抽出した香り成分)を用いるだけで、優れた効果が期待できます。

以下、マッサージと組み合わせるとより効果的なアロマセラピー精油の働きをご紹介します。

  • おだやかな眠りを誘う
  • リラックスを促す
  • 痛みを和らげる
  • 血行促進(加温作用)

ひとつひとつ、見ていきましょう。

1 | おだやかな眠りを誘う

精油の中には、おだやかな眠りを誘う効果が期待できる成分を含むものがあります。ラベンダーに含まれる「酢酸リナリル」や、カモミール・ローマンに含まれる「アンゲリカ酸エステル」などがその代表です。

特にカモミール・ローマンは「こどもの安眠の香り」とされ、こどもの寝室で使う香りとして長く親しまれてきました。作用が穏やかなので、犬にも比較的安全に使用できる精油とされています。

穏やかな眠りを誘う目的で使用するのにおすすめの精油は、以下の通りです。

2 | リラックスを促す

「1」で触れた精油に加えて、特に「鎮静成分=酢酸リナリル」を多く含む精油の代表として、クラリセージが挙げられます。

日本の大手精油販売メーカーである『生活の木』で販売されているクラリセージの成分表を見ると、酢酸リナリルの含有量は56.20%。同じくリラックス作用の高いラベンダーの36.90%と比べても、多い数値と言えます。このため、クラリセージは「犬をしっかり鎮静させたい」という場合に、よく用いられる精油です。

クラリセージは単体だと、特徴のあるハーブ調の香りで好き嫌いが分かれるところですが、ラベンダーやカモミールローマンなどフローラル系の香りとブレンドすることで心地よく使用することができます

リラックスを促すおすすめの組み合わせ

  • ラベンダー+クラリセージ
  • カモミールローマン+クラリセージ

【参考】

生活の木 | クラリセージ精油/Clary sage
https://onlineshop.treeoflife.co.jp/ec/pro/disp/1/084493100

生活の木 | ラベンダー・フランス産(真正ラベンダー)精油/Lavender France
https://onlineshop.treeoflife.co.jp/ec/pro/disp/1/084493290?sFlg=2

3 | 痛みを和らげる

精油成分の中には、痛みを和らげる「鎮痛作用」を持つものがあります。ゼラニウムやネロリ、ローズオットーに含まれる「ゲラニオール」はその代表です。

老犬になると、体の節々が痛いような動作(関節をずっとなめる)などの行動が見られる場合がありますが、家庭でのケアとして、「鎮痛作用」を持つ精油を用いてマッサージを行うこともおすすめです。

*精油は鎮痛剤の代わりとなるものではありません。犬の体に異変を感じる場合は、必ず獣医師の診察を受け、必要に応じて適切な治療を受けた上で、アロマセラピーを行ってください。

痛みを和らげるおすすめの精油

  • ゼラニウム
  • ローズオットー
  • ネロリ

4 | 血行促進(加温作用)

精油の中には「加温作用」を持つものがあります。これは、香りをかぐことで血行が促進される効果です。そのため、筋肉の緊張をほぐし、血行促進を目的とする場合のマッサージとの相性が特に良いのが、この「加温効果」の働きを保つ成分を含む精油です。

加温効果」を持つ精油

  • ジンジャー

「アロマ」+「マッサージ」で相乗効果が期待できる。

今回は「マッサージ」との相性が良い精油をご紹介しました。これらの精油は、ホホバオイルなどの植物オイルで適切に希釈し、マッサージオイルとして使用すると効果的です。

前回の記事『犬の「マッサージ」がもたらすメリット4つ』でも触れましたが、「マッサージ」は犬の体、メンタル両方に良い影響を及ぼします。それにプラスして「香りの効果=アロマセラピー」を取り入れることで、相乗効果が期待できます。

特に、老犬にはアロママッサージがおすすめです。寝たきりの犬でも、アロママッサージを行うことで、筋肉に刺激を与え、嗅覚を通して脳への刺激にもなります

家庭で行う犬のセルフケアに興味がある方で初心者の場合、犬のアロマセラピーを学ぶことがおすすめです。

では、初心者の方は一体何から学ぶのがおすすめなのでしょうか?次号のメルマガでは、犬のアロマを学ぶことに興味がある方向けに、はじめに学ぶべき「安全のポイント」についてお話しします。

この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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