Office Guriの諸橋直子です。今回は「栄養学を知っておくと、栄養素を無駄にしない調理法が実践できる!」についてお話ししていきます。
知らないと損をする!「栄養素を無駄にしない調理法」
犬の食事の栄養バランスが気になって色々な材料を使っています!という方は多いです。ところでその大事な栄養素も、調理法によっては大きく失われてしまう場合があるのをご存知でしょうか?
もちろん調理法によって栄養素がゼロになることはありませんし、栄養素がある程度損なわれたとしても、犬の健康に即影響が出るわけではありません。
しかしながらせっかく犬のために良い材料を選び、体に良いものを食べて元気でいてほしい!という気持ちでいる飼い主さんの努力を無駄にしないために
「栄養素の特性に合った調理法」
にも、ぜひ目を向けていただければと思います。
ではどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
その1:ビタミンの脂溶性、水溶性に着目してみよう
犬の体の中で様々な代謝を助け、健康を維持するのに欠かせないのがビタミンです。
これらビタミンは
・脂溶性
・水溶性
に分けられます。
脂溶性はビタミンA、E、D、K、それ以外は水溶性と覚えると覚えやすいです。
ビタミンAは皮膚や骨の健康維持に欠かせませんし、粘膜の健康にも関わっており、感染症予防に役立ちます。
ビタミンEは強い抗酸化作用を持つビタミンで、老化に伴い増えてくる病気予防に効果が期待されています。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、骨を形成します。そのため丈夫な骨を作るのに欠かせません。
ビタミンKは血液凝固に関わる大事なビタミンです。
これらのビタミンは脂溶性であるため、ある程度は体脂肪に溶かして体内に貯めておくことができます。
しかしながらせっかく食事でこれらのビタミンを補おうと考えメニューに取り入れたのであれば、より吸収率の上がる調理法を選択したいところですよね。
なのでこれらのビタミンをしっかり犬に取り込んで欲しい場合は、油と一緒の調理を心がけましょう。油で炒める、少量の油を回しかける、脂身のある肉と一緒に調理するなどの一工夫で、これらビタミンの吸収率を上げることができます。
上記以外の水溶性ビタミンについてですが、その名の通り「水に溶け出す性質」のあるビタミンです。
そのため茹でる調理法であれば短時間でさっと茹でる、スープにして煮汁ごと食べるなどの調理法でビタミンの損失を最小限に抑えられます。
これらの内容はおそらく多くの方が
「どっかで聞いたことある」
「家庭科で習ったような」
という感じで、特に目新しくはないかもしれません。
しかしながら「知っている」と「実際に意識して実践できる」との間には大きな開きがあります。
なので栄養学について今回のような知識を再確認した際は、ぜひご家庭での手作りごはん作りで、少しでもよいので意識して実践していただけると嬉しいです。
というわけで今回は、「ビタミン類を効率よく摂取するための調理法」について改めてお話ししてみました。
次回は「今が旬のさんまに含まれる栄養素を、無駄なく犬にとってもらうポイント」について解説していきます。
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