老犬

老犬に多い病気を知ろう。予備知識を持って早期発見

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Office Guriの諸橋直子です。今回は「老犬に多い病気」についてお話しします。

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では、加齢に伴い起こる体調不良について食事でどう対応するか?についても学習します。

老犬との体の付き合いを考えつつ、食事も組み立てていけると心強いです。

老犬がかかりやすい病気について、予備知識を持っておこう

老化と病気、これらは一見見分けがつかないことが多いです。そのため老犬が「調子が悪そうだな」という場合、まずは病気の可能性を考慮し動物病院の受診をおすすめします。

同時に飼い主さんが予備知識として老犬の病気について知っておくことが、早期発見、治療につながります。

病気についての知識があることで損はないので、ぜひこの記事をきかっけに老犬に多い病気について
知っていただければ幸いです。

1:骨や関節の疾患

散歩を億劫がる、という変化には骨や関節の疾患が隠れている場合があります。関節炎や腰痛が原因で、歩くこと自体が苦痛になっていることもあります。

心疾患や内分泌系の病気でも同じように散歩を億劫がる、元気がなくなることがあります。

歩行に変化が見られたらまずは獣医師の診察を受けましょう。

適正体重の維持は関節への負担を減らし、犬自身ができるだけ長く自分の足で歩ける生活を維持する上で重要です。

老犬の健康管理上「体重コントロール」がキーポイントになることもぜひ覚えておいてください。

2:心疾患

犬に多い心疾患の代表が「僧帽弁閉鎖不全症」です。心臓内の血流をコントロールする弁が弱り、循環に不具合が起こり発症します。

遺伝的に発症しやすい犬種がわかっておりマルチーズヨークシャー・テリアシーズーキャバリアは注意が必要です。

散歩を嫌がるようになる、乾いた咳が増えるなどの症状が見られた場合は動物病院を受診しましょう。

予防が難しい病気であるため、日常生活では心臓に負担をかけない生活を心がけることが大切です。その点で、体重管理がやはり重要です。犬の肥満は心臓に負担となるので注意が必要です。

3:消化器疾患

加齢による胃酸や消化酵素の分泌量低下により、胃腸の働きが弱まります。そのため胃腸炎、嘔吐、下痢などが若い頃と比べて増える傾向にあります。

膵炎」も老犬になると発症率が高まる病気なので注意が必要です。一度に大量の脂肪を摂取すると発症することが知られています。

膵炎」は何らかの理由で消化液である膵液が活性化し、自分自身を消化してしまうことで起こります。

「膵炎、膵臓ってそもそもどこ?」

とピンとこない方もいると思いますので、もっと身近な臓器で例えると「膵炎」で起こることは、胃酸がものすごく活性化して胃そのものを消化してしまうようなもの。

胃が自分自身に消化される…なんて、想像しただけでものすごく痛そうですよね。

実際、膵炎で膵臓が自己消化されてしまうと犬の体は多大な苦痛を感じます。嘔吐・食欲不振・元気消失の症状がみられ、特に嘔吐は繰り返し起こります。

老犬になると膵炎リスクが高まる要因としては

  • 基礎代謝低下による肥満
  • ストレス
  • 他の疾患にかかっている(クッシング症候群や腎不全、肝炎など)

が挙げられます。

後日募集開始の「老犬の手作りごはんを学ぶオンライン学習講座」内では、老犬の食事は適切な範囲内で低脂肪をおすすめしています。

理由は膵炎のような、命に関わる疾患を未然に防ぐためでもあります。

低脂肪のおすすめ手作りごはんレシピも公開中です。参考にしてください。

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