老犬

老犬の手作りごはん、何を意識する?気をつける?(2)不調時の食事

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犬の管理栄養士、諸橋直子です。

さて、今回も「老犬の手作りごはんをどう考えるか?」をテーマにお話しします。現在準備中の

老犬の手作りごはんを学ぶオンライン学習講座

は、今週の木曜日2023年9月7日より開始予定です。募集人数は10名様です。講座の募集情報を確実に受け取りたい方はメールマガジンへご登録ください。優先的にご案内を差し上げます。

前回の記事はこちら

老犬の手作りごはん、何を意識する?気をつける?(1)

犬の平均寿命が伸び続けている現在、「老犬」の健康とどう向き合うか?は多くの飼い主さんに必要とされる知識です。興味のある方はぜひ、今回の記事を参考に老犬の健康管理について理解を深めてください。

老犬の体調不良時に使える、手作りごはんレシピについて知っておこう。

前回の記事では加齢に伴う犬の健康状態の変化に対し、以下の3つの視点で食事からの対策を考えましょうとお話ししました。

  1. 老犬の健康管理にメリットが大きい栄養素を知る
  2. 老犬の食事に適した調理法をマスター
  3. 不調時に対応できる食事レシピを知っておく

「1」「2」については前回触れたので、今回は

「3:不調時に対応できる食事レシピを知っておく」

についてお話しします。

老犬になると「体調を崩す」ことが多くなります。そんなとき「健康な犬のための手作りごはんレシピ」だけでなく、「体調不良時のごはんレシピ」を知っておくことが、大きな助けとなります。

Office Guriでは以前から

犬の体調不良時はお粥がおすすめですよ!

とことあるごとに繰り返しおすすめしてきました。

犬に薬膳粥 | 犬と薬膳(1)
基本の白粥レシピ | 犬と薬膳(2)

そのおかげで

「犬にお粥を食べさせるという発想がそもそもありませんでした!」

という方や、

「WEBでOffice Guriさんの記事を見て食欲が落ちてきたうちの犬にお粥を作って食べさせてあげたところ、美味しそうに食べてくれました!」

という飼い主さんからのメールを、これまでたくさん受け取ってきました。

これはどういうことかというと、手作りごはんの書籍やWEB上にあるの多くのレシピは「健康な犬の食事」を想定したものがほどんどで「体調不良時や、病気の回復期に適したレシピ」の数がうんと少ないからです。

そのため、体調不良時に犬に何を食べさせてあげればいいか?で悩んでしまう飼い主さんがたくさんいらっしゃるんですね。

体調不良時に「ふやかしたドッグフード」と病院で指示されたけれど、合わない場合もあって困っているケース

老犬が胃腸のトラブルで動物病院を受診し食事はどうするか?とたずねると

「ぬるま湯でふやかしたドッグフードを」

と獣医師から指示されることが多いです。

「犬はペットフードを食べている」という前提で考えた場合、ベストと考えられるため、このように言われます。

しかしながら、ペットフードは「健康な犬」を想定して作られた食事です。標準的な総合栄養食で成犬用の場合、最低限5%以上の資質が含まれていることが条件となります。

●総合栄養食って?という方はこちらを参考にしてください:
「ペットフードの種類」一般社団法人ペットフード協会
https://petfood.or.jp/knowledge/kind/

●総合栄養食の基準はAAFCOの基準値が参考になっています。
 AAFCOについてはこちらを参考にしてください:
AAFCO(The Association of American Feed Control Officials) 英語サイト
https://www.aafco.org/

ちなみに5%は最低ラインですので、フードの種類によってはそれより多く入っている場合もあります。参考までに、現在我が家で利用しているフードでは脂質8%という表示がありました。

脂質は犬とって嗜好性が高い栄養素です。多く含まれていると犬の食いつきがよくなるため、フードでは基準の最低ラインより多めに添加されるのが一般的です。

一方で、お腹の調子が悪い時は「脂質」を避けるのが基本です。脂質は栄養素の中でも胃での滞在時間が長く、弱っている時はもたれや不快感の原因となります。

そのためドライフードをお湯でふやかして与えたが、戻してしまった、というケースも度々聞かれます。

大事なので繰り返しますが、フードは「健康な犬」を対象に作られています。そのためフードが悪いわけではありません。ただ体調不良時の食事としては、脂質が含まれている分難しい、ということなんですね。

老犬になると、どうしても体調不良に見舞われる回数は増えがちです。

そんなとき

「お腹の調子が悪くても、消化しやすく胃にもたれない、脂質の少ないごはん」

を知っておくと便利です。

お粥はその代表です。家に常備してあるお米と、水さえあれば簡単に作ることができます。水分たっぷりで、柔らかく煮た米は消化がしやすく、エネルギー補給にもなります。

こんな風に便利なお粥をはじめ知っておくと使える老犬のための「お助けメニュー」を、後日募集開始予定の

老犬の手作りごはんを学ぶオンライン学習講座

ではご紹介しています。

ぜひ体調不良時に使えるメニューについても。知っていただければと考えています。

お腹の不調時の食事についてはYoutubeでもレシピを公開しています。参考にしてください:

お腹の調子が悪い時用の犬ごはん(その2)「魚のおかゆ」| 犬に手作りごはん

次号の記事では、老犬になると起こりやすい「病気」について解説予定です。興味のある方は楽しみにお待ちください。

この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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