犬の管理栄養士、Office Guriの諸橋直子です。二十四節気の「大寒」にあたるこの時期、本当に寒い毎日が続きますね。
さてそんな寒さの中、みなさんの愛犬は水を飲む回数が減っていないでしょうか?
気温が下がると犬の飲水量が減るのは自然なことですが、実は室内は暖房で湿度が下がり空気はカラカラに乾燥しています。
そのため実は、冬は「隠れ脱水」が起きやすく、泌尿器トラブル(結石症など)が多発する季節でもあります。
というわけで今回のテーマは
「犬の隠れ脱水を防ごう!手軽にできて無理のない水分摂取の方法3つ」
を厳選してお届けしようと思います。
この記事は音声でも聴くことができます!犬の散歩をしながら、家事の合間にお聞きください。

この記事の作成者:Office Guri 諸橋直子
日本ペットマッサージ協会認定 ペット東洋医学アドバイザー、JADP認定中国漢方ライフアドバイザー、SAE認定犬の管理栄養士アドバンス、JADP認定上級ペット看護士。
手作りごはん歴19年。犬の手作りごはん、アロマテラピー、薬膳など家庭でできる愛犬のケア普及のため活動しています。各種オンライン講座開講中。特に人気の犬の薬膳講座は受講者数250名を超える。犬の手作りごはんの専門Youtubeチャンネル(登録者数4,120名)運営中。
冬に増える「隠れ脱水」に注意!
夏は人間は汗をかくので水分が失われ得るのを実感しやすいですが、実は汗以外にも体から失われている水分はたくさんあります。
例えば皮膚から、そして呼吸から。
人間の健康な成人では皮膚から600ml、呼吸から300ml程度が失われるとされています。冬場の乾燥した環境ではさらに多くの水分が失われるため「喉が渇く前」の水分補給が推奨されています。
犬は人間のように皮膚から汗をダラダラかくことはありませんが、皮膚から水分が蒸発するのは同じです。
そのため冬は犬の「隠れ脱水」を防ぐよう注意喚起が近年特にされるようになってきました。
この「隠れ脱水」は膀胱炎などの泌尿器の病気の原因となる場合があります。
理由は排尿量が減るからです。
水分をたっぷり摂るとおしっこの量が増えます。また排尿回数も増え、膀胱をからにする機会が増えます。
膀胱を定期的に空っぽにすること、大量のおしっこで尿道を洗うこと。
この2つがしっかり機能していると尿道や膀胱への雑菌の侵入が防げますし、万一侵入してしまったとしても、おしっこで洗い流されるので長く止まることができません。
ところが冬は寒さで犬の水を飲む量自体が減ります。加えて空気の乾燥などで皮膚からも水分が蒸発し結果として尿量が減ります。
尿量が減るとトイレに行く回数も減り、おしっこが長く膀胱に留まります。
これらの環境が重なることで、冬は犬の膀胱炎が多発する季節でもあるんですね。
ではこの、膀胱炎の原因にもなる「隠れ脱水」を防ぐための
・無理のない犬の水分摂取
を行う3つの方法を厳選してご紹介していきますね。
1:いつものドライフードに「ぬるま湯」をプラス
最もシンプルで手軽な方法はいつものドライフードにぬるま湯をプラスすることです。
こうすることで、食事と一緒に無理なく犬は水分を取ることができます。ドライフードの水分含有量は一般的に10%以下なので、特に乾燥が厳しい冬は犬が水分不足になりがちです。
ぬるま湯をプラスすることで水分補給にもなりますし、水分が加わることでフードの喉越しがスムーズになり、むせたり喉詰まりを起こすことも予防にもなります。
特に老犬は水分をドライフードにプラスすることで飲み込みが楽になるケースが多いので、冬の水分補給をきかっけに食事に常に水分を足すことを検討してください。
2:少しだけ手間をかけて「犬用特製スープ」をプラス!
せっかくなのでちょっと手間をかけておいしいダシがたっぷりのスープを作り、ドライフードにかけるのもおすすめです。
【和風出汁のスープ】作りやすい量
・昆布:10cm角
・鰹節:4g
・水:200cc
【作り方】
鍋に昆布を入れてふやかした後、鍋を火にかけ沸騰直前まで静かに加熱します。
沸騰直前に昆布を取り出し、鰹節を加えて中火で加熱します。沸騰直前に火を止め、鰹節が沈んだらザルなどで濾して完成。
【手羽元出汁のスープ】
・手羽元:4本
・水:500cc
・にんじん、大根など犬が食べてもOKな野菜の皮があれば加える
人間用の料理を作った際出た皮でOKです。なければ無しで構いません。
【作り方】
材料を全て鍋に入れ手羽元が柔らかくなるまで煮込み、ザルなどにあげスープを濾す。
*圧力鍋で作ると簡単です。高圧で15分ほど加圧した後、火を止めて放置します。
スープをとった野菜は細かく刻み、犬の食事にトッピングするのもおすすめです。
手羽元も、骨を外して肉と皮の部分を犬のごはんにトッピングできます。その際、1日に食べさせる量はフードで摂取するカロリーを10%減らし、その範囲内に収めることでカロリーの過剰摂取を防げます。
自宅で作るスープは、さまざまな材料でアレンジが効き飼い主さんが作って楽しい、犬の体にも良いメニューです。
手間を惜しまないよ!という方は「魚のアラスープ」がダントツでおすすめです!
魚の種類によってさまざまな味と香りが楽しめる「アラ」スープ。スーパーで魚のアラを見つけたら、ぜひ買い求めて作ってみてください。
我が家は鯛、マダラ、マグロのアラがスーパーでよく叩き売りされているので、まとめ買いして作って楽しんでいます。
3:犬用スープをアレンジ「犬用おじやにチャレンジ!」
美味しいお出汁やスープが取れたら、もう一手間かけて「犬用手作りおじや」にチャレンジしてみませんか?
手作りごはんは水分がたっぷり、水を食べるごはんといっても過言ではありません。
美味しいスープに肉、魚などのタンパク源、にんじんや大根といった犬が食べても大丈夫な野菜を加え、ご飯と一緒に煮込むだけです。
【材料】(大型犬25kg前後2匹・2回分)
- 鳥もも肉:1枚/ごはん(炊いたもの):1膳
- ブロッコリー、カリフラワー:小房を各3個ずつ
- にんじん:1/2本
- インゲン:2本
- 水:600cc
【作り方】
- 鍋に湯を沸かす。鳥もも肉は一口大に切る。ブロッコリー、カリフラワーは小房に分ける。にんじん、インゲンは食べやすい大きさに切る。
- 鍋に肉、野菜を入れ柔らかくなるまで煮る。
- 材料が煮えたら、ご飯を加えて軽く混ぜる。
- 4十分冷ましてから犬に与える。
手作りごはんにチャレンジするのが初めての方向けに、Office Guriでは「手作りごはん初心者ガイド」を配布しています。基礎知識を学んでから作ってみたい方はこちらもご活用ください。
というわけで、いかがでしたでしょうか?
ご家庭での一工夫でぜひ、犬の「隠れ脱水」を予防してくださいね。
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