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「老犬がごはんを食べない問題」をどう考える? | 犬の食事

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こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。

私はTwitterで日々の思いつきをほそぼそと呟くことをちょっとしたライフワークにしています。実際には単なるメモなのですがTwitter上でのつぶやきは、Googleなどの検索対象になります。

つい先日のこと、昨年の11月につぶやいた「16歳の老犬が最近、ごはんあんまり食べなくなって困った」というつぶやきに「我が家も同じく困っています」というリプライをいただきました。

老犬がごはんを食べなくなり、何か情報はないか?と検索された方が、たまたま私のつぶやきを見つけたのかな、と想像します。

我が家の黒ラブぐりは、そのつぶやきの約1ヶ月後に息を引き取りました。16歳半、実に天寿を全うした感があります。

亡くなる1週間くらい前までは、自力でごはんも食べていました。思い返しても立派なものだと感じます。

同時に世の中には当時の私のように「老犬の食欲が落ちてきて、食べてくれなくなり困ったな」という具合に、悩んでいる方が多いのだな、と実感した次第です。

そこで今回は「老犬がごはんを食べない」という問題にどう向き合い、対応すべきか?を書こうと思います。

「老犬の食欲低下」には大きく分けて2つの理由がある

老犬の食欲低下には色々理由がありますが、大雑把に分けると以下の2つになります。

  • 食事の工夫次第でどうにかなる範囲内の理由
  • 食事内容で解決できる範囲を超えた理由

前者の場合、色々と工夫する余地があります。

後者の場合は、例えば腎機能低下、肝機能低下でもう食べられる状態にない、などが挙げられます(我が家の場合はそうでした)。

実際に老犬の食欲低下は、「病気が理由」の確率が高いことは、飼い主さんの心に留めておいていただけると有益です。

特にハイシニアと呼ばれる高齢犬で、かなり長生きしている犬の場合、むしろ何かしら病気を抱えていない方が珍しい、と考えて対応することをおすすめします。

言い換えると「老犬がごはんをたべなくなった」を考える際には

  • 単に食事の味や匂い、形状の、問題か
  • 病気が原因なのか

の2方向から、常に考えて行く必要があります。

特に後者の場合、動物病院の受診が大前提です。もっといえば担当医と良い形で信頼関係を築けるとベストです。

ハイシニアの場合、どうしても最後は「看取り」の問題を考えないといけません(これは私の場合、病気がわかった時点ですぐに、大まかですが考えました)。

最期までの時間をどう過ごしたいか?を考えるためにも、担当医とよく話しあわないといけません。

つまり、老犬の食欲問題を考える際、ごはんの知識ももちろん大事ですが、老犬の健康や病気に対する知識も同じくらい大事、ということです。

ここまでを理解した上で、改めてはじめの問いに戻ってみます。

老犬の「食べない」をどうしたらいい?

答えは

  • 食事の知識
  • 病気の知識

の2本立てで考えよう、です。

食事の知識は学びましょう。病気は専門家(獣医師や動物看護師さん)を味方につけ、一緒に考えましょう。

ただし、身体と病気のことについても、飼い主側は最低限の学習が必要です。

なぜなら、犬の生活をどういう風にしていきたいか?を決めるのが、やはり最後は飼い主自身だからです。

知識があるとないでは、決める際の心のありようも、決定内容も当然変わってきます。

そのため、食事以外のことも学ぶのが大切なのです。

では具体的にどうしたらいいか?について、次号の記事でご紹介していこうと思います。

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