犬の管理栄養士、Office Guriの諸橋直子です。暑い毎日が続きますね。
そこで今回は
「夏バテの予防・解消に適した犬の手作りごはんってどんな感じ?」
をテーマにお届けします。
夏、犬の手作りごはんは「質」重視で乗り切ろう!
暑さで食欲がなくなるのは、何も人間だけではありません。犬もごはんを食べるのを億劫がったり、何となく元気がない…という毎日が続く場合があります。
そんなときは
「量が食べられないのはある程度仕方がないとして、その分、質を重視して栄養素をしっかり摂ってもらおう!」
と割り切って考えるのがおすすめです。
具体的には様々な食材を組み合わせることで、少量でもたくさんの種類の栄養素を摂れるように心がけることです。では、具体的にどんな風にメニューを考えていけばいいのでしょうか?
夏バテ防止・解消に良い食材を、いろいろ組み合わせてみよう
以下におすすめ食材を挙げていきます。
【1】豚肉
前回の記事でもご紹介した通り、豚肉にはビタミンB1が豊富です。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるのに必須の水溶性ビタミン。不足するといくら糖質を食べても不完全燃焼で元気が出なく、活動的になれません。
ビタミンB1不足はだるさの原因となるため、夏は特に意識して摂りたい栄養素です。
ちなみに「水溶性」のビタミンにつき体の中に貯めておくことができません。そのため、毎日の食事から意識して摂取していきたい栄養素のひとつです。
【2】オクラ
ネバネバが美味しいオクラは、食物繊維、ビタミン類、カリウムなどをバランスよく含む
栄養学的に見ても優秀な野菜です。
カリウムは排尿を促す働きがあります。犬も人も、排尿によって体の熱を体外に逃してるため、適度な水分摂取に加えて排泄をすることもとても大切です。
またオクラに含まれる食物繊維は「ペクチン」と呼ばれる水溶性食物繊維です。オクラのネバネバを作る元になります。
オクラのネバネバは便通を促すだけでなく、胃の粘膜を保護したり、つるりとした喉越しで食欲があまりないときでも食べやすいなど様々なメリットがあります。
軽く茹でるだけで美味しく食べられるのもオクラの良いところです。オクラが大好き!という犬も多いので興味のある方はぜひ食べさせてみてくださいね。
【3】サバ
サバは三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)をエネルギーに変えるビタミンB2が豊富です。ビタミンB2も水溶性につき体に蓄積することができません。そのため意識して食事から摂取したい栄養素です。
サバはビタミンB2に加え、EPA、DHAなど犬の健康維持に欠かせない脂肪酸を豊富に含みます。タンパク源としても優秀です。
手軽に使うなら塩分不使用の水煮缶がおすすめです。煮汁に栄養素が溶け込んでいるので、煮汁ごと調理に使いましょう。
サバ缶で作る「犬のための冷汁」は暑い季節におすすめレシピです。こちらに詳細を動画と共に紹介しているのでぜひ参考にしてください。
栄養素を意識したおいしいごはんで、夏も健康に
暑さは犬、人どちらにとっても過酷なものです。暑さをうまく乗り切り元気に涼しい秋を迎えるために、犬の手作りごはんではぜひ、夏バテ防止・解消に役立つ食材や栄養素を意識してみてください。
犬の体調に合わせて細やかなアレンジができるのが手作りごはんの良いところです。
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