コラム

「犬はえらい」いるだけで飼い主を健康にするという話 | 犬と運動習慣

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Office Guriの諸橋直子です。Office Guriでは普段「犬の健康を考える」をテーマに記事を公開しています。それを今回は「犬が人間の健康に貢献しているのでは?」という視点で書こうと思います。

そう考えたきっかけは、スマートバンドの購入です。スマートバンドとは、運動や睡眠を自動で記録できる便利グッズ。私が購入したのはこちらの製品です→「 Xiaomi Mi スマートバンド6 」。以前から、毎日犬と歩いているものの、歩数にするとどのくらいなんだろう、という疑問がありました。また、犬の散歩時間を日々記録できると面白そうという考えもあり、早速試してみた次第です。初回の歩数はこんな感じでした。

スマートバンドで歩数記録をつけることは、人間の健康管理はもちろんですが、一緒に歩く犬の運動記録にもなります。個人的に、散歩は犬の運動目的が第一です。一方で犬の健康を考えると、結果的にお供する人間の健康度も上がりそうです。そう考えると、犬を飼うことはヒトの健康にいいのか?この考えを、データと比較しながら検証してみようと思います。

犬と散歩する習慣があるだけで、飼い主は運動不足から離脱できる。だから「犬はえらい」

「犬から人間は健康的な恩恵を受けていないか?」これを考えるにあたり、令和元年の「国民健康・栄養調査(*)」を見てみます。

国民栄養調査 | 健康増進法に基づき『国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的として(国民健康・栄養調査:調査の概要 | 厚生労働省)』行われる調査。毎年実施される。

この調査によると、1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している人の割合は:

  • 男性:33.4%
  • 女性:25.1%

です。男性では40代、女性では30代で最も低く、それぞれ18.5%、9.4%という結果です。

また、1日あたりの平均歩数は:

  • 男性:6,793歩
  • 女性:5,832歩

です。

ちなみに国が進める「健康づくり対策」である「健康日本21(第二次)」によれば、目標歩数は以下とされます。

20~64歳

  • 男性:9,000歩
  • 女性:8,500 歩

65歳以上

  • 男性:7,000歩
  • 女性:6,000歩

このように、具体的な数字を見ると「自分はどうだろうか」と考えさせられます。私自身が「犬の散歩でどのくらい歩いているか、記録をとってみよう」と考えたのも、こうしたデータを見たからです。

では、この数字を元に「犬の散歩が、人間の健康に貢献しているか?」を2つの視点に分けて考えてみることにします。

1 | 「1回30分以上の運動を週2回以上実施」は余裕でクリア

小型犬の場合で、30~60分程度の散歩が一般的です。大型犬で運動量が多い犬だと、散歩量は更に増えます。つまり、犬と暮らして毎日散歩しているだけで「運動習慣」の条件はクリアできます。

前述のデータによれば、この「運動習慣がある」、と回答した人は女性で25%程度です。犬と暮らすだけで、私たちはこの25%の中に自動的に組み込まれるわけで、そういう意味で「犬はえらいなあ」と思う次第です。飼うだけで、飼い主に運動習慣をもたらしてくれるのですから、大したものです。

2 | 「歩数」の問題も犬の助けを借りれば、かなり楽にクリア可能

例えば、我が家のように「大型犬とのんびり散歩90分コース」で、今回の記録を見ると7,300歩ほどでした。買い物や家事などで動き回っていると、残り700歩程度はあっという間に達成できます。

午前中でだいたいこの歩数に行くことが記録をとってみてわかりましたので、後はのんびり午後の活動をしていても「女性:8,500歩」の推奨値はクリア。

犬種や犬の大きさにより、推奨される散歩時間や距離は異なりますが、それでも犬の散歩歩数は、そこそこの数になると予想できます。つまり、犬の散歩のおかげで、健康のために推奨される1日の歩数をかなりクリアできるわけです。その点においても「犬はえらい」。

存在するだけで、飼い主の健康づくりに貢献してくれるなんて、とにかく犬はえらいと、個人的には思う次第です。

健康は自己管理の時代へ「ヘルスプロモーション」

ヘルスプロモーション」という言葉をご存知でしょうか。これはWHOが世界の人々の健康を向上させるための戦略で、以下の特徴があります。

  • 人々が栄養や運動の重要性を学び、自らが健康でいられるよう、生活習慣をコントロールする
  • 人々を取り巻く環境(家庭、学校、職場)を健康的に変える

ポイントは「健康を医療者などの他者に任せるのではなく、自ら学び、向上させることが求められている」点です。もうひとつ、個人の努力には当然、限界もあるので人々を取り巻く環境も、変わらなければいけない、と指摘している点。

例えば、ここ数年は「体調が悪い人は無理せず休もう」が、かなり浸透してきたと個人的には感じます。社会全体が「無理せず休もう」ムードになれば休みも取りやすくなり、健康を守るのに役立ちそうです。こうしたムードづくりは、やはり個人では限界があります。

ただ残念なことに、人々、つまりは私たちを取り巻く環境=社会の変化はゆっくりです。一方で個人の変化は、「自分でやると決める」ことで、すぐにでも起こせます。

では、どうか個人が変化するか。個人ができる範囲で、興味を持てることから、食事や栄養、運動や睡眠について学び、自分で管理を始めることだと、私自身は考えています。そして健康は今後、ますます「自己管理」に負う比率が高まると考えられます。

犬と暮らすだけで、運動習慣という大きな課題をクリアできる恩恵を受けている、私たち飼い主です。ではもう一方の、犬たちはどうなのでしょうか?

犬の健康管理は、飼い主の責任

犬の健康管理についても、人間とほぼ同じ傾向があると考えられます。現在では、犬の健康管理は獣医師のみに委ねられるのではなく、

  • 食事
  • 運動
  • 睡眠
  • ストレスケア

といった、家庭での活動に重きが置かれます。

ただし、これらを犬自身が考え、管理できるわけではありません。そのため飼い主が責任を持って、これらの管理を引き受けることになります。

犬の健康のために、飼い主は何ができるか、そして何をすべきか?犬から多くの恩恵を受けている私たちだからこそ、真剣に考える必要があると思います。これについて、読者の皆さんは、どう考えますか?

犬の健康管理、できるところからはじめてみよう

今回は「私たちが犬から受けている健康的恩恵は、かなり大きい」という話をしました。そんな犬たちの健康を守るために、私たちがすべきことはいろいろとありますが、まずは興味を持てるところから始めてみるのがおすすめです。

食事に興味のある方は、犬の栄養について学び、最適な食事を選ぶ参考にできます。犬のストレスケアに関心がある方は、マッサージを学ぶのがおすすめです。犬の体の仕組み、犬という動物全般について学び、どんなライフスタイルが犬に適しているのか?を考えることもできます。

ぜひ面白そうだと感じるところから始めてみてください。Office Guriでは自宅学習用の無料電子書籍を配布しています。こちらもぜひご利用くださいね。(↓)

無料で学べる「犬の手作りごはん初心者ガイド」
https://dog-lifenow.info/lp/e-book/

犬のアロマ・マッサージ自習テキスト
https://aroma2.officeguri.com/

【参考】
国民健康・栄養調査:調査の概要 | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/gaiyo/k-eisei_2.html#mokuteki

令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要 | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf

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