こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。胃腸の調子が悪い場合の薬膳粥、今回は「むかごのお粥」をご紹介します。
むかご=自然薯の実
むかごは薬膳的に見ると「胃腸を元気にし」「腎を滋養する」といわれる食材です。
むかごとはあまり聞きなれない、という方のため解説すると、むかごは自然薯の蔓につく丸い実を指します。
そのため、食材的には「山芋」です。栄養的に見るとむかごは山芋とほぼ同じ。場合によっては実は山芋よりも高い栄養価を持つ場合もあります。
さらに鉄分やカリウム、マグネシウムなどが豊富に含まれています。皮ごと食べられるので食物繊維もたくさん摂取することができます。
中医学の「腎」とは?
薬膳でいうところの「腎を滋養する」の「腎」は泌尿器だけを指すわけではありません。「腎臓」以外に泌尿器全般、またスタミナ、生殖能力等の
生命活動の元になるエネルギーを溜めておく貯蔵機能
といった幅広い範囲を指します。
もっとわかりやすく言うと、元気でいたい、アンチエイジングをしたい、
と言う場合は「腎」を補う食材を食べるのがお勧め、ということになりますし、薬膳のベースになっている「中国古典医学=中医学」では腎の衰えが老化の原因になるとも考えています。
そういう意味では、シニア犬の食養生=普段の食事から健康をサポートする場合にこのむかごを取り入れるのもお勧めです。
むかごのお粥(山薬粥)
材料
- 米:2/3カップ
- むかご:100g
- 水:8カップ
作り方
- 米を洗って鍋に入れ、水を加えて中火にかける。
- 沸騰したら弱火にして蓋をして40分ほど煮る。
- むかごを洗って加え、さらに20分煮る。
真っ白いお粥の中に、丸いむかごがプチプチと浮いているのが何だかかわいらしい、そんなお粥です。
むかごには体内の不足水分を補う効果もありますので、便が乾燥し、固くて便秘がち…と言う場合には人・犬共通でお勧めです。
次号では山芋つながりでお粥とは少し離れますが「山芋と豆乳のスープ」をご紹介しますね。