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犬のための薬膳(1)「薬膳粥の勧め」 | 犬の手作りごはん薬膳

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犬の手作りごはんに薬膳の知識を取り入れることで、犬や飼い主さんご自身の健康と向き合う良いきっかけになるのでおすすめです。

今回は「ダイエットに薬膳粥」をテーマに解説していきます。

薬膳粥で「ダイエット」

ダイエット=体脂肪を減らすことです。体脂肪を減らす方法は2つあります。一つは運動による脂肪燃焼。二つ目は食事制限により摂取カロリーの制限です。

運動による消費カロリーは減量の視点から見ると本当にわずかです。その点、やはり減量で大切なのは食事制限です。

とはいえ、極端な食事制限はストレスも多く失敗の元に。ではどうしたらいいか?

無理なく摂取カロリーを減らすには「薬膳粥」がおすすめ

お粥は病気の時に食べるもの、と思っている方も多いと思いますが、薬膳ではお粥はごく普通の主食の一つ

水分が多く、消化も良いので体の調子を整えるのにぴったりなごく普通の食事の中の一品という位置付けです。

我が家では犬と一緒に薬膳粥を楽しんでいます。セロリとハトムギのおかゆに鶏肉を加えたものを食べる我が家の犬を動画に撮りました。ご覧くださいね。

薬膳粥のおかげで、私自身も2kgほど減量できました。犬たちもお付き合いでおかゆでしたが、本当に美味しそうに食べてくれるのでこれは思わぬ発見でしたね。

「薬膳粥」の本質は、ただカロリーが低いだけじゃない

さて、なぜ薬膳粥がダイエットにおすすめなのか?を考えると、単純に低カロリーだから、という理由で明けではないことに気づきます。

それは薬膳粥を食べていたら、食べた本人自体がまず、胃腸の調子が良くなっていくことを実感できた点。

「薬膳粥を美味しく食べていたら、何だか胃腸の調子が良くなり、以前ほど食事を多く取らなくても身体が満足するようになった。
自然と食べ過ぎないようになり酒量も減り、結果としておやつなども食べているが、痩せて来た」

こんな感じです。

薬膳のある考え方の中には

薬膳でいうところの「脾」=消化吸収機能

を最も重要だと考える説があります。

薬膳で考える「五臓」については以下の記事に詳しく書きました。興味のある方はご参考に。

生き物は食物から摂取したエネルギーで動いています。なのでこの消化吸収機能がうまく働かないと食べたものをきちんと「栄養」として活用できない。

だから「消化吸収機能」を大切にしましょうね、と言う風に考えます。

また、このような考え方もあります。

「胃や腸などの健康が損なわれると、胃が馬鹿になって食べても食べても満足感が得られない。

結果として食べてはいるんだけれど、それは本当に身体が欲しているわけではなく胃が馬鹿になって適量が分からなくなっているだけ」

確かに、私も胃の調子がおかしい時に限って、ケーキを気が付いたら3個平らげていた…なんて言うことがあります。

それが不思議なことに、胃腸の調子が整うと

1個食べたらお腹いっぱい!もう満足~

と自然に止められるようになる。

私はダイエット目的で「薬膳粥」を集中して食べるようにしていたのですが、そうするうちに、気が付くとおやつの量が減り、お酒の量が減り…食事全体の量が減りました。

そして面白いことに疲労感が減り、朝からアクティブに活動できるようになりました。

消化吸収に対して、体は結構なエネルギーを使うという説があります。

それが証拠に、病気の時は病気の回復に身体がエネルギーを優先させるので、消化吸収にかけるエネルギーをセーブするために食欲が無くなる、という考えもあるくらいです。

確かに私も、お粥中心の食事に変えたところ胃がもたれなくなり、疲れも取れやすくなりました。気持ちもシャッキリして仕事もバリバリ出来るようになりました。

しかも、薬膳粥は美味しいのです。

薬膳粥は「美味しい」

薬膳粥というと「何だか薬くさい、まっず~い食べ物では?」というイメージを
持たれがちです。

しかしながら例えば、骨付き鶏もも肉に薬膳食材の「ナツメ」を入れたサムゲタン風薬膳粥は家族全員に大好評でした。

もちろん我が家の黒ラブ:ぐりもこの薬膳粥を食べましたが骨付き肉からしみ出る出汁が最高に美味しかったのかいつまでも器を熱心に舐め続けていました。

また、薬膳粥の中には「もち米」や「ごま油」を使った風味豊かな中華粥もあります。

それに「山薬」という生薬名でも知られる「やまのいも」をプラスして煮込むだけでホクホク美味しい「山薬粥」のできあがり。

山薬」には消化器全般の働きを助け、滋養強壮作用もあるとされていますから

「胃腸をちょっと休めたい」

という場合に最適です。

いかかでしょうか?

へ~、薬膳粥って面白そう!

しかも山の芋とか、身近な食材もOKなんだ!

その上、美味しいの?飼い主も食べられるんでしょう?いいな~!!

そんな風に「薬膳粥」へのイメージを新しいものにしていただけるととても嬉しいです。

薬膳の話は、次号の記事にも続きます。

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